プロローグ編056/【芦原 涼天(あしはら りょうてん)】サイト0/【白光の存在】と【ご褒美】
【黒闇の存在】の【使い魔】である【デュウェヴィル】が消えた後、すぐに【白光の存在】の【天使】である【テュウェンシー】が出現する。
【黒闇の存在】は存在してはならない存在として、その消滅を求める【白光の存在】と言う対極の存在が【黒闇のゲーム】をクリアした【涼天】にご褒美として、【異能】や【スキルアップ】などを与えてくれるのだ。
彼が強いのはこのご褒美を貰っているからである。
【テュウェンシー】は、
『おめでとうございます。
【涼天さん】、お疲れ様です。
貴方は、1つの【黒闇のゲーム】をクリアなさいましたので、1つの【ギフト】を受け取る資格を得ました。
【右中様】がご用意されますので、少々お待ち下さい』
と言った。
【涼天】は、
「あぁ・・・
頼む・・・」
と言った。
相変わらず口数が少ないが、ちょっと待った。
【右中様】?
・・・確か【黒闇の存在】にも【右中】と言う存在が居たはずである。
どういう事か?
【白光の存在】は10名おり、
【右親】/【右足の親指】、
【右差】/【右足の人差し指】、
【右中】/【右足の中指】、
【右薬】/【右足の薬指】、
【右小】/【右足の小指】、
【左親】/【左足の親指】、
【左差】/【左足の人差し指】、
【左中】/【左足の中指】、
【左薬】/【左足の薬指】、
【左小】/【左足の小指】、
となっている。
【手】と【足】の違いはあるが、どちらも同じ名前を名乗っているのだ。
そう、お互いの存在を賭けた勝負をしている存在でもあるのだ。
現在、【白光の存在】は、【足】と言う立場にあるが、元々は【手】だった。
それを【黒闇の存在】に立場を奪われ、【足】に甘んじている。
【足】とは【ゲーム】を司るのでは無く【ご褒美】を与える立場に甘んじていると言う事である。
元々は【救いの手】と呼ばれる【10名】の清き存在が変化したものだったのだが、そこに闇の存在の介入があり、今の形になってしまった。
【白光の存在】はその元々の姿に戻るために、【黒闇の存在】との【ゲーム】に勝利した者に祝福として、何らかの【ギフト】を与えているのである。
今回は、【黒闇の存在】の【右中】に勝利したので、【ご褒美】を与えるのは【白光の存在】の【右中】と言う事になる。
現れた【右中】は、【黒闇の存在】と対になっているため、2メートルを超える大男となっている。
ただし、表情は軟らかく、【黒闇の存在】の【右中】の様に、怖い顔をしている訳ではなく、聖職者、神父が似合う様な顔立ちである。
【白光の存在】の【右中】は、
『勝利、おめでとうございます。
今回ご用意したのは、【13点】の【ギフト】です。
何度も申し上げている通り、13の【宝箱】の1つに触れてしまったら、残り、12の【宝箱】は消えてしまいます。
ですから、慎重に選んでください。
ですが、貴方は前回の勝利で、【知覚の力】を得ましたね。
この力は、【触れずして宝箱の中身を調べる力】になります。
この【ギフトの宝箱】にもそれは通用するはずです。
まずは、【宝箱】に触れず、どんな【ギフト】があるか調べてから選ばれる事をお薦めします。
ではよく考えてお決め下さい。
ルールは変わりません』
と言った。
【涼天】は、
「あぁ・・・
理解した。
感謝する」
と言って、1つ目の宝箱を触れずに調べる事にした。
この力があれば、【宝箱】のふりをした【ミミック】などの被害に遭わないという力だが、この場合も役に立つと言う事である。
【涼天】は、
(まず、1つ目・・・
【パワー2倍】か・・・
2つ目・・・
【ある程度のレベルの想像したアイテムを一定時間現実に出来る】か・・・
これは良いかも知れない。
保留だな・・・
3つ目・・・)
と思って、これに触れた。
残りは見なかった。
これしかないと思って触れたのだ。
当然、他の【宝箱】は消えてしまった。
【白光の存在】の【右中】は、
『それでよろしいのですね?
貴方が選んだのは【思い出に触れる力】ですか・・・
では、その力を与えましょう』
と言った。




