プロローグ編052/【芦原 涼天(あしはら りょうてん)】サイト0/【黒闇の存在】と【黒闇のゲーム】5
【右中】の言葉で、【間違い探し】が始まる。
記憶の映像によると不自然な所は見あたらない。
13分の流れは、【クラス】の遠足で、【グループ】を作る事になり、担任の【教師】が子供達だけで【グループ】を作らせようとした。
子供達は、【涼天】と【グループ】を作るのを嫌がったが、その時、【香秋】が助けに入った。
子供達にからかわれながらも、【香秋】は【涼天】を助けるために、恥をかくことも厭わず、【涼天】を助けるために、子供達の考えを変える方向に動いてくれた。
【涼天】にとっては、【香秋】を好きになった時の淡い恋心が目覚めた瞬間の出来事であり、同時に、【香秋】に恥をかかせてしまったという後ろめたさもある思い出となる。
この時の思い出の中に間違いが、13箇所ある。
【右中】はそう言っている。
それを、今から、13分以内に言い当てないと行けないと言う事だ。
【涼天】はほろ苦い当時の記憶を思い出す。
何処だ?
何処が間違っている?
13箇所・・・
本当に13箇所も間違っているのか?
【香秋】の事はともかく、他の子供達の事などほとんど覚えていない。
思った以上に難しい【ゲーム】だ。
【涼天】は、
(思い出せ・・・
思い出すんだ・・・)
と記憶を絞りだそうとした。
そこで思い出した【間違い】を指摘する。
以降、間違いの指摘のシーン
クラスの【担任教師】は、
「はい、みんなぁ~。
仲の良いお友達で5人か6人かでグループを作ってねぇ。
遠足の班を作るよぉ。
仲間はずれが出ない様に、余っている子は仲間に入れてあげてねぇ~
はい、グループを作って。
先生はちょっと席を外します【間違い1箇所目/席を外しますじゃなくて職員室に行ってきます】。
30分後に【間違い2箇所目/30分後にでは無く、30分くらいで】戻ってくるからグループを作っておいてね」
と言って、教室を出て行った。
子供達は、
「おい、どうする?【間違い3箇所目/どうする?じゃなくてどうすんだ?】」
「あいつ(【涼天】)を仲間にしてもつまんないよなぁ」
「俺、あいつと同じグループになりたくないよ」
「あ、私もぉ~」
「適当にグループに入れちゃえば良いんじゃない。
後は無視してれば良いよ」
「俺、あいつ嫌ぁい」
「僕も」
「あいつ、遠足休んでくれないかな?
だとしたら仲間に入れなくて良いんだけどな」
「そうそう。
風邪とかでさぁ【間違い4箇所目/風邪とかでさぁではなくて風邪で休んでもらおうよ】・・・」
などと残酷な事を言う。
【涼天】は、
「・・・」
と無反応だ。
中略・・・
子供達は、
「えぇ~、【香秋ちゃん】、あいつと一緒のグループになるのぉ~」
「私やだよぉ~」
「あいつと組むなら私は他の子とグループに入るよ」
「そうだよ。
【香秋ちゃん】、優しすぎるんだよ【間違い5箇所目/優しすぎるんだよじゃなくて優しすぎるって】。
あんな無愛想な奴、ほっときゃ良いんだよ」
などと言う。
【香秋】は、
「そんな事言うから、【涼天くん】が孤立しちゃうんだよ【間違い6箇所目/そんな事言うから、【涼天くん】が孤立しちゃうんだよじゃなくてそんな事言うのは良くないよ】。
良いよ別に・・・
誰も組むつもりが無いなら、私と【涼天くん】がグループを組むよ【間違い7箇所目/誰も組むつもりが無いなら、私と【涼天くん】がグループを組むよじゃなくて私、【涼天くん】とチームになるよ】。
2人だけで、グループ組めるかどうか先生に聞いてみるから良いもん【間違い8箇所目/良いもんとは言っていない】」
と言った。
子供達は、
「えぇ~?
何でよぉ~」
「【河本】、【芦原】の事、好きなのぉ~?」
「夫婦だ、夫婦」
「エッチだ。
何かエッチだ」
「ひゅー、ひゅう」
「夫婦、夫婦、夫婦」
などとからかう。
【香秋】は、
「良いねぇ~。
じゃあ、いっその事、本当に結婚する?
今は無理でも将来、結婚する?
フィアンセって事にしちゃおっか。
許婚ってやつだね。
よろしくね、ダーリン」
と子供達のからかいに対抗して、【夫婦】と言う事を肯定する。
だが、この頃の【涼天】は素直になれず、
「別に・・・
1人でも良いし・・・」
と強がった。
そんな【涼天】の弱さも感じ取っていた、【香秋】は、
「ありゃりゃ・・・
フラれちゃったかなぁ~。
私、君となら、一緒になっても良かったんだけどなぁ。
残念。
じゃあ、夫婦は駄目なら、恋人って事で妥協しておく?【間違い9箇所目/妥協しておく?じゃなくて妥協しちゃおっか】
私達、お互いを知らないからね。
そりゃ、知らない者同士じゃ夫婦にはなれないか。
じゃあ、お互いを知るために恋人って事で・・・
駄目かな?
よろしくお願いします。
駄目?」
と再度、アタックしてきた。
だが、【涼天】は、
「・・・」
と無言で返した。
そこで、【香秋】は、
「これも駄目?
じゃあ、お友達からって事で・・・
よろしくお願いします」
と言って手を差し伸べた。
流石の【涼天】もこのままじゃ不味いと思ったのか、
「・・・ん・・・」
と言って、彼女の手のひらに、指先をちょこんと置いて見せた。
これが当時の彼にとって勇気を振り絞った行動だった。
【香秋】は、
「これは、お友達になってくれるって事で良いのかな?
お友達・・・になったんだよね?」
と尋ねた。
それを上目遣いで、言われて【涼天】は耳まで真っ赤になって、
「・・・ん・・・
よ、よろしく・・・」
と答えた。




