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(ファーブラ・フィクタイズム2)【オープス・パルマーレ】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編050/【芦原 涼天(あしはら りょうてん)】サイト0/【黒闇の存在】と【黒闇のゲーム】3

 【デュウェヴィル】の召喚により、現れたのは、闇を纏った男だった。

 全身黒ずくめ。

 2メートルを超える大男。

 それが、【右中】と呼ばれる【黒闇の存在】だ。

 【右中】は、

『ふっ・・・

 今度は負けんぞ。

 今回用意したのは、【ミステイク・メモリー・デス・サーティーン】だ。

 お前の記憶を映像化させる。

 その中から13の間違いを指摘しろ。

 全部、言い当てられたらお前の勝ちだ。

 1つでも間違っていたら俺の勝ちだ。

 この勝負、受けるか受けないか?

 決めるのはお前だ。

 【ライフ・ポイント】1つを賭けて勝負だ』

 と言った。

 何と、【右中】は【涼天】の記憶を映像化させて、間違いを指摘すると言う間違い探しゲームを提案してきた。

 【涼天】は、

「もちろん、受ける」

 と言った。

 【右中】は、

『よく言った。

 記憶はお前の淡い初恋の思い出だ。

 【左薬】に思いをよせてたんだろ?

 その時の思い出を再現してやるよ。

 時間にして、13分。

 その中に13の間違いがある。

 それを全て言い当てろ。

 早速スタートだ。

 カウントダウンを開始する。

 13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1・・・』

 と言った。

 そして、【0】と同時に、【涼天】は、記憶の迷宮に飛ばされた。


 【涼天】は、

(ここは・・・どこだ・・・?)

 と思ったが、すぐに何処か理解した。

 遠い記憶の世界だ。

 まだ、【涼天】が【小学生】の頃だ。

 その頃から、【涼天】は人付き合いが苦手だった。

 仲間はずれ、しかとはいつもの事。

 ひとりぼっちが当たり前となっていた。

 彼が口下手なのは、幼少期から人とのコミュニケーションがほとんど無かったからに他ならない。

 他人とどう接して良いのかがよくわからないまま、大きくなってしまったのだ。

 この記憶の中からもその人とあまり関わって来なかった人生がかいま見える。

 クラスの【担任教師】は、

「はい、みんなぁ~。

 仲の良いお友達で5人か6人かでグループを作ってねぇ。

 遠足の班を作るよぉ。

 仲間はずれが出ない様に、余っている子は仲間に入れてあげてねぇ~

 はい、グループを作って。

 先生はちょっと席を外します。

 30分後に戻ってくるからグループを作っておいてね」

 と言って、教室を出て行った。

 【教師】は残酷だ。

 友達を作るのが苦手な子供にとって、クラスメイトとグループを作ると言う事は苦行に近いものがある。

 ひとりぼっちにはなりたくない。

 だけど、友達が居ない。

 そう言う子が他のグループを作っている子達のグループに入れてもらうのは、辛い事でもある。

 そう言う子達の仲間に入っても大概、邪魔者扱いされる。

 【教師】はそれがわかっていないのだ。

 だから、残酷にも子供達だけで、【グループ】を作らせる。

 友達の居ない子供にとっては、【地獄の苦行】の始まりだ。

 子供達は、

「おい、どうする?」

「あいつ(【涼天】)を仲間にしてもつまんないよなぁ」

「俺、あいつと同じグループになりたくないよ」

「あ、私もぉ~」

「適当にグループに入れちゃえば良いんじゃない。

 後は無視してれば良いよ」

「俺、あいつ嫌ぁい」

「僕も」

「あいつ、遠足休んでくれないかな?

 だとしたら仲間に入れなくて良いんだけどな」

「そうそう。

 風邪とかでさぁ・・・」

 などと残酷な事を言う。

 【涼天】は、

「・・・」

 と無反応だ。

 もっと小さい時は、それでショックを受けて熱が出たりもしたが、この時点では、もう慣れっこだ。

 適当に入れてくれれば、1人で過ごすだけだ。

 そう思っていた。

 そんな時、彼を引っ張ってくれたのが、【彼女】だった。

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