プロローグ編042/【雨条 雪寿納(うじょう ゆきずな)/(偽者)/元、札月 るわ(ふだつき るわ)】サイト0/対話と初恋
【雪寿納/るわ】は、【白雪 萌笑】と知りあった事で、多少の安心感を得た。
この事が少し状況の好転を促した。
【雪寿納/るわ】は、
「ありがとう。
少し気分が、楽になったよ。
なぜだろうか?
君と話すと少し気分が落ち着く気がするよ。
何でなんだろうね?」
と言った。
【萌笑】は、
「私もです。
何だか、運命の赤い糸みたいな気がしますね」
と答えた。
「運命の赤い糸?」
「はい。
地球という星に伝わる言い伝えの様なものらしいのですが、将来結ばれる男女は見えない糸でつながっていると言う事です。
それが、赤い色をしていると言う事らしいのですが、不思議ですよね?
見えないのに赤いって。
どういう意味でしょうね?」
「そうですね。
見えないのに赤いか・・・
変な表現ですね」
「それが不思議な力を持っていると言う事では無いですか?
私は貴方を見る事が出来ません。
ですが、貴方の人柄は会話などから感じ取る事が出来ます。
何となくですが、貴方は良い人。
そう言う感じがします。
見えないから見える事もあるのです。
運命の赤い糸というのは案外、その様な事を言うのかも知れませんね。
こじつけかも知れませんが」
「どうなんでしょうね?
でも、僕も運命に似た様な感じは感じる様な気がします。
へへっ・・・
何だか照れくさいですね」
「うふふっ・・・
そうですね。
何も無いのに、貴方とは上手くやって行ける気がする。
ごめんなさいね。
私みたいに誰かの助けをいただかないと何も出来ない様な人間とだなんて・・・
ご迷惑ですかね?」
「そんな事ないですよ。
僕は貴女と知り合えて嬉しいです。
ウソじゃないですよ。
本心です。
本当の事(【本名】)を話しても・・・あ・・・」
「うふふっ、良いですよ。
無理に話さなくても。
お話する気持ちになったら教えてくださいな。
それまでは茶飲み友達でも何でも良いです。
また、お話して下さいね」
「えぇ。
是非。
僕の方からもこれからも逢って欲しいと思っています。
ホントです。
ウソじゃないです」
「ウソだなんて、誰も言ってませんよ。
私は貴方を信じています。
貴方は誠実な人です。
それは見えなくても貴方のしゃべり方や呼吸などからわかります。
私に本当の事がしゃべれないのはそれなりに事情がおありなのでしょう。
それは何となく察する事が出来ます。
貴方のご迷惑になっても困りますから、今はあえてお尋ねしません。
話したい事だけお話しましょう。
私にだって話せない事だってありますしね。
人間関係ってそんなものだと思いますよ。
私は恩人達からそう教わりましたけどね。
私の考えとしてはそんな感じです。
貴方はどう思われますか?」
「僕は貴女に全部、話したい。
ぶちまけたい。
でも出来ない。
それが辛い。
それが悩みでもあります。
心を許した相手と全てを語りたい。
そう言うのが僕の理想だと今は思っています。
でも、それが今は出来ない。
原因は僕にある。
僕の弱さがこの状況を作った。
強くなりたい・・・
貴女のために強くなりたい。
それが、僕の目標になりました。
貴女の事が好きです。
大好きです。
すみません、急にこんな事・・・
でも、気持ちを伝えずには居られなかった。
貴女ともっと知り合いたい。
そう言う気持ちが強くなります。
気持ち悪いかも知れませんが・・・」
「そんな事ないですよ。
貴方は素敵な男性です。
私でよければ保証しますよ」
「えへへ・・・
そ、そうですか」
「うふふ・・・
そうですよ」
と話した。
【雪寿納/るわ】にとっては本当の初恋。
そんな感情を抱いたのだった。




