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(ファーブラ・フィクタイズム2)【オープス・パルマーレ】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編004/【世界他外編の主人公】/【縁条 禁偽(えんじょう きんぎ)】サイト0/【縁条 禁偽(えんじょう きんぎ)】

 【吟芯】に絡んでくる【ラスボス】的立場の存在はもう1名居る。

 それが、【ウェンジョークィングィ】と言う真名を捨てた【縁条(えんじょう) 禁偽(きんぎ)】だ。

 【吟芯】が変態オタク、

 【瞳態】が戦闘狂、

 とするならば、【禁偽】は、研究狂だ。

 自分の力の及ばない所に興味を示す、研究者だ。

 【瞳態】は【世界他外】に恐怖を覚えた。

 だが、【禁偽】は、【世界他外】に興味を覚えたのだった。

 【禁偽】もまた、【瞳態】と共に、【世界他外】に行った事があった。

 そこでは、やはり、【宇宙世界】において【全知全能】であった【禁偽】の力が一切通用しないと言う【世界他外】と言う世界の脅威を知った。

 それまでは割と冷めた性格をしていた彼は、自分が【世界他外】においては無力だったと言う事に置いて、感動を覚えた。

 自分の力が全く通用しない。

 その事が嬉しかったのだ。

 そこから、彼は【研究者】としての道を歩むことになった。

 自分のわからない事は面白い。

 その喜びを知ったのだ。

 今までは【宇宙世界】において【全知全能】。

 つまり知らないことなど無かったが、【世界他外】においてはわからない事だらけ。

 知っている事の方が圧倒的に少ない事実を知った。

 【世界他外】は【宇宙世界】においての【全知全能】の力の及ぶ範囲に当たらない。

 その事が彼には衝撃的だった。

 【世界他外】に居ると死や消滅の無い彼でも死亡してしまう。

 そうなっては研究が出来ない。

 そこで、【地球】に居ながら、人間が【宇宙】の事を研究する様に、【宇宙世界】に居ながら、【世界他外】の事を研究する様になった。

 その過程で、【世界他外】へのコンタクトの手段を持っていると言われている【吟芯】に対して興味を示したのだ。

 【吟芯】は、人間に例えると、【ゲームのプレイヤー】と【格闘ゲームのキャラクター】の関係の様に、楽しむ方法を確立している。

 【ゲームのプレイヤー】を【宇宙世界】に居る【吟芯】、【格闘ゲームのキャラクター】を【世界他外】に居る【思考の無い存在?】として、それを操り、【バトルゲーム】として、【世界他外】を舞台で、遊ぶことを考え出したのだ。

 これは、【戦闘狂】である【瞳態】にとっても、自分が【世界他外】の【強者】を操れると言う事でコンプレックスを解消する事にもつながるし、

 【研究狂】である【禁偽】にとっても、【世界他外】の【強者】を研究素材として活用出来る可能性を示していると言えるのだ。

 【吟芯】は、人間の世界で【ゲーム大会】が世界中にたくさんある様に、【世界他外】の【バトルゲーム】の大会やフェスなども【世界他外】の各地に開催出来る様に考えている。

 それは、【吟芯】が【世界他外】の【存在?】とコンタクトが取れる立場だから可能な事である。

 それに一枚噛ませて欲しいと【禁偽】は思っている。

 だから、ことある事に、【吟芯】の所に遊びに来ている。

 それが、【禁偽】である。

 【吟芯】だけ面白い事(【世界他外】に関する事)に関わっているのは狡いと思っている。

 だから、【吟芯】から出来るだけ情報を聞き出そうと企んでいる。

 それを【吟芯】に見抜かれ、適当にあしらわれているが彼は諦めない。

 ちょこちょこ、アプローチをしかけている。

 そんな過程で、【吟芯】の所に来た手柄目当ての邪な【勇者】達と出くわし、

『私の親友(【吟芯】の事を勝手にそう思っている)に手を出しに来たのかね?

 邪魔だから消えてくれないか?

 私はね、親友との時間を邪魔されるのが一番面白くないんだ。

 それとも私の研究のモルモットになりたいかね?

 それならば歓迎しよう。

 君達は活きが良さそうだ。

 さぞや良い研究成果が期待出来そうだ』

 と言って、襲う事がある。

 そうなった場合、【勇者】達は、【禁偽】のおもちゃにされて非業の死を遂げる事もある。

 彼もまた、【勇者】達からすれば、討伐対象である【ラスボス】である。

 【勇者】達の事は実験動物程度の認識しか持っていない。

 出来るだけ殺さないと決めている【吟芯】の方が珍しいのである。

 本来は、【瞳態】や【禁偽】の様に【勇者】達を惨殺する。

 それが、【ラスボス】と呼ばれる存在の有りようである。

 【ラスボス】も【瞳態】や【禁偽】クラスになると自分からは殺戮はしない。

 あくまでも自分への挑戦者に対して行う。

 【ラスボス】は悪い奴という認識が浸透しているのは、彼等より遙かに格下の【ラスボス】とは名ばかりの【ラスボスモドキ】達の悪行が原因である。

 【ラスボス】と呼ばれている者が全員悪いと言う事ではない。

 人間だって悪人も居れば善人も居る様に、【ラスボス】にも色んな種類が居る。

 【吟芯】の様に基本、殺さずを決めている【ラスボス】は変人ならぬ【変ボス】だが、【ラスボス】は、悪いことだけをしている訳ではない。

 一部では感謝されている事もある。 

 単純に、【ラスボスモドキ】達の悪行が悪目立ちしているだけなのだ。

 一緒くたに【ラスボス】は全部、悪いと思われるのは【禁偽】達からすると迷惑千万な話なのだ。

 彼等はただ単に、返り討ちにしているだけなのだ。

 自分達から喧嘩を売った事は一度もない。

 自分達の知らない内に、討伐対象になっていた。

 ただ、それだけの話なのである。

 彼等は、自分達に悪意を向ける者には容赦はしない。

 だから誤解されているとも言えるのである。

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