プロローグ編035/【縁条 禁偽(えんじょう きんぎ)】サイト0/【謎】の【エライザ】8
【新婚旅行】などで【エライザ】を観察した【禁偽】は1つの結論にたどり着く。
【エライザ】は、【人間】を投影した【存在】なのだと言う事だ。
【人間】では無く、【人間】の【情報】を集め、【人間】の【要素】だけを集めて、体裁良く【人間】に見せた【存在】。
つまり、【エライザ】は【個】では無く、【複数】の【何者】かによって、【人間風】に見せているだけの【人形】と言う事である。
だからこそ、【エライザ】は、【禁偽】の好む様な形で受け答えをし、彼の好む様な行動を取る。
そこに倫理観など微塵もない。
【禁偽】が歪な存在であるため、それに対応した【エライザ】も人間でありながら歪に映っていた。
だから、彼女のプロフィールも自在に変更する事が出来たのだ。
そこまではわかった。
だが、その先にはまだ謎が残っている。
彼女は【歴史】をも変えている。
彼女の人間関係もコロコロ変えていたため、その度に【歴史】が塗り変わっている。
その影響は【禁偽】にも及んでいた。
だから少なくとも、【禁偽】自身の力を凌駕する【何者】かが、【エライザ】と言う【人間モドキ】を作っている。
そう、結論付ける事が出来た。
つまり、【謎】を解いたら、その【謎】を作っていた新たな【謎】が現れたと言う事だ。
その事を理解した【禁偽】は、
『ふむ・・・。
実に面白い。
私をここまで翻弄するとは・・・
やはり、君は魅力的だ。
結婚して良かった。
だが、この状態はよろしくない。
現状では君は私のものになっていない。
見知らぬ何者かの操り人形だ。
つまり、私達は夫婦になっていない。
それは面白くない。
是非とも君を私の妻にしたい。
それにはどうするか?
どうあるべきか?
何をするべきか?
どんな結論が待っているか?
実に興味深い。
さて・・・
どう、君の背後に居る何者かにアプローチをするか?
どうすれば表に出て来てもらえるか?
それを考えるとしよう。
君はどうすれば良いと思う。
いや・・・操り人形の君に聞いても正解が得られるとは限らないな。
うむ・・・
どうしたものか・・・
こういうのはどうだろう?
君と君を操る何者かのコンタクトを切らせてもらうと言うのは?
そうなれば、何者かは、君と接続するために近くに来るのでは無いか?
私はそう思うのだが。
それとも背後に何者かが居ることまで理解した私に、逢いに来てくれるのだろうか?
私は君を通して、君を作り出している何者か?
あるいは何者達か?に声をかけている。
出て来ていただけないと言うのであれば、こちらからコンタクトを取る方法を模索したいと思う。
何か答えてはいただけないだろうか?
と言って見たがどうだろう?
何らかの反応はあるのかな?』
と言った。
【エライザ】は、
「申し訳ありませんが、私には何の事か・・・」
と言い、【禁偽】は、
『深焉を覗く者は深焉側からも見られていると言う。
私は深焉に声をかけているつもりなのだが?』
と答えた。
すると、【エライザ】はブルブルブルと不気味な動きで震えだし、
『初めまして、【縁条 禁偽さん】。
何もわからない状況でそこまで推理して見せた見識を称え、その功績にお答えしましょう。
私は、【エライザ】では無く、【エライザ】を作り出した存在・・・
貴方の認識で言うところの【世界他外】の【存在】です。
貴方の居る【宇宙世界】の常識から表現すれば、私は【神】の上に居る【存在】。
【世界他外】の第1層を司る【和瑞】と呼ばれる存在になります。
私は小さな箱庭の世界、【宇宙世界】に興味がありまして、貴方を通じて理解したいと思って、【エライザ】と言う【人形人間】を作り出しました。
貴方の【謎】に対する好奇心。
大変参考になりました。
ありがとうございます』
と答えたのだった。
【禁偽】は、
『ほぅ・・・
【和瑞】の方ですか?
それは失礼しました。
【世界他外】の高次元からわざわざ、矮小な【宇宙世界】にどの様なご用ですか?』
と言った。




