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(ファーブラ・フィクタイズム2)【オープス・パルマーレ】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編033/【縁条 禁偽(えんじょう きんぎ)】サイト0/【謎】の【エライザ】6

 【禁偽】もそうだが、【エライザ】の異常性を示すのは、【ヒストリー・メモリー・イグジスト研究所】だけではない。

 【エライザ】は、

「旦那様、ここはどう言った施設ですか?」

 と尋ねた。

 【禁偽】は、

『ここは、【善悪研究闘技場】と言う。

 私は、【善】と【悪】についても研究対象としている。

 私が【ラスボス】として君臨出来ているこの【宇宙世界】においては、【悪】と言う部類に入る【存在】もそれなりに【強者】として【地位】を得ている。

 だが、【世界他外】やそれを超える【宇宙レベル】では、【悪】とは【弱者】として、認定されている。

 理屈としては、【悪】が思いのままに暴れ回ったら、【宇宙】など簡単に壊れてしまうから。

 【宇宙】が成立するのは、【悪】に染まらぬ【強者】が儚い【宇宙】を保護する形で【存在】しているからだと言う。

 力も外側に向けてではなく、内向きに向ける事によって、衝撃を広めずに、完結させる。

 【悪】はその定義を守らないから、必然的に【宇宙レベル】を破壊する方向に働かせる。

 そのため、【宇宙世界】以上の【宇宙レベル】に【悪】が無いとされているのは、【宇宙レベル保護】のためにも必須の条件であると言うのは理解出来ている。

 では、【悪】とはどの【レベル】まで、【宇宙レベル】に肯定されるのか?

 それが気になってね。

 【被験者】を【善】と【悪】に分けて、調べて居る所になる。

 【人間レベル】で考えて見ると、【悪】とは強くなる【要素】でもある様だ。

 だが、一定以上の【存在】で考えてみると、【悪】とは限界がある様なのだ。

 それは【悪】とは【姑息】とされる【手段】を使う者と限定すればと言う話なのだが、【姑息】な手段を【是】とする【存在】は、それを【否】とする【存在】と比べて、一定値を超えると、成長率が極端に下がると言う事がわかっている。

 物事を【極める】と言う【領域】まで高める場合に置いて、【姑息な手段】と言うのは、【楽】をすると言う事になり、【楽】をしている限り、【究極】には到達出来ないと言う事がわかっている。

 つまり、【強者】となっていく過程に置いて、【悪】とは、途中から途中まで存在する中途半端な者という事になる。

 【悪】を知らねば、全くの弱者となり、【悪】を絶たねば、究極には到達出来ない。

 私も、【悪】と認定されている以上、【中途半端な存在】と言えるのだろうね。

 そこで、【悪】とはどこからどこまでの範囲を言うのか?

 私はそこが知りたくて、【研究】しているのだよ。

 ここには、様々なレベルの【善】と【悪】が存在している。

 それぞれのレベルに合わせて日々、切磋琢磨させている。

 【善】にはクリーンファイトを、【悪】にはどの様な姑息な手段も肯定させている。

 その上で、たまに【善】と【悪】をぶつけ、力量などを測ってもいる。

 また、【悪の定義】、【悪の美学】とは何なのか?

 それを研究する施設でもある。

 恋愛も研究対象だ。

 人間の女性は、【悪】に惚れると言う考えもあるらしい。

 悪い男が好み。

 そう言う類の女性の事だ。

 よくわからんが、そう言う中途半端な存在が好きだという女性も居る様だ。

 調べて見ると、そう言うのが強いと勘違いしている女性も居る様だ。

 姑息な手段自体が好きだと言う思考もある様だ。

 非常に興味深いのだが私には理解出来ないと思っている。

 姑息な手段は一般的には恥ずべき行為とされているらしい。

 わざわざ、そんな手段を使ってまで使う意味があるのか?

 現に、姑息な手段はわからない様に隠してやるのが一般的な様だ。

 見られたら恥ずかしいから?

 見られたら処罰されるから?

 つまり、表立って出来る事が少ない行為であると思われる。

 人間の場合、安全を確保するために、【善】に囲まれて生活する事が望ましいとされている。

 だが、人間は隠れて【悪】を行う。

 人間は非常に矛盾だらけの【存在】だと私は思っている。

 だから、弱いのか?とも思っている。

 私はその解答を得たいと思っているのだが、一応、人間と言う部類に入る君はどう思うかね?』

 と聞いた。

 【エライザ】は、

「私を【人間】と呼んでいただいて嬉しいです。

 私を調べようとした方は、私の事を化け物でも見る様な目で見られる事がほとんどでしたので、人間扱いしていただいて感謝いたします。

 人間が矛盾だらけとの事でしたが、そう言う意味では私も【人間】なのだと実感しています。

 私の存在が【確定的】で無いのも【人間】の【矛盾】の1つであるのなら、私も人間で居て良いのだなと思います。

 強いか?弱いか?

 【善】か?【悪】か?

 については私の頭では理解出来ません。

 申し訳ありません」

 と答えた。

 【禁偽】は、

『いや・・・

 良い解答だ。

 知った気になって、こうですと確定させるには今の君では情報不足は否めない。

 答えが出ないと言う事は悪いことではない。

 大事なのは、今はどういう状態、状況かを理解する事。

 そう言う意味では君は今の状況をはっきりと理解していると言えるだろう。

 非常に素晴らしい解答だ。

 本当に君は魅力的な女性だ。

 実に素晴らしい』

 と言った。

 常人には理解出来ない部分で理解し合っている。

 それがこの夫婦と言えるのかも知れなかった。

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