プロローグ編027/【陰陽 瞳態(おんみょう どうたい)】サイト0/【存在キャラクター】3
【一葉】は、
「慌てないで。
【画刻師】は逃げない。
貴方に使われるのを待っている。
これから、貴方に【ライセンス認証】させるわ。
目を閉じて」
と言った。
【瞳態】は、
『これで良いのか?』
と言って目を閉じた。
「はい、もう良いわ」
『何?
一瞬じゃないか?』
「えぇ。
一瞬で終わるわ。
ただ、その瞬間を貴方に見せる訳には行かない。
見たら目と脳が潰れるわよ。
だから、目を閉じてもらっただけ。
契約は一瞬で全てが終わる。
だけどその契約は【宇宙世界】の存在には理解出来ない法則で行われる。
だから視界情報として見せる訳には行かなかったのよ。
それは理解してもらえる?」
『あぁ。
解った。
これで使える様になるのか?』
「そうね。
貴方の脳と【世界他外】にある【画刻師】の【身体】をつなげたわ。
【肉体】には使える【技能】が初めから【インプット】された状態になっているから普通に肉体を動かす感覚で出来るはずよ。
試しに動かして見たら?」
『ホントか?
【絵】や【彫刻】も出来ると言う事か?』
「出来るはずよ。
貴方に画才や彫刻の才能が無くても、思っただけで、それが作れるはずよ。
ただ、それを戦闘用にアレンジしなくては【画刻師】を選択した意味が無いけどね。
ちょっとやって見たら?」
『お、おう。
じゃあ、絵をまず描いてみるか?
・・・んなっ?
い、一瞬で出来たぞ。
思っただけで一瞬で』
「そりゃそうよ。
人間じゃあるまいし、絵を描くのに、いちいち、時間をかけたりしないわ。
どんな画風や仕掛けも思っただけで出来る。
絵の知識は無くても【画集】や【レクチャー】なんかを受けたりして思えばそれだけで再現出来る。
彫刻も一緒。
技法を知れば、それだけで即座に再現が可能。
そう言うものよ。
【宇宙世界】で万能なら、芸術の知識くらいはあるでしょ?」
『そ、そうか・・・
やってみる。
・・・こいつは・・・
・・・面白れぇ・・・
面白れぇぞ、こいつは・・・』
「でしょ?
後は、それを【戦闘用】にアレンジするだけ。
貴方ならほぼ練習しないで、それを使える様になるでしょ?
どう展開させるか?
それは貴方のセンス次第って訳。
絵や彫刻をどう活かすか?
やって見て」
『なるほど。
動く絵や彫刻。
それを作って戦力とする。
そう言う使い方が1つだな。
後は、何が出来るか?
色々試してみるか・・・
身体のサイズがでけぇから迫力がまるで違う。
すげぇぞ、こいつは・・・
可能性が無限に広がる。
何処まで出来るか?
試してやる』
と言って色々動かして見る。
単純に考えて欲しい。
身体のサイズが2倍になればそれだけ迫力も倍増する。
それが、【惑星サイズ】ともなれば、腕を動かしただけでもとてつもない迫力になる。
人間など近くに立ってなど居られないほどの衝撃が出る。
【瞳態】達の【ラスボスクラス】の実力者ともなると【宇宙世界】を壊さない様に、力の方向を外側にではなく、内向きに向けないといけない。
それは、【宇宙世界】の世界を壊してしまうから、どうしても【内向き】に向ける必要がある。
だが、【世界他外】においては、第1層ですら、【瞳態クラス】の存在が力のままに【外向き】に力を解放しても大した被害にはならない。
そう言う広大な【世界】である。
それを行うために何もかもスケールの違う【肉体】を使って、外向きに力を解放させて思うままに戦う。
それが、【絶会】と言うものである。
ただし、これは、【表層部】をほんの少し、なめた程度でしかない。
本当に【世界他外】を知った事にはまだまだならないと言うのが実状である。
だが、【瞳態】達の現在のレベルではその程度しか関わる事は出来ない。
それが、【世界他外】と言うあまりにも広大な【世界】である。
3日後、
(11)【キュレウィ(姉)】/【女性】&【千秋】、
(12)【キュレウィ(妹)】/【女性】&【千冬】、
(13)【キュレウィ(姉)】/【女性】を映した【西果】の【同胞の鏡】から出現した存在、【ニュイスィ】/【女性】&【千鳥】、
(14)【キュレウィ(姉)】/【女性】を映した【南果】の【同胞の鏡】から出現した存在、【ミィヌァミ】/【女性】&【千歳】、
(15)【キュレウィ(妹)】/【女性】を映した【東果】の【同胞の鏡】から出現した存在、【フィグァシ】/【女性】&【千種】、
(16)【キュレウィ(妹)】/【女性】を映した【北果】の【同胞の鏡】から出現した存在、【クィトゥア】/【女性】&【千郷】、
のペアも決まり、16キャラによるトーナメント戦が行われた。
それに誰が勝利したかはまた、別の話。
だが、不満だらけだった【瞳態】の気持ちが少し晴れたのは間違い無かった。




