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(ファーブラ・フィクタイズム2)【オープス・パルマーレ】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編018/【陰陽 瞳態(おんみょう どうたい)】サイト0/【瞳態】の不満

『【吟芯】、てめぇっ、また、やりやがったな』

 と言って【吟芯】の元に怒鳴り込んできたのは、【陰陽(おんみょう) 瞳態(どうたい)】である。

 【吟芯】は、

『何なんだよ一体?』

 と文句を言う。

 別に後ろめたい事をやっている覚えは無いからだ。

 【瞳態】は、

『【カリティクル】だけじゃなく、【クアンニュア】とも知りあったってのは本当か?

 何で、てめぇばっかり』

 と文句を言った。

『あぁ、それか。

 【クアンニュアちゃん】は凄くチャーミングで良い子だったよ。

 君は粗暴だからあんまり合わないんじゃないかな?』

『聞いたぞ。

 てめぇ、【絶会】をまた1つ手に入れたって。

 何でてめぇばっかり持て囃されるんだよ。

 ずりぃだろうが。

 俺にも許可を出せ。

 どうすりゃ、【絶会】を主催出来る様になるんだ?

 俺はつえー奴と戦いたくてうずうずしてるんだよ。

 何でてめぇばっかりいい目見るんだよ?

 俺にも分け前よこせ』

『よこせって言われてもなぁ・・・

 君はもうちょっと謙虚にならなきゃ。

 じゃないと上から認めてもらえないよ。

 許可を出してくれるのは、【世界他外】の【存在?】だよ。

 だから、【クアンニュアちゃん】(と【カリティクル】)達だけじゃないよ。

 この2名には無理でも他から許可を貰える事もあると思うから・・・』

『ざけんな。

 俺は【クアンニュア】か【カリティクル】から貰いてぇんだよ。

 じゃねぇとてめぇに負けてんだろうが。

 この2名とそれ以外とじゃ【格】が違うだろうが、【格】が』

『2名の実力と【絶会】への許可は別だよ。

 【絶会】はあくまで、それを利用する【存在】の実力が影響するんだ。

 だから、【クアンニュアちゃん】の許可を得ても【中規模程度】の【絶会】までしか主催出来なかった。

 それが、今のボクチンの実力だよ。

 その上の【大規模】、【巨大規模】、【超大規模】、【絶大規模】、【最上規模】とある7つの【規模】の内の下から2番目までしか主催出来ない。

 我ながら実力不足は否めないね。

 もっと精進しないとね』

『うるせ。

 てめぇの事情なんか知ったことか。

 俺はその上を行くんだよ。

 てめぇには負けねぇよ。 

 少なくとも【大規模の絶会】を主催してやんよ。

 見てやがれ』

『見てやがれって、君・・・

 どうすれば良いのかわからないんでしょ?』

『だから教えろっつってんだろうが』

『それが相手に物を頼む態度か?

 もう少し謙虚になれって。

 じゃないと誰も君に許可を出してくれないよ』

『うるせぇ。

 俺は俺のルールでやるんだ。

 誰にも邪魔はさせねぇよ』

『はぁ・・・

 やれやれだ』

『とっとと教えやがれ、この野郎』

『だからボクチンじゃなくて、【世界他外】の【存在?】の許可を貰わないと無理なんだってば』

『じゃあ、何とかしやがれ』

『だから、今の態度じゃ紹介も出来ないって』

『そこを何とかしやがれってんだよ』

『無茶苦茶言うな。

 ボクチンにも出来る事と出来ない事がある。

 今の君を紹介したら、ボクチンの評判が下がるじゃないか。

 だから、無理。

 他を当たってよ』

『うるせぇな。

 俺はてめぇと違って知りあいは多くねぇんだよ。

 てめぇはオタ活を通して色々知りあい居るんだろうがよ。

 ケチケチしねぇで、紹介しやがれ』

『ケチケチって問題じゃないよ。

 せめて、態度を改めてよ。

 そんなんじゃ紹介出来ないよ』

 と言う言い合いが続く。

 【陰陽 瞳態】・・・誰かに頭を下げるのが苦手な男だった。

 それ故に損をする。

 何かを得られないと言った事が多い不器用な男でもあった。

 自分を変えようとは全く思わない。

 だけど欲しい物は欲しい。

 このジレンマが彼をいつも不機嫌にしていた。

 彼は自己中。

 我が儘。

 傍若無人。

 と表現するのが相応しいのかも知れない。

 【瞳態】はいつも、先を行く【吟芯】を見ていると【不満】を口にする。

 そう。

 彼はいつも【吟芯】の動向をチェックしているのだ。

 それで、彼が先んじて何かを得たら、不満を告げに彼の元にやってくる。

 それが、【瞳態】と言う男だった。

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