プロローグ編017/【上抜 吟芯(うえぬき ぎんしん)】サイト0/オタクライバル、【クアンニュア】との邂逅7
【吟芯】は【クアンニュア】/【第1本体/クアンニュア・クォスチューム】に、【芦柄 吟侍】から、【クアンニュア】の事を頼まれていた事を話すと、
『わかったにゅあ。
ボキュは、【クアンスティータ】が引退した衝撃で生まれたにゅあ。
衝撃とは必ずしもプラス方向を意味する訳ではないにゅあ。
マイナス方向でも衝撃は衝撃にゅあ。
だから、【クアンスティータ】はボキュのお母さんと呼んでもおかしくないにゅあ』
と言った。
【吟芯】は、
『なるほど・・・
だから、【クアンスティータ】の流れを汲む、【クアンシリーズ】と呼ばれているのか。
それで、納得が行ったよ。
なるほど、なるほど。
そう言うことか』
と納得した様だ。
さらに情報として、襲名制の女性型ラスボスである【カリティクル】もそうであったように、【クアンニュア】もまた、【世界他外】に【絶会】と言うのを主催して持っていると言う。
【絶会】とは【絶対大会】の略であり、簡単に表現すれば、極端に大きな【大会】と言う意味である。
そして、その【絶会】は、【吟芯】的に考えれば【格闘テレビゲーム】の中の【世界】と同じ感覚で捉えている。
【四代目カリティクル】の指導の元に、【吟芯】は、【絶会】の中の【存在?】を【宇宙世界】から操り、操作する事で、【宇宙世界】では出来ない様な【バトル】を体験する事が出来ると言うものになっている。
人間の世界の【格闘ゲーム】にも色んな【種類】がある様に、【絶会】もたくさん存在する。
【人間】のゲームに例えれば、【カリティクル】や【クアンニュア(本体)】の様な存在?が、【ゲームのハード】、
【カリティクル】や【クアンニュア】が主催している複数の【絶会】が【ゲームのソフト】、
と考えれば分かり易いだろうか?
また、分かり易い様に【格闘ゲーム】と表現しているが、実際には違うと言う事も明記しておこう。
【四代目カリティクル】のおかげで、【吟芯】も小規模な【絶会】を主催出来る様になっているが、ここで、【クアンニュア】のお墨付きも貰ったことで、中規模な【絶会】も主催出来る様にランクアップした。
それが、【クアンニュア】が【吟芯】に感謝してお返しにと思って提供した【ギフト】であった。
その事を【クアンニュア】から伝えられ、【吟芯】は、
『よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~っ』
と雄叫びを上げた。
それは見た目が美少女の彼には似つかわしくない表現だった。
見た目がどんなに綺麗でも彼の中身は男であると言う事だった。
【吟芯】は、【クアンニュア】から、さらに【絶会主催】におけて必要な事などのレクチャーを受けた。
どっちが年上かわからない状況だが、【吟芯】はそう言う事には全くこだわらない。
尊敬すれば、どんな年下にも敬意を払うし、軽蔑すれば、どんな年長者も蔑む。
それが、【吟芯】と言う男(現在は女体)である。
【吟芯】は、【クアンニュア】と作り出したばかりの【絶会】で楽しんだ。
分かり易い表現をすれば、【格闘ゲーム】で遊んでいる様なものだが、そのスケールは、【世界他外】と言う舞台を使っての超絶広範囲におけるバトルなので迫力がまるで違う。
1対1での戦いでも大戦争を超える大迫力を演出するのは訳がない。
それだけのスケールを持っていた。
詳しくは今回は控えるが、もの凄く、超大迫力だったのは間違いない。
終わってみて、
『いやぁ~、
やっぱり、【クアンニュアちゃん】は強いな。
全然勝てないよ』
『そんな事ないにゅあ。
先輩もそこそこやってたにゅあ。
勝負はほぼ互角と言っても良かったにゅあ。
ボキュも危ない所だったにゅあ。
もうちょっとで負けそうだったにゅあ。
負けたくないから本気でやったにゅあ。
でも良い勝負だったにゅあ』
と相手を讃え合った。
実際に戦えば、【吟芯】は【クアンニュア】の足下にも及ばない。
だが、今回は、【絶会】の1ジャンルを通して、【格闘ゲーム】の【キャラクター】を操る様に他の身体を使っての対戦だ。
条件は五分である。
とは言っても、【クアンニュア】も【オタクラスボス】としての意地がある。
【吟芯】には負けられないと思って頑張った様だ。
結果的には、相性の問題で、【吟芯】が使った【存在?】の方が、圧倒的に有利な【存在?】だったというのもあるが、【クアンニュア】と良い勝負をしたのだった。
やはり、【オタク道】を極めようとする2名は力が均衡している方が燃えるのだ。
だから、【クアンニュア】も本気で戦えたと喜んだのだ。
とは言え、【クアンニュア】は【ラスボス】である。
あまり気軽にほいほい、【吟芯】の前に顔を出すと言うのもおかしな話である。
そこで、【クアンニュア】は、
『楽しかった。
じゃあ、【ラスボス】のボキュは一旦失礼するにゅあ。
でもちょくちょく遊びに来るかもしれないにゅあ。
その時はよろしくにゅあ』
と言って握手を求めて来た。
【吟芯】は、
『ボクチンも楽しかった。
君とはマブダチになれるだろう。
いつでも遊びに来てくれ。
また、歓迎しよう。
今度はまた、違った楽しみを教えるよ。
お互い、【オタク道】を極めて行こう』
と言った。
【クアンニュア】は、
『先輩には負けないにゅあ』
と言って最後に【推しアイドル】の姿になって見せた。
【推し活】の究極は【推し】になる事。
【クアンニュア】は寸分違わぬ、【推し】そのものになってみせた。
これは誰にでも出来るものではない。
それを見せつけてから彼女は姿を消した。
それを見送る様に、【吟芯】も、【推しアイドル】の姿になり、
『それはボクチンにとっても同じ事さ』
とつぶやいた。
精度で言えば、【クアンニュア】には負けてしまうが、それでも素人目には本物と見分けが付かない。
【吟芯】もまた、【推し活】の究極を目指すものなのだ。
こうして、オタクライバル、【クアンニュア】との邂逅となったのである。




