プロローグ編013/【上抜 吟芯(うえぬき ぎんしん)】サイト0/オタクライバル、【クアンニュア】との邂逅3
【吟芯】と【クアンニュア】は、【ヲタだらけ】の店を回っている。
【中古漫画ショップ】に始まり、
【中古Tシャツショップ】、
【中古ゲームショップ】×3店、
【中古ドールショップ】×2店、
【中古カプセルトイショップ】×4店、
【中古フィギュアショップ】×14店、
【骨董品ショップ】×5店、
【中古レコードショップ】×3店、
【中古CDショップ】×5店、
【中古設定資料集ショップ】、
【おもちゃの医院】、
【レトログッズショップ】×4店、
と、さらっと流しただけでもかなりの店を回っていた。
【クアンニュア】もレアグッズを【10種類】ほど、【吟芯】に買ってもらって大満足した様子だった。
だが、貸し切りもそろそろタイムアップが近いと言う事で、最終目的地である、【中古カードショップ】へと2名は足を向けた。
【吟芯】は、
『さぁ、【クアンニュアちゃん】、ここが今日の最終目的地、【中古カードショップ】の1つ、【レアマニア】だ。
ここでは、主に、高額カードが売り買いされている。
そこで、ボクチンが持参した、14枚のカード。
ここでボクチンが1年前に購入した時の金額と今の査定金額を比べて見ようと思う。
もちろん、高くなったとしても売るつもりはない。
これらはボクチンが価値を認めて購入したものだからだ。
ボクチンの目利きの力。
君に見せようじゃないか』
と言った。
【クアンニュア】は、
『それは楽しみにゅあ』
と好感触だ。
『では、査定を聞く前に、14枚の【カード】の説明をしたいと思う。
作品名はもちろん、購入した価格や何故、そのカードが価値を持っているか?
それを説明していこうじゃないか』
『お願いするにゅあ』
『では、まず、1枚目。
トップバッターだ。
トップバッターとは野球から来た言葉で1番最初という意味だ。
で、1枚目は、【グラン・モンスター】と言う【アニメ】や【ゲーム】の【キャラクター】の【ファンシーナ】と言う【モンスター】だ。
これは、【グラン・モンスター】の中でも滅多にお目にかかれない、いわゆる隠れキャラというやつだな。
特に【ファンシーナ】は見た目の美しさや完成度から隠れキャラの中でも人気はダントツだ。
これを巡って殺人事件も複数起きているとも聞いている。
【ファンシーナ】の【トレーディングカード】は全部で、【7種類】存在する。
その中でも、この【ファンシーナ・フィナーレ】は、幻とまで言われたカードなんだ。
そして、この【カード】の状態は、新品のものとほぼ変わらない状態を維持している。
買った当時も【グラン・モンスター】の一般的な【レアカード】の値段を1とすると、【ファンシーナ・フィナーレ】は145と言う高値で売られていた。
ボクチンは迷わず手に入れたけどね』
『なるほどにゅあ』
『続いて2枚目から5枚目だ。
これは、【ゲームゴッドマスター】と言うカードゲームの【四天絶神】と呼ばれる最強の4枚だ。
この【カード】が1枚でも場に出された時、相手プレイヤーにはほぼ勝ち目が無いとまで言われている。
それだけに場に出す条件も厳しいんだけどね。
出回っている【カード】も全部で、10000枚ずつしか無いと言われている超レアカードなんだよ。
偽造も多いと聞いたけど、これは正真正銘の【四天絶神のカード】なんだ。
4枚のカードの名前だけど、
【東方絶神セイリューン】、
【西方絶神ビャッコル】、
【南方絶神シュジャク】、
【北方絶神グェンブー】、
と言うんだ』
『かっこいいにゅあ』
『だろ?
そして6枚目と7枚目は、【悲恋カード】と言われる2枚だ。
元々は、【下界の理】と言う【漫画】のキャラクターで、恋人同士だったんだ。
男が【椎名 和斗】、
女の子が【数都 椎菜】、
って言う名前と名字が反対だけど同じ名前の【キャラクター】同士だったんだ。
だけど、【下界の理】の連載が終了して、【左界の理】と【右界の理】っていう2つの連載が始まって、この2キャラがバラバラに登場する事になったんだ。
【椎名 和斗】が、【右界の理】、【数都 椎菜】が【左界の理】に登場して、離ればなれになって、特別なイベントの話にならない限り会わなくなったんだよ。
作者の【小野寺 誠先生】は、この後、【左界の理】と【右界の理】を同時完結させて、【上界の理】の連載を始めた時、再会して結婚すると公言されてたんだけど、【小野寺先生】が急逝してしまって、【左界の理】と【右界の理】が完結する事無く、恋人は離ればなれになったままになったんだ。
それで、【トレーディングカード】だけでもって話があったんだけど、先生が遺言で全て終了させてくださいって残してて、試作品として作られていた十数枚の【和斗カード】と【椎菜カード】が残ったんだ。
それが売買されていてその内の1枚ずつをボクチンがゲットしたんだ。
凄く貴重なカードだから、凄い高値になると思うよ』
『先生を蘇らせるのは邪道にゅあ?』
『そうだね。
自然の成り行きを否定してまで、ボクチン達はそれを求めてはいけない。
最低限のマナーだ』
『それは残念にゅあ・・・』
『仕方ないよ。
だからこそ、カードに価値が生まれるんだしね』
と話し合っていた。




