7話 ノア
こんなところになぜPCが?そもそもここはダンジョン内なのか?
うーん考えても全くわからない。
僕はそう思いながらPCをじっと見つめる。
《そんな見てこないでくださいよ、気持ち悪い》
「しゃ!喋った!」
突然PCが声を発し、それに驚き僕は少し後ずさる。
PCが喋るって何!?高性能のAI?そんなわけあるか?
《こんにちは、伊藤慎二。私はノア、この部屋の、、、番人みたいなものです》
それよりなんなんだここは?と僕はノアとやらに質問してみた。
《ここはダンジョンの100階層つまり最下層に当たります。
この部屋はそのダンジョンから隔絶された空間です。
その扉を経由することでさっきの場所に戻れますよ》
隔絶された空間?まぁ今はどうでもいいか。
僕はそう思い腰を落ち着かせ横たわった。
ん?横たわる?僕は起き上がり冷静に自分の左手を見てみた。
「綺麗さっぱり治ってる!?身体の傷も全部治ってる、全然気づかなかった」
《今頃気づいたんですか、まぁ私がボロボロのあなたを治癒してあげました。
感謝してください》
ノアはすごく誇らしげに言う。いやノアさん何者?と思いつつそろそろ本題に入ることにした。
「ノア、君の目的はなんなんだ?わざわざあんなところにダンジョンの最下層なんかに扉を置いた?
僕のことを助けてどうしたいんだ?」
ノアは少し押し黙り、その質問に答えた。
《私の目的はある力の奪取、、です。
その力はとても、とても強い者達が保有しています。
その者たちは、友を裏切り操り、落ちるところまで落ち、今もなお生き続けているものたちです。
見ての通り私はただのPCーーこれではその者たちを打ち破り力を手に入れることはできません》
「だから僕に頼むってか」
《それと、ダンジョンの最下層に扉を開いた理由は元々この場所には部屋があり、その場所を利用しているだけです。
出入り口を自分で決められるわけではありません》
「そういうことか」
元々、ここにあった部屋という言葉に少し引っかかったが、まぁいいだろう。
《こちらからも質問です、あなたはどうやってこの最下層に来たのですか?
ステータスを見たところどう足掻いてもこの階層に来れるレベルではありません。
私の目的のためもしあなたが望むなら、強くして差し上げます》
僕は謎の仮面のナニカに接触したこと、眠らされ起きたら1階層からこの階層まで落ちたことを伝えた。
《なるほど、まぁ嘘は言っているようには見えませんね。
なので言った通りあなたを少し鍛えてあげます、というかなぜあなたは強くなりたいんですか?》
「なぜ強くなりたいか?そんなことどうでもいいじゃない、、僕はどうすればいいんだ?」
《そうですか、それでは画面をご覧ください》
ノアに言われた通り画面を向いてみると売却ボックスというサイトに飛んだ。
僕はそう思いマウスとキーボードに触れたら亜空間収納開き画面に映し出された。
《まず、あなたの持つスキルの中からありったけ金になりそうなもの選んで売却してください》
「了解です」
僕はそう言い亜空間収納から旅費とかアーシャさんには申し訳ないから王家の紋章は売らないでおいた方がいいか?
ルナさんにもらったブローチは流石に売らなかった。
売却してみると6000Gとなった。
「売却したぞ」
《それではここで身体強化《小》のスキルと治癒《小》とを買ってください》
次は通販サイトみたいなところに飛んだ。
ama○onみてぇだな。と思いながら僕はノアに言われた通り身体強化《小》と治癒《小》というスキルを探してみると肉やポーションとか色々あった。
身体強化《小》のスキルと治癒《小》はそれぞれ1500Gで合わせて3000Gかかった。
「買い終わったぞ」
《次に絞り込みでその他と検索し、訓練場を買ってください》
訓練場を買うという言葉が少し引っかかったが僕はいわれた通り訓練場を買おうとしたが5000Gでかかるらしあと2000G足りない。
どうする?何を売る?金が全然足りない。
アーシャさんの王家の紋章を売るか?だけどアーシャさんがせっかく用意してくれたのに……
いやそうだ、売れるならもしかしたら買い戻せることも可能なんじゃないか?
僕はノアに買い戻せるか聞いてみた。
《ええ、買い戻すことは可能です。ですが同じ料金がかかりますけど》
「わかった、ありがとう」
アーシャさんごめん、、金が溜まったら絶対買い戻すから。
僕は王家の紋章を売り、運良く3000Gだったので訓練場を買うことができた。
有り金が1000Gになってしまったが、これでうまくやりくりするしかないか……
そう思っていた時部屋全体が揺れ始めた。
なんだなんだ!僕がそう思い急いでコンピューターが乗っている机の下にしがみついた。
揺れが収まったころ気づいたら右側には謎の扉が出現していた。
なんだこれ、と思いそこ行こうとした瞬間ノアに呼び止められた。
《待ってください、訓練場に行く前にクエストのクリア報酬です》
ノアはそう言い、次は謎の画面が映し出されそこには、【初めての購入】クリア【身体強化】クリア【治癒】クリア【部屋のアップグレード】クリアと書いてあった。
横には獲得すると書いてありそこにカーソルを動かし獲得するとみるみるうちにレベルが上がっていった。
気づけば僕はもうレベルが46になっていた。
《ではステータスポイントを好きなものに割り振ってください。優先順位は筋力、脚力、感覚、抵抗の順です》
僕はノアに従いステータスポイントを割り振っていった。
【 名 前 】 伊藤慎二
【 レベル 】 46
【 H P 】 5500/5500
【 M P 】 550/550
【 S P 】 100/100
【 魔 力 】 0/0
【 筋 力 】 100 +80
【 脚 力 】 100 +80
【 抵 抗 】 28 +20
【 感 覚 】 27 +20
【 スキル 】 身体強化《小》治癒《小》
【固有スキル】 亜空間収納
【ステータスポイント】 0
よしこんなもんかな、てか僕こんだけあげたんだから結構強くなったのでは?
僕はそう思いつつ訓練場の扉を開け中に入った。
中は何もなくただの真っ白くてだだっ広い空間だった。
体育館4つ分くらいありそうだなこれ。
《ではこれからあなたには前戦ったゴブリンとまた戦ってもらいます。
ですが少しはナーフされているので安心してください》
僕があたりを見渡していた時どこからかノアの声が聞こえてきた。
「どういうことだ?
ゴブリンをここに誘き寄せるってことか?」
僕はノアに質問した。
《いえ、これからあなたが前戦った時の記憶を分析してゴブリンを作ります。
ちゃんと実体を持ち血も出ます。
弱いあなたをすぐに強くするため多分酷い目にあいます。
でも死ぬことはありません。
もし死んだらたちまち傷は癒え健康な状態に戻ります。
ですが殺されかけた時の痛み記憶は残ります。
それでもよろしいですか?》
「あぁ、頼む」
前あのオークに殺されかけてから僕は痛感した。
これじゃあここでは生きていけないと。
もしかしたらいつか助けが来るかもしれない。
でもそれまでずっと逃げ続けるのか。
あの時僕はすごく痛くて苦しい思いをした。
今だってあいつの不気味な笑みを思い出すと恐怖で体がすくみ、今にでも吐きそうなくらいのトラウマを植え付けられた。
でも同時に僕は思ったんだ。"いいなぁ"ってーーー あんなに強かったら僕は柳ともしかしたら思い切り喧嘩もできるかもしれない。
今は大丈夫だけどあの頭痛のこととか、でもあいつは僕のいうことなんか一ミリも聞いてくれないだろうなぁ。
そのために僕は、、、いや違うな。
これじゃ、いつもと同じだ…弱い自分のままだ。
慎二は硬く拳を握りしめた。
"俺"は柳に負けないくらい、強くなる。
みんなに今の伊藤慎二を認めさせる。
とりあえず今の目標は、あのクソオークをぶっ倒す!
さぁ始めよう俺のダンジョン冒険譚を、、、
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次は2時間後に投稿します。
ぜひ楽しみにしていてください!
感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます!!
【 名 前 】 伊藤慎二
【 レベル 】 46
【 H P 】 5500/5500
【 M P 】 550/550
【 S P 】 100/100
【 魔 力 】 0/0
【 筋 力 】 100 +80
【 脚 力 】 100 +80
【 抵 抗 】 28 +20
【 感 覚 】 27 +20
【 スキル 】 身体強化《小》治癒《小》
【固有スキル】 亜空間収納
【ステータスポイント】 0




