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5話 回顧


 私の名前は藤宮渚と申します。

 慎二くんが急に商人になるとアリシア帝国に行くと言い出し、道中に失踪してから5日が経過した。

 まだ慎二くんは見つかっていない。

 帰ってきたのは馬だけ、、、


 慎二くんは無事なのか、もしかしたら死んでしまったのではないか。

 そう思うと日に日に思いが強くなる。


 最初は罪悪感だった。

 あの日慎二くんが事故にあった日。

 もし私が上手くできてれば、あの時もしキャッチボールなんてしなければ、、、

 もちろん記憶喪失の慎二くんが心配な気持ちもある。

 でもどうしても後悔がそれに勝る。


「早く見ようよ、私に命じれば愛しい慎二に何が起きたかわかるんだよ?

 だからさ、ほらほらほらほらほらほらほらほら」


 それを見てしまったら今まで蓋をしてきたものが外れる。

 今まで抑えてきたのに、全て無駄になってしまう。

 私は思わず唇を噛み、血が伝う。

 もう無理だ、、、

 湧き上がるドス黒い力に身を委ね、私の意識は落ちていった。


___________________


 異世界にきてかなりの時間が経過しました。今日もスキルの開発をしました。でもあまりうまくいきません。術式構築が難しいらしくスキルの開発は難航を極めています。


 そして僕も亜空間収納(インベントリ)の使い方少しずつ慣れてきました。

 まず中に入れたいものを触れながら『収納』と念じることでしまえるようになり、出す時は『排出』と念じることで物を出し入れできるようになりました。


 出す時はちゃんと出すものをイメージしなければならないのでちゃんと持っているものを把握しておかなければなりません。


 ルナさんは昔、魔力は持ってるけど上手く魔法は使えなかったらしいです。

 火を出そうとしても何故か水が出てしまったり、肉体を強化しようとしたら間違えて弱体化させたり。

 上手く扱えなかったらしいです。

 それでも努力して今では、王室に雇われるほどの魔法使いになったらしいです。

  

 それとルナさんが色々話してくれました。

 私は魔法学院で教鞭をとっていることとか教えてくれました。


 素朴な疑問でなぜルナさんは僕をそこまで気にかけてくれるのかと聞いてみたところ、私には兄がいるんですけど実は弟とかが欲しくて、それで僕を弟のように思ってくれているらしいです。

 本当にルナさんはいい人だ。

 ちゃんと僕のことを見てくれる。

 

 ちなみに渚さんとは話せませんでした。魔法を使うためには術式覚えないといけないので大変そうであまり邪魔したくないので。

 別に気まずいから喋りけられないとかではありません。

 そろそろ寝ますおやすみ。


***


 今日は少し城内を探検しました。ルナさんは術式構築を頑張っていて僕はすることがなくてルナさんに城内を探検することを勧められ探検しました。


 執事やメイドの人たちがいました。そしてクラスメイトの戦闘のスキル持ちはダンジョンに行きました。王国からダンジョンまですごく遠いらしくて帰るのは明日になるそうです。樋口くんのことがすごく心配です。


 ちなみにあの柳くんはなんか強制的に命令を聞かせるスキルを持っているらしいです。

 それと執事長の方と仲良くなりました。


 名前はアリウス・レイドさんらしいです。すごくお年を召しており杖をついて髪は白髪でした。

 年齢を聞いてみたらまさかの100歳越えの人でした。

 この世界基本的に平均寿命がすごく長くて普通に180歳近く生きられる人もいるとアリさんに教えてもらいました。

 今日も渚さんとは話せませんでした。


***


 スキルの開発に成功しました。完全に再現とはいかないけど事前にマーキングしておいた武器をいつでも呼び出せるそうです。

 今日は帰ってきた樋口くんと一緒にご飯を食べました。樋口くんはいつもと変わらず優しくて、僕のことをちゃんと見てくれました。


 最近この城に神宮教?という人達が樋口くんたちに会いに来たそうです。

 その人たちは樋口くんに一目置いているそうで気になっていたらしいです。


 剣術の腕も上がりスキルが進化して【剣師】というスキルになったらしいです。

 僕も何か話さなきゃと前回にも転移者がいて、その人たちが亡くなってしまったことを話すと怪訝んな顔を浮かべていました。

 樋口くんとご飯を食べていたらアリさんが話に来てくれましたどうやら樋口くんに興味があり一目見たかったらしいです。


 樋口くん曰くアリさんはまぁまぁ強いらしいです。自分も強くなり相手の力量がわかるようになり、多分騎士団長の佐々木さんくらい強いと言っていました。

 それをアリさんに伝えたところ「買い被りすぎでございます。私は時代の波に置いてかれ過去を断ち切らずに引きずっているただの、老骨です」と言っていました。


***


 今日は書物庫に行きました。歴史の勉強をしました。というかこの国ローズ王国というらしいです。

 100年前モンスターが生まれて世界は滅亡しかけたらしいです。

 そして、生きている人々がこの大陸に移り住んできたらしいです。

 あとこの世界海とかもあるらしいです。

 でもこの大陸以外は誰も住んでいないらしいです。


 大陸に移り住んでもモンスターが追いかけてきて本当に滅亡しかけたところ、神からステータスという特別な力を与えられた戦士たちが戦い抜いたが絶望的な状況であることには変わりなかった。


 だがそこで天から一筋の光が差しその光の中から神が現れ、モンスターたちを吸い込んでいきダンジョンの中に魔物たちを封印したらしいです。


 その中にいるモンスターを倒すため異世界から若者たちを呼び出す転移書と魔法を授け神は去っていったらしいです。

 伝説ではその神は剣を振るうだけで嵐を巻き起こし、海を割り、天候を操り(イカズチ)を落とすとか色々あります。まぁつまり何でもできるらしいです。


 概ねルナさんから聞いた通りでした。

 ですが本棚の中に一つ抜けているところを見つけました。あと一冊本が入りそうなのになぜか入れてないんです。他の本棚はびっしり入っているのに


 ルナさんに僕が少し出掛けてみたいと言ったところ明日街を観光する約束をしました。

 明日が楽しみですおやすみ。


***


 今日はルナさんと街にお出かけしました。

 ルナさんはこのお店はHPが減った時それを回復するためのポーションを売ってるお店とか色々教えてくれて本当に優しい人です。

 街を歩いていたところ黒い古びたマントを被った人と肩がぶつかりました。


 そのフードの人は片腕がありませんでした。

 興味本位で質問してみたところ「自分の過ちが招いたことだ」と言って去っていきました。


 ルナさん曰くおそらく戦争で活躍した戦士だろうと言っていました。

 それとダンジョンを神として崇める神宮教の人たちが何やら演説していました。

 部屋を探せとかなんとか言っていました。


 それとギルドというところにも寄りました。商人ギルドや冒険者ギルドとか色々ありました。

 その中で商人ギルドにすごく興味を持ちました。僕の亜空間収納(インベントリ)なら持ち運びとか楽だし、何より商人として成功すればクラスメイトのみんなに貢献できるか知らないと思いました。


 もし商人をするなら前本で読んだ資源が豊富で技術力でもローズ王国の先をいっているアリシア帝国に行こうと思います。


 さっきのポーションとか商人の人から仕入れてるらしいので、樋口くんのためにいっぱい仕入れておけば前の人たちみたいに死んじゃうことはないと思いました。

 それとアリシア帝国について調べていたら最近貴族が殺害されるという事件が起こったらしいです。

 ですが犯人はちゃんと捕まったみたいで安心です。

 そろそろ寝ますおやすみなさい。


***


 頭が痛い。今日は柳くんにちょっかいかけられた。

 MPを炎に変換して放つ技を練習中通りかかった僕にコントロールミスの振りをして飛ばしてきたのである。


 でも藤宮さんが僕のことを最近覚えた回復魔法で治療してくれました。ですが頑張りすぎで藤宮さんが倒れてしまいました。


 その件で藤宮さんの幼馴染の東雲晶さんが僕を叱ってきました。「一言くらいお礼いいなよ」と言ってくれました。


 なので明日藤宮さんと頑張って話でみようと思います。

 頭痛が酷くなってきたのでもう寝ます。おやすみ


**************


いだいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいあたまがいたいいたいわれそうだいたいいたいいたいしぬいたいもういやだいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいなんでこんなにいたいの

なんかへんなぎおぐがじんじぐんがべんなやつらがあだまをにぎづでーーーーー


___________________


 私はその記憶を見ていたら弾き出されるように戻させれた。

 最後の頭痛、、もしかして私のせいで。


「それよりも!早く見せて、、」


 私は私の中のそれに掴み掛かりる。


「無理だよ、読むのが遅すぎだよ〜。

 私もまだ完全には回復してないんだから。これで我慢して。

 ありがとね、これでやっと、、、」


 そう囁かれた途端私の中にあった何かは何も喋らなくなる。

 私はただ涙を流しながら、ひたすらに慎二くんの無事を祈るのだった。


___________________


「何なんだよこれは、何でこんなところにオークがいるんだよ!」


 さっき引きちぎられた腕から大量に血が出る。その腕の痛みでのたうち回ると同時に今この状況が現実であることを理解する。

 僕は一体どうなるんだ。


 僕はまだ知らない。

 ここがダンジョンの最下層であることをそしてなぜ自分が最下層にいるのかを。

 これは僕が本当の伊藤慎二になるまでの物語だ。


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