表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/33

14話 フード

 俺は食べ終わったカレーを机に置き、水を飲む。


「あー、ノア聞きたいことあるんだけどいいか?」


《さっきのことは言いませんよ》


「わかってるよ」


 俺は前のクソアークとの戦闘で見た飛ぶ光波について聞いてみた。


《剣気についてですか》


「ケンキ?」


《剣に気力の気と書いて剣気です》


 剣気、それがあいつが使ってた技の正体か。


「とりあえずそれについて教えてくれ」


 ノアは剣気について事細かく説明してくれた。

 まず剣気とは、身体強化する際に使うMPを剣にも纏わせる技らしい。


 だが、それだけでは剣気の第一段階。

 長年使われた剣には意思が宿る。

 それに認められれば完全に剣気を極めたことになる、、、らしい。

 意思が宿る剣には MPも有している。

 つまり自分の現在の MPと剣の MPどっちも使えるらしい。


《でも、あなたの場合は剣気以前の問題ですけど》


「というと?」


《あなたの武器は使いたてで、かなりの業物というわけではないです。

 それだと武器に込められている力は0に等しいので使える使えない以前の問題なんです》


 俺は亜空間収納(インベントリ)の中からナイフを取り出し見る。

 こいつじゃ使えないのか〜、まぁ仕方がないか使えないなら。

 でもこいつ結構頑丈なんだよな。

 俺がナイフを観察しているとノアが驚いた様子で話しかけてきた。


《ちょっとそのナイフよく見せてください》


「なんでだ?」


《いいから見せてください》


 俺はそのナイフをPCの目の前に置く。



 少し経ったあとノアはその口を開く。


《もしかしたら、剣気できるかもしれません》


「まじでか?!」


《はい、観察してみて分かったのですがこのナイフかなり長く使われていて、剣気を使うには十分すぎるほど力があります》


「わかった。

 とりあえずやり方を教えてくれ」


 ノアは不満げな様子を見せながら分かりましたと言い俺は訓練場の中に入った。


《それではまずは身体強化を使ってみてください》


 俺はノアに言われた通り身体強化を使う。


《あなたの肉体を強化しているその力を感じ取り、そのナイフに惑わせてみてください。

 そのナイフはあなたの一部だと思って》


 俺は部位強化と同じ要領で苦戦しながらもその力をナイフに込める。

 その瞬間、世界は闇に包まれる。


 なんだなんだ?

 俺が辺りを見渡していると、そこに鳥居が現れていき、その先には立派な社が築かれていた。

 なんじゃこりゃ!

 というかここどこだよ〜。


 俺はとりあえず社に向かって歩き出した。

 これで剣気とやらが使えるようになるのか?

 俺がそう考えてながら歩いていると社についた。

 このあとどうすればいいんだ、お参りでもしろってか?


 俺はとりあえずその社に向かって手を合わせ、目を瞑る。

 その瞬間謎の浮遊感とともに世界は暗転した。

 俺はびっくりして目を開けた。


 そこには驚きの光景があった。

 そこは正に地獄だった。

 街は燃え、死体が転がり悲鳴と轟音が鳴り響いていた。


 ここはどこだ?!

 その街を観察し、上を見上げる。

 そこには一つの城があった。


 まさか、、、!

 俺は信じられなかった。

 だから走って走って走って走って、、、、

 俺はここに見覚えがあった。

 俺はここに来たことがある。

 いや、住んでいた。


 ーーそこは"ローズ王国"だった。


 何故燃えているのか、何故このような光景が広がっているのか分からない。

 ただ一つわかるのはこれは恐らくあのナイフに込められた記憶。

 これは過去のローズ王国なのか?


 だが、それなら見覚えがあるのはおかしい。

 つまり、これは未来に起きる出来事なのかも、、、

 そんなわけがないだろ!

 俺は必死にその考えを振り払う。


 俺は立ち止まり膝をつく。

 息が荒くなり、視界が歪む。

 俺は倒れ、意識が失いかけたその瞬間、俺は見てしまった。

 俺はその光景を見た瞬間叫び声をあげ、心の奥底から湧き上がる"憤怒と絶望"。


 そこには謎の男が藤宮をナイフで貫いている光景が広がっていた。


 やめろやめろやめろやめろやめろ!

 その男はナイフを引き抜き、藤宮の首に刃を当てる。

 藤宮は泣き、笑いながら何かを告げ、その瞬間その男は藤宮の喉を引き裂いた。


 男は歩き出す。

 どこかへ歩きだす。

 その男は、、、見覚えのある古ぼけたマントを着て、謎の仮面を身につけていた。

 その瞬間"俺"の意識は落ちた。

落ちた落ちた落ちた落ちた

落ちた落ちた落ちた

落チた落ちタ落チタ

オチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタオチタ





*******



『全てを■■す者よ

 お■は何故、■を■める?』


「■■のため、■は力■求■■」


『、、、承知した』


___________________


 私はその庭で練習に励んでいた。


「とりあえずここらで休憩にしましょうか〜」


「分かりました」


 私、藤宮渚はそう言い腰を休める。

 私は今慎二くんを助けに行くため、ルナさんに稽古をつけてもらっていた。


「私に魔法を教えてくれてありがとうございます」


「いえいえ、大丈夫ですよ〜。

 私も人に教えたりするのは好きですから」


 ルナさんはそう言う。

 慎二くんがいなくなって結構時間が経った。

 だけど、あいつ曰く慎二くんはダンジョン内で頑張っているらしい。

 私が辺りを見渡していると一人の執事が花の手入れをしているのが分かった。


 あの人は、、、

 アリさんだよ、渚。

 勝手に出てこないで!

 しょうがないじゃん解き放ったのは渚なんだから。

 うるっさい!

 いいこと教えてあげようと思ったのに。

 そいつは甘い言葉で私に囁く。


 あの人、慎二がいなくなる日に話していた数少ない人の一人だよ。

 私はその言葉に目を見開く。

 どうする〜?

 私は舌打ちをし、ルナさんに少しあの人と話してきますと言いその人に話しかけに行った。


「あのー、何をされているんですか?」


「えっ、あぁこれですか、、

 花の水やりや、手入れをしています。

 前の使用人が誤って枯らしてしまった花の処分などもしています」


 なるほど。

 私はとりあえず、慎二くんがいなくなった日、様子はどうだったか、どのような話をしたのか聞いてみた。


「彼とはただの世間話をしただけです。

 別れの挨拶をして、嬉しそうに走って行きました。

 様子は、、、強いていうなら恐らく体調がどこか悪かったのでしょう。

 脂汗がすごかったですし、目も少しうつろでした」


「そうですか、、、」


 私は、体調が悪そうだったということを聞き、本で見た頭痛がまだ続いているのかと、心配した。

 へ〜、この人よく見てるじゃん。

 てかあなたが慣れないスキル使ってしたことなのに何心配してんの。

 黙ってて。


「あまり気を落とさないでください。

 彼は簡単に死ぬような人間ではないでしょう。

 だからこそまた会った時心配されないよう、笑顔で過ごしていてください」


 その人のその言葉で、私は少し元気になる。


「ありがとうございます、えっと、、、」


「自己紹介がまだでしたね。

 アリウス・レイドと申します」


「私は藤宮渚と申します」


 私はそう言い、アリウスさんに頭を下げた。

 そうだ、とアリウスさんは花壇に手を向ける。


「普段はこういうことをしてはいけませんが、落ち込んでいる女性を放っておくべきではないと思いまして。

 よかったら、ここにある花はいかがでしょうか。

 私のものではないのでそう多くは差し上げることはできませんが」


「本当ですか?!」


 わ、わた、しは、、、アリさんの手を握り、ニギリ、■■■する。

 その瞬間アリウスさんは一瞬で私の強引に振り解いた。


「あ、私は何で……手を握って」


「すみません、少々驚いてしまい」


「こちらも急にごめんなさい」


「いいえ、大丈夫です。

 さぁ、お好きな花を」


 だったら、、

 私はその庭園に飾られてある花を一つ一つ見て行き、その花を手に取る。


「ではこれでいいです」


「本当にいいのですか?

 その薔薇は枯れて黒くなっていますが、、、」


「大丈夫です、話に付き合っていただきありがとうございました」


「いえいえ、こちらこそ老人の戯言についあっていただきありがとうございました」


 私は話を終えルナさんとの稽古を再開する。

 待っててね、私が絶対に"慎二"を救いに行くからね。

___________________


今日はもう1話投稿します!

感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます!!


 【 名 前 】 伊藤慎二

 【 レベル 】 180

 【 H P 】 18900/18900

 【 M P 】 1890/1890

 【 S P 】 160/160

 【 魔 力 】 0/0

 【 筋 力 】 395

 【 脚 力 】 395 

 【 抵 抗 】 92  

 【 感 覚 】 93  

 【 スキル 】 身体強化《小》治癒(ヒール)《中》隠密 火操作 水操作 風操作 土操作

 【固有スキル】 亜空間収納(インベントリ)

 【ステータスポイント】 0

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ