11話 悪夢
ふぅ〜、やっぱり隅っこは落ち着くものですなぁ。
帰宅もできねぇしここが1番安全だわ。
ん?今俺がどこにいるのかって?
それはね〜、壁に埋まってます。
土操作のスキルを使って俺が隠れられるスペースの壁を作ったんだよ。
とりあえずポーションで回復しきれなかった傷を何回も治癒しまくって回復してます。
それと、こっそりと開けた穴で観察していて気づいたことがいくつかある。
1.モンスターは基本群れて歩く。
2.違う種族のモンスターは敵対意識を持っている。
3.モンスターは亜人→ゴブリン→アンデッドの順番で数が多い。
とりあえず、結構休めたしそろそろ探索開始しますか。
俺は壁に手を触れ土操作で穴を開ける。
とりあえず来た道を戻ってみるか〜。
隠密を使い歩き出す。
それにしても流石に風呂入ってないのはキツイな。
その時足音が響き渡る中ペタペタと歩く音が聞こえた。
発達した肉体、ゴブリンサイズだがオークのような見た目。
そいつはハイゴブリンだった。
「ふぅ」
そいつは戦闘後のようでかなりの満身創痍。
だが警戒しろ、初めて戦う相手だ。
俺は脚を強化し動き出すと同時に地面を変形させハイゴブリンの足を固定する。
距離を詰め攻撃。
だが軽々と攻撃を止められた。
そこまでは予想していた。
その瞬間俺の体は宙を舞う。
ーーー右手が、ない。
痛みが全身を迸り脳にまで響く。
俺は部位治癒で止血し全力で眼に強化を回す。
ハイゴブリンは俺の短剣を奪い取りその手に持つ。
それの同時にゴブリンは俺との距離を詰めナイフを振る。
頬を掠めてしまったがなんとかよけたがハイゴブリンは俺を蹴り上げ、その短剣を俺に向かって投擲する。
それを掴んでなんとか収納。
火球を打ち出し目の前で爆ぜさせ煙幕を張る。
それと同時に俺は隠密を使い隠れる。
ハイゴブリンは警戒している。
俺が動くと同時に煙幕の少しの変化を捉えそこに向かって走り出し殴り腹部を貫く。
ーーーだがそれは俺ではなく死体のゴブリンだった。
亜空間収納に収納したゴブリンを排出しトラップに使った。
俺はその隙にハイゴブリンの背中を滅多刺しにする。
ハイゴブリンもそのゴブリンを投げ俺をぶっ飛ばしてくる。
その瞬間ハイゴブリンの体は震え出し目は充血、血を吹き地面に倒れた。
そう、こいつを倒すのに使ったのは蜘蛛の死体から取った蜘蛛の牙だった。
俺はそいつを亜空間収納の中にしまった。
とりあえずレベル上がったしステ振るか。
俺がステータスに目を向けるととある文が目に飛び込んできた。
「熟練度が一定に達しましたので、治癒《小》が治癒《中》に進化いたしました?」
もしかしたらこれ使ったら右手治るんじゃね?!
部位使うのは勿体無いな、他の傷も酷い。
試しに俺は治癒を使ってみたら傷が全て完全に治っていた。
怪我治ってよかったぁ。
俺は部屋を見つけるために、また歩き出すのだった。
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そこから俺は数々のモンスターたちと戦った。
ゴブリン集団はもちろん、亜人達とも戦った。
その中で1番手強かったのは蜘蛛型とコウモリ型のモンスターだった。
蜘蛛はかなり厄介で、すばしっこいくせに蜘蛛の糸を使ってきてかなり面倒くさい。
蜘蛛の糸は当たると動きが制限されて動きづらくなる。
その隙に毒を吐いてきたり、牙で攻撃してくるんだから本当に面倒くさかった。
だけど蜘蛛の糸はあいつの尻から出てきてるから、それを捕まえて思い切りぶん回しまくって壁に叩きつけて勝利した。
コウモリもきつかった。
あいつはずっと空中にいるから全然近づけない。
近づいた途端、超音波?みたいなのを飛ばしてきて攻撃してくる。
あいつの爪はかなり鋭利だからあたると肉が抉れてかなり痛い。
だが、土埃に身を潜め死体を囮にして背後に回り込んでなんとか倒すことができた。
今回で学んだことはゴブリンは特筆した能力はないからゴブリン中心で狙うことにしようということだ。
だけどそいつらをほぼ無傷で倒すことができたのは成長だな。
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俺はダンジョン内を回りそれを見つけた。
それは俺をここへ送ってきたであろう、魔法陣が施されていた。
これはもしかしたら使えるのかとか考えたがそもそも俺には魔力がないから無理だということを悟った。
俺は辺りを見渡した。
ここは見覚えがない、多分俺をこの魔法陣から遠ざけたのだろう。
まぁでも多分ここから近いことは確かだとにかくここら辺を探そう。
動き出そうとしたその瞬間、背中が突き刺されるような寒気がした。
頭が真っ白になる、これは恐怖だ。
体に刻み込まれた恐怖。
俺は瞬時に後ろから何がくるかに気づいた。
無理だ、今の俺では絶対に勝てない。
とりあえず今は引こうと動き出した。
ーーーこれでいいのか?
もし、ここで逃げたら前と同じになる。
俺は渚さんを追いかけなかったあの時と。
逃げたんだ、あんなにいい人から。
俺は頬に伝う汗を拭う。
今回は逃げるわけにはいかねぇよな。
俺は振り向き火球を生成し、出てくるオークに向かって放った。
だがその攻撃はその大剣でいなされてしまった。
俺は強くなる。
そしてみんなに今の伊藤慎二を認めさせる。
「久しぶりだな、クソオーク。
右腕の借り、返しにきたぜ」
俺はそのクソオークに対してそう告げるのだった。
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【 名 前 】 伊藤慎二
【 レベル 】 165
【 H P 】 16200/17400
【 M P 】 1680/1740
【 S P 】 120/150
【 魔 力 】 0/0
【 筋 力 】 370 +20
【 脚 力 】 370 +20
【 抵 抗 】 80 +10
【 感 覚 】 80 +10
【 スキル 】 身体強化《小》治癒《中》隠密 火操作 水操作 風操作 土操作
【固有スキル】 亜空間収納
【ステータスポイント】 0




