その結果
「チッ、仕留められなかったか…」
イグノートは悪態を吐きながら呟く。
「さすがに止めるよ、あくまで決闘だ。決着がつけばそれでいい」
まあ銀で心臓を突かれても滅びはしないだろう。復活にはかなり時間がかかるだろうが、それも年単位で。
それでも仲間同士で命の取り合いをするのはあまりいい気分ではない。それに
「まあいい、これで… これで姫様は俺のもんだぜ!」
そう、それにこれは二人が王国の第五王女様に一目惚れしてどちらが告白するかを争ってたのだから。
正直こんなアホみたいな理由で仲間同士で決闘しないでほしい…
もちろん全力で止めたが結局こうなってしまった、どちらかが命を落とす前に決着がついただけよかったと思うしかないか…
「おい!まだ終わってないぞ!!」
どうやら復活したようだ、往生際の悪い奴だ。ただ短期間で頭を復活させるのは流石といったところか。
「ここまでやられて負けを認めないのは見苦しいぞモラド、あそこから逆転の目はないだろう」
吸血鬼であるモラド・ドゥア・ゲーギスは一応それは分かっているのか、
「……クッソ… 負けだ負け、俺は帰るぞ」
数秒ほど考えたのち負けを認め、声をかける間もなく霧になり消えてった。
「まったく… お前たちのせいで仕事がたまってるというのに…」
後で色々こき使ってやろう。
それはともかく、とりあえず今回の騒動をさっさと終わらそう。
「五日後に王城にて立食会がある、その後の時間を使って最低限のお膳立てはするからあとは何とかしてくれ」
告白できる場まで手配したんだ、そこから先は何とかしてくれ。
「おう、もちろんだ。お前も来るんだろ?また後日なー、俺は英気を養ってくるぜ…!」
なんか不安になってきたぞ… 大丈夫かこれ…?
私は軽く手を振って立ち去るのを見送った。
そして振り返って気付く
「そういえばこのクレータ、そのままでは良くないんじゃないか…?」
私の残業が確定した。




