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59.5-18話 主人公 〜 命名者:やっばいなー、フラグ立てちゃったよー。 〜

 話が進んだと思ったら、ど、どうしよう……全く予定してない新キャラが生えてきた。

 おはかおっしゅー! はーくんだよっ!


 あっはっはー! おはざっしゅと混沌(カオス)をまぜまぜしてみたよ! なんかお墓洗い(ウォッシュ)にきこえるのはきっと気のせいなんだよ? うん。



 セモリナ村からフラウア村までさっと移動する。

 途中で例によって甘ったるいにおいの深い霧がかかったので、『収納術(ストレージ)』からランタンを出納(すいとう)し、この日のために用意しておいた専用のベルトをしめて、左腰の部分くるようにランタンを引っ掛ける。


 そういえば、出納(すいとう)は出し入れをさす言葉なので、必ずしも取りだす意味じゃないんだよねぇ。でも収納の対義語とは支払とか差出らしいから微妙なんだよねー。



 それはそれとして、セモリナ村とフラウア村は意外に離れてないんだよねー。なんで今までまんぞくに交流できてなかったんだろうね?


 前に訪れたときから数日が経つ。こういう村人の集団失踪という場面ではたまたま遠出をして免れていた主人公が発生するシチュエーションだよねー、と村をまわって主人公を探す。


 ──なんて冗談だったのに……。



 な ん か 人 が 倒 れ て た 。



 やっばいなー! 冗談だったのになー! 主人公いちゃったよー!


 ──とすると村人の集団失踪の犯人はオレだからなおのことやっばいなー。


 なんて考えながらその人をたすけおこす。



 その人──主人公は初期のやせ細った子供エルフに輪をかけたような小さい子供エルフだった。


 主人公は全身がうす汚れて灰色になっていて、元の色がわからないくらいだった。


 あおむけにして胸元を見たが上下している様子が見られない、けど口もとに手をやるとか細くも呼吸していた。


 どうしたものかとその子を膝枕していると、その子についた汚れが徐々に燃え落ちていくさまのがみえた。



 コレは世界樹火刑(サウナ)に汚れたヒトを入れたときにみられる反応なんだよね。


 身につけたものは燃えないからお風呂と洗濯を同時に行(おこな)えるスゴいヤツなんだ。


 でもなんで? ここ世界樹火刑(サウナ)でも炎獄(サウナ)でもないよね──ってランタンか!



 精神が燃えつきたら焼け死んじゃう! と大慌てで緊急離脱(ベイルアウト)機能をきざみつける。え、どうやってるのか? 魔文字(ルーン)とか錬金術でチョイチョイとね?



 ふー、火刑(サウナ)と違ってきざめる面積が小さいからだいぶ判定があまくなるなー、だいたい子供判定と同じでおおあまなんだよね。



 まあ、真裸(マッパ)で焼けだされるなんて子供にやったらトラウマになりかねないしねー?


 え、大人? ギリギリまで耐えられたほうが親切じゃないかな? ほらダメなら自分で出ないと……。

 え? でられるのか? ちゃんと出入り口は設(もう)けてるよ?

 だから自己管理できないヒトは二流なんだよ?

 あ、炎獄(サウナ)『深淵』は出入り口はないよ、危ないからね!

 入れるのは『中原式(ナカハラ・)収納術(ストレージ)』の使い手だけだよ?



 ちなみにランタンの火力は炎獄(サウナ)『叫喚』に相当する。あまくちで子供向け。


 ちなみに『叫喚』は緊急離脱(ベイルアウト)はそこだけおとなもこどもも、おねーさんも真裸(マッパ)で焼けだされない初心者仕様(イージーモード)。


 『叫喚』を耐えきってもあまり自慢にならない。


 大人エルフさんが『叫喚』に耐えたぞ! と自慢しようとしても──



「えーマジ『叫喚(イージーモード)』!?」

「キモーイ」

「『叫喚(イージーモード)』が許されるのは子供エルフまでだよねー」

「キャハハハハハハ」



 ──という反応になるに違いない……。



 あ、子供エルフがクリアしたのなら、それはスゴいことだからほめてあげよう。




閑話休題(えらいねぇー)




 ────いい汗かいたなー、と重さの変わらなかった膝(というか太腿)に目を落とした。


 白かった。なんか白かった。わー、白い髪だなー肌白いなー。


 すっかりと汚れがおちた主人公は真っ白い姿で……これ白子(アルビノ)かなー?


 ムラ社会だと、こういう白子(アルビノ)の子は忌子か神の子かって感じに良くも悪くも特別扱いされるよねー。



 その子は痩せた子供エルフをさらに小さくした容姿で、そしてキレイな白銀の髪と相まってヒドく痛々しい。


 ちなみにかなりの美形、妖精さんみたいだ……まあエルフは妖精の一種だけどね。


 あと基本的にエルフさんはみんな美形なのでそれ比較すればそこまで差はない。


 一つ上の美形? ま、ビアンカちゃんをはじめとした村長一族と同レベルと考えるとそこまで大した美形ではないなと思いなおす。


 セモリナ村にもフラウア村にも何人かいるレベル。



 それにしても、なんとなく他人とはおもえない。


 このなまっ白(ちろ)いオレの姿と既視感(デジャブ)るのかな?



 いろいろとやせ細ってて痛々しいので、てっとり早くとりあえず『活性化龍血』を供血すればいいかと、主人公──もといアルビノちゃんを起こして顔を近づける。


──とアルビノちゃんが目を覚まし、あまりに近いオレの顔にその紅い目を驚き見開いていた──が、構うことなく接吻(キス)した。


「んんん──────────ッ!!!」

あらすじ

・はーくんは燃費が悪いっ!

・ニガサン オマエ ダケハ!

・可変(フレックス)稼働(ドライブ)!

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