54話 『一周休み』 〜 命名者:*ちちのなかにいる* 〜
サブタイの通り今回もお話しが進展しません。お許しください!
おいっす! はーくんだよ? え、声が小さい? じゃあもう一回!
すぅ……オイィィ────ッス!!! はぁ────くん! だよッ!!!
・ ・ ・ あ
神 緑 赤 ら
社 は い す
は 天 た じ
異 使 ぬ
界 き
だ
っ
た
かーさんにかなしい過去が存在したみたいだけど、きづいたときにはおわってたみたい。
なんだかしらんがとにかくよし!
そういえばタヌキは日本とその近隣以外にはあまりいないらしく、専用の英語が用意されていない
だから似た動物 から名前を借りてラクーンドッグと呼ばれる。直訳するとアライグマイヌ!
なんてこった! クマなのかイヌなのかわからないよ、まるで大熊猫みたいだ! あ、そういえばアライグマはエサを掴んで洗うことから洗い熊と呼ばれるわけだけど、英語圏ではその前の行動、エサを漁っている様子からトラッシュパンダ──ゴミパンダとよばれ害獣あつかいだ。……つまりタヌキは塵熊猫犬? わけがわからないよ!?
ここで一つ豆知識!タヌキは銃声を聞くと当たってもいないのに死んだふりをし、死んだものと思い雑に運ぶと逃げられるのだという。こういうのをタヌキ寝入り というらしい。
ちなみにかーさんに指でピストルを作ってバーンとやるとやられたフリをする……やっぱりタヌキじゃないか!
「それにしてもこいつらはいつまで廊下ではしゃいでいるのだろうか?」
「ワタシは手に抱いた『緑』を観ながらそんな事を考える」
「それは現実逃避だった」
「『緑』が生きながらにして『死』の『概念使い』に覚醒したのは、タマモに行った事と本質は同じだ」
「『青』の口付けから始まる一連のそれは、極大回復、超速成長に進化促進──そして限界突破」
「限界突破、これは無から可能性を創り出すものではない、元々素養があり、そしてあと一歩でそこへ至る者を後押しするもの過ぎない──たとえその一歩が断崖に阻まれ、超えられぬ壁があり絶対に進まなかったものだとしても関係なく」
「死という条件を無視し、分体という制限を壊すそれは、謂わばワイルドカード、理不尽に殺す死神である」
「そんなものを二度受けた『緑』はどうなるのか? ……どうなると思う?」
「現実逃避をやめて、もう一度『緑』を観た」
「先程よりもまた生に溢れ、力を増し……あと完全に首が座っていた」
「その目は心なしか知性を増し、何処となく賢くなった様に見えるのは気のせいか?」
「そこのところどう思う?」
「そんなこと本人にきくのはどうかとおもうの」
「正論だった……しかし、よくよく考えてみれば『死』を通して意思の疎通を図れるとはいえ、最後間もない赤ちゃんとの会話が成立するとは思えない」
「それと『死』による繋がり方が良くなっている……そう『死』の位階がもう上がっているのだ」
「さっきまでが資格位階で今は知覚位階だ」
「元々資格位階と知覚位階は位階が比較的上がりやすいとはいえ、一日と間を置かないのは早すぎる」
「いや、そもそも数時間前に待機状態から資格位階へ強制位階上げした事を考えればおかしくはないのか? いやおかしい!(二重否定 )」
「そのままでは大変な事になると知りつつも止めることはできない」
「結局、乳離れならぬ血離れするまで、食事の度に『青』の血を受けて育った『緑』はまあ……御察しの通りとても健やかに育った」
「人間という規格から外れた、人間と不死者の境界を超えた超幼女に育ち、それとその『死』は到達位階となっていた」
「ワタシより先に到達者となってしまったが、特に嫉妬せず素直に祝福したのはそれがミドリだったからだろう……『怨敵』だったら『一周休み』にしていたな」
「つまりミドリは天使すぎて神になってしまったわけだ」
「尤もミドリが到達者となったのしても最強になれずそこそこの強者程度になれなかったのは良かったのか悪かったのか……」
「どうにしても思うのは──」
「──ハルの周りは出鱈目過ぎるという事だろう」
後輩に先を越されるシーぽんさん。




