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18話 『宿敵』 〜 命名者:おなかがふくれたら、ちょっとねむくなってきた……。 〜

もうちょっとでこの過去編が終わりそう? 過去編が長引くとエタの危機ですからね。

 おっすおっすはーくんだよ!

 やっぱりお腹が空かなくてもご飯は必要だよね!

 今回のことでよくわかったよ、シーぽん感謝!



 えーと前回のあらすじ?

・コレジャナイ世界。

・シーぽん暴走(デストロイモード)ならず。

・呪われた『生』者。



 桜餅おいしい!

 ちなみにオレは道明寺派で粒餡派で葉っぱ食べる派だよ。

 おもちもあずきもつぶつぶだやったー!


 じゃ映像おかえしします。

 以上はーくんでした!




「世は変われどこともなし」

「『生』と遭遇しつつも理性を保てている、ワタシにとっては決して悪い変化ではなかった」

「前回、前々回に死を経験したワタシに疲れていたのだろう」

「それにワタシは世界の滅びはどうにもできないとあきらめていた」

「『生』がいなければワタシを害する者はない、世に滅びが来るまでは何もない」

「いや、それも予定調和」

「なら次の回まで何もない」

「そう思いながら無為に時を過ごしていた」


「それから数年が経った」

「滅びにはまだ2〜3年の猶予がある」

「だから、それはまさに青天の霹靂だった」

「ある日、山を思わせる大きさのケモノが世界に出現した」

「それは人々を喰らい踏み潰し、地を裂き、山を崩し、海を割り、国を滅ぼし、最後には星を砕いた」

「ワタシもソレに喰われていた」

「だがワタシが死ぬことはなく、自由を奪われ闇の中で死なぬ苦しみを味わい続けることとなった」

「誰か……誰がワタシを殺してくれ、声が出せるのならそう叫んでいただろう」

「ワタシは死よりもおぞましい事があるのだも初めて知った」

「そして、そんな苦しみにも終わりが来た」

「世界の滅びだ」

「それが福音に思えるようになりとは思わなかった」


「そして、世界はまた過去に戻る」

「もう、あんな目にあうのはイヤだ」

「肉のない霊体の我が身を抱いて震えた」

「また、時が来れば同じモノが来るのか」

「そう思うと安穏と過ごせるわけがなかった」

「とするとあれと戦うのか?」

「この時、逃げることは考えなかった」

「星を砕くようなバケモノ相手にどこへ逃げればいいというのか」

「答えは出ず、悩みは晴れず、ただ無為に時間だけが過ぎて行く」

「このままではいけないと焦りが募るがどうすることもできなかった」

「そんな時、ソレとまた顔を合わせることとなった」

「『生』だ」

「しかし、それ自体は不思議ではない」

「不思議ではないが、違和感を覚える」

「違和感──いや、それは既視感だ」

「それに『また』とワタシは思った」

「おかしい、今回ははじめてのはず」

「そう考え、『生』を観察した」

「なにか変化はないか?」

「前回より表情は険しくなっているものの、それ以外に変化はなかく、同じ姿、同じ顔をしていた」

「うん?同じ顔 ──それだ!」

「何度となく『生』と顔を合わせたワタシだが前回すべてが違う容姿をしていた」

「しかし、決して似ていないという事はなく……すべての『生』はどこかしら似た容姿ではある」

「おそらくすべての『生』はかの『到達者(レベル5)』の容姿を基としている」

「あるいはこれまでのすべての『生』が『到達者(げんきょう)』を起点としているのだろうと、すべてがその眷属なのかと思った」

「そう思うと何故かイラだちがあふれ出し、抑えられなくなった」

「思考は戸惑っていたが、カラダが勝手に動きそれを行なった」

「『生』を殺そうというのだ」

「なに考えずともその動きは体に染み付いている」

「『生(ソレ)』」も呆気にとられ動きを止めていた」

「ゆえに事を終えるのはひどく簡単だった」

「あっけなくそれは事切れた」

「『試練位階(レベル3)』とは言え、呪われていればこんなものか……?」

「そう考えて、はたと気付く」

「今回の『生』と前回の『生』は同一の存在なのではないか」

「しかし、『生(ソレ)』がもう口を開く事はない。確認の術(すべ)はないのだった」

「これでもう今回も終わりか、と『生(ソレ)』の死骸を眺める」

「うっかり殺(あや)めてしまった……ある意味、殺しははじめてだと思ったが、特に何か思うこともなかった」

「だが、理性を保ちっている今、暴走していた時のようにそれを喰う気にはならなかった」

「呆けたようにワタシは『生(ソレ)』を見ていた」

「だから『生(ソレ)』から黒い靄(モヤ)が立ち登り、消えて行く様を見る事ができた」

「はじめて見る、その黒い靄に、ワタシは何故か背筋が凍る思いがした」

「とてもイヤなものを見た気がした」

「しかし、それはもう消えてしまった」

「ならこれ以上気にしないことにした」

「『生』が死んだことで時間が戻る、そのことによってあのバケモノとの対峙が先送りになった事を喜ぼう」


「だがいつまでたっても時間が巻き戻る事はなかった」

「どうして思ったが、じっとしている場合ではなくなった」

「何故なら人が近づいてくる気配がしたからだ」

「『生』の死骸から離れたほうがいいように思えた、だから急ぎ立ち去ることにした」

「前回から見えないはずのワタシが見える人間が出てきたのだ、なにやら面倒な予感がした」


「そうして、世界から『生』が欠けても同じはやさで時は進む」

「刻一刻とあのバケモノ出る時が近づいていると思うと、まったく心が休まらなかった」


「だがそんなワタシの内心とは裏腹に平和に時は過ぎて」

「気がついたら世界が滅んでいた」

「バケモノは現れなかった」

「あれは前回限りの異常(イレギュラー)だったのか?」

「そう思いたかったが、そうとは思えなかった」

「今回が前回に移り変わっても、現実感がなく」

「呆けていたワタシはそれに気付くのに遅れてしまった」

「『生』がいた」

「そしてワタシが呆けているうちに、『生(ソレ)』はワタシを殺してしまった」

「おそらくずっと準備していたのだろう」

「ああ、やはり前回、前々回と同じ存在で、記憶も持ち越しているのだろう」

「なんということだろう……ここにきて『生』はワタシの『宿敵(ナカマ)』となったのだ」

「ああ、次は殺してやる……そう思い、ワタシの今回が終わった」

過去編の危険の一つは、現代だと死んでるキャラを書いて(しかもそのキャラが死ぬ流れ)それがうっかり人気キャラになってしまうだと思う。殺さないといけないのに、殺したら危ない。正に進むも地獄退くも地獄。

死ぬ予定で出した過去編の新キャラならまだリカバリーが効くんですけどね?

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