11話 たわわ 〜 命名者:ちなみに妹とならんで歩くと姉弟あつかいされるよ……。 〜
前話での主人公、はたから見ると座禅組んで微動だにしてなかった。
やあ、6歳下でJSの妹に身長を越されたはーくんだよ。ちなみにCあったよ?
え、JSって何かって? 正義か日本工業規格のことだよ。(適当)
今はシーぽんに抱きしめられながら、魔力気力魔素神気の訓練をしてるよ。
この3つの力を一つにして──あれ、4つある……? ヘンなヤツがいるぞ!
というか神気? う〜ん──あ、女神さまフレグランスか……。
「?」
ちらり、とシーぽんをうかがっても、反応はうすい。
うん、思考内でボケても反応がないのが普通なんだよね……。
「ハル──考え事、するなら。ワタシに、わかり、やすく、ね?」
「うん──うん?」
それ、どうやればいいのかな?
「ごめん、ね? こころ、あまり、よめなく、て」
「いや、やめるほうがめずらしいからね、しかたないね」
読心能力者は話がはやいからラクなんだよね、だからつい甘えちゃうんだよ。
「と、シーぽんとおはなしか……なんか初めてのような気分?」
「うん。この身体、なるまで、しゃべれ、なかった。うれしい」
「シーぽんが骨の時は一方的にはなしかけてただけだったからね」
顔を見るとにげだすから、つねにひとりごとモードだったね。しかも霊体なのか普通の人にみえない仕様だったね。
「うん。あれ、うれし、かった、よ。ハル、大好き」
「ありがとう、オレも好きだよ」
オレを抱くちからがつよくなる。ふくらみがより押し付けられてGOOD!
ふええ……シーぽんのおっぱいやわらかいよぉ……。(真顔)
「? ハル、また、おっぱい、のこと、かんがえ、てる?」
「うん──うん?」
またって……そんなにおっぱいのこと考えてるように見えるかな?
「うん」
見えるらしい。
「それより、ハル。さっき、から、なに、してる、の?」
「スキルの練習だよ?」
「えっと、魔力、と気、マナ?」
「うん」
マナは魔素のことだよ。魔素と表記してもいいよ。
マナもそうだけど、魔力と気力はそもそも一般的にはあるかどうかって段階だから、正式名称が決まってない。
だから個々人で先に呼んでいる。
魔力気力魔素という呼び名はあくまでオレ流の呼び方なんだ。
「スキル、って、そんな、すごい、の?」
「うん、おもしろいよ」
「あ、コレ──ダメな、ヤツ、だ」
「? なにかな」
「ううん、なんでも、ない(これスキルじゃなくて絶対ハルがすごいパターンだよ、というかナニコレ。スゴイ勢いで全身を魔力と気とマナが行き交っててる。これでなんで爆発しないの? それに触れてるまで気づかないステルス性もそうだよ──いや、よくみるとハルのいう地龍法と龍気法もいっしょにやってる! なんて子なの!? どんな頭してるんだよ、もうっ!)」
話の途中でシーぽんが黙った。なにかむずかしいこと考えてる気配かな──あ、ポンポンいたいの?
「ぅひ!? なんで、おなか、なでる、の?」
「おなかいたくなったのかと思って」
うん、まる出しだから冷えてもしかたないよね?
身体をひねってシーぽんのおなかに触れるオレ、けっこう無理な角度かも。
でもはーくんは柔軟はしっかりやってるからダイジョーブ! ……これ左手がつりそうだね!
「ちがう、から……でも、おなか、は、なでて」
「え? うん」
ナデナデ……。
ナデナデ……なんだろう、これなにかを思い出すなぁ……。
ナデナデ……そうだ、手当てだ。
「んっ……」
手当──古来より患部に手をふれて気を送ることにより、秘術いたいのいたいのとんでいけ──略して手当ができるとか──たぶん?
「んん……」
ナデナデ……左手に気力を集めて、シーぽんのおなかにすりこむようにゆっくりと流しこむ。
「っ……!」
ナデナデ……。
ナデナデ……。
ナデナデ……なんか地味──あ、そうだ! 魔力もいっしょに流してみよう!
「ひぁっ……!」
ナデナデ……あはっ! なんか楽しくなってきた。
「ぁっ……」
>『スキル:手当(魔力)』を習得しました。
>『スキル:按摩(魔力)』を習得しました。
>『スキル:魔力供給』を習得しました。
>『スキル:手当(気力)』を習得しました。
>『スキル:按摩(気力)』を習得しました。
>『スキル:気力供給』を習得しました。
>『コモンスキル:治療』を習得しました。
>『スキル:手当(治療)』を習得しました。
>『スキル:按摩(治療)』を習得しました。
>『コモンスキル:干渉』を習得しました。
>『スキル:浸透』を習得しました。
>『スキル:侵食』を習得しました。
>『スキル:浸蝕』を習得しました。
「ふぅー……、ふぅー……」
シーぽんが息をあらげ、オレにぐったりとカラダを預けている。普段よりも熱くなったカラダが先ほどまでの行為のはげしさを物語っているようである。
うん、やりすぎた!
相手の魔力気力の波長に合わさないと反発してくすぐったいみたいだから、うまく相手の波長に調和するようにするとエネルギーの供給の無駄をなくせるみたいだ。
でも、按摩となりと多少の反発がある方が効果はたかそう、もちろん過度なのはダメだけど……あ、これそっち方向に研究すればアベシでヒデブなウワラバが完成するかも?
──あ、これも房中術の応用的じゃないか、皮膚接触で人に使う機会なんてなかったから気づかなかった……だって粘膜接触の方がいろいろ効率がいいし。──の投与もはかどるし(ぼそ)。
そういえば、結構魔力気力をつかってるはずなのに減った感じがしないな。
カラダから出してないから減りづらいのかもしれないけど、それでもね。
不耗:
超越技能。
あらゆる消耗損失をなくし、回復する。
中原青の生き様をスキル化したモノ。
あらゆるエネルギーを消費しなくなる。(厳密には消費しているが一瞬の時もおかずに即時回復する)
致命傷をともなう怪我を負おうとも即死でない限りその場で回復する。
身に付けているものにも効果がおよび矢弾の消費も回復し、武具道具衣類の耐久や状態を常に最高の状態にする。
欠損(例:生命魔力等のステータス最大値の損失)した場合は最長一月で回復する。
うわぁ……なにこれ、チートだ。
補足:
この世界における一月は25日であり、一年が12ヶ月です。
え、一年が300日なの? 残りの65日は?
異世界です:
この世界は球体世界ではなく、箱庭世界です。地平線も水平線も平らです。その上天動説。
異世界はまったいらだった! てことは、異世界の端は滝になってるのかな? 下にはゾウさんとバハムートさん(お魚)がいるのかな!?
残念:
世界の端の端は繋がっているので滝にはなっていません。所謂無限ループです。
そんなバカな──いや、この白い部屋『女神の白き揺り籠』も無限ループって女神さまが言ってたね……同じ神が創ってるんだからそういうのもあるのか……。
あ、そういえば。
これ、この鑑定文? ってメールみたいだよね、電子メール。
といっても件名と本文だけしかないけど。
件名:
本文──なるほど言われてみればたしかにそうですね。
どうやってるのかは知らないけど、空メールみたいに件名だけを書いたらどうなるんだろ?
短い返事の場合、豊穣さんが楽になりそうかも。
ネコミミ巨乳の豊穣さん(イメージ姿)がPCを必死にカタカタしているのを想像した。かわいい。
豊穣胸々:
驚愕:
天才じゃったか!!!
あ、できたんだ。
ほうじょうむねむね──戦国武将かな?
不満:
我が意を得たり
口調安定しないねぇ……?
やっぱり画面越しの文字のやりとりなのかな?
提案:
豊穣先生に可愛いらしい名前をつけてみませんか?
うん。──ん? ────え、なんで?
懇願:
素敵な『命名者』でなんとかしてくださいよォ────ッ!!
そんな技名みたいに──実とか?
今一:
パンチが足りません。
オレ……能あるタカだから──キラキラは隠すよ。
バカか!:
いいから、隠してるパンチ出せやオラァ!
ひっ……!
──実とかどうかな?
審議中:
なんかゲームの合成とかのロード時間みたいな気分だ。
審議完了:
サクラサク:
GOOD!! やるじゃん!
やったね。
勝ったね、風呂入ってこよ。
フラグ乙:
しかしなぜ、宿主はフラグを立てるのか……コレガワカラナイ。
なんで急におなかをなではじめて、シーぽん気絶するんだよ。
ちなみにたわわは本来、撓と書くらしい。
実の重さで枝がしなっている様子の事……つまり実に使うのは間違いであり、すなわちドキューーーキラキラネームですね。




