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1章8話『反撃と決着』

そしてセリナ達がいる部屋の前につく。

時が止まっていたかのように長かったのに、ついてしまうとあっという間だ。

ここで決まってしまうのかもしれない。『自分の死に場所』ってやつが……



「じゃぁ入るよ。」


マジルはドアを開けて部屋へ入った。




「ねー『レイミ』帰ってきてるー?」


「あ、はーい。すみません少し遅くなってしまいました。」


そこには見た事のある顔が3つと新しく見る顔が1つあった。

身長は150cm後半くらいで髪は緑色、メガネをかけていて、歳はもし人間なら17歳くらいだろう。



「その子にジャッジしてもらうの?」


「うん、そうだよこの子は『レイミ・アラード』 この子の『スキル』でキミの嘘を見抜いてもらう。」


この子がカケルをジャッジするのか。

不安だ。不安で仕方がない。 別に年が若そうだからとかではない。 ただこの子に俺の命がかかっている。それだけで不安なのだ。



「マジルさん、カケルさんが 何かやらかしてしまったのですか?」


セリナも少し不安がっていた。

なぜだろう。セリナからは殺意も威圧も感じない。 それはセリナが、どんな事をしたか分からないカケルのことを 多少なりとも信じているからなのだろうか。


「まだ決まってないよ。 もしカケル君がこの国に害がないとわかれば何もしない。それどころか とても手厚く歓迎したい。

ただ、もし害があれば、殺す。」


「殺すって カケルさんはいったい何をしてしまったのですか?」



「いいよ、セリナ早くジャッジしてもらいましょう。 」


少し言い争いになっている中、冷静にルミは言った。


「今言い争っても結果は変わらない。 だったら早くすませてしまった方がいいでょう。」


ルミはどんどんカケルの方に近ずいていく。そしてどんどん殺気を発していく。

ルミも俺を殺そうとしているのだろうか…… はたまた俺に関して何にも思っていないのだろうか……

どちらにせよ俺の味方にはなってくれないだろう。


「この国に害があったら この国に殺される。当たり前の事よ……。

ね? カケル君。」


「うっ……」


カケルはいきずまった。


受ければいい。ジャッジしてもらえばいい。 そんな事は分かってる。でも、 受けたくない……。して欲しくない……。


分かってる。俺はこの国を滅ぼそうとなんてしていない。 そう答えればいい。ただそう答えればいい。 でも…… 怖い。怖いんだ。

もし失敗したらって考えると……





「大……丈夫……です。カ……ケル…… 今……あな……たが……おもっ……ていること……を言えば……」


そういいシェルはカケルの手を掴んだ。そしてレイミの前え俺をもっていく。


「レ……イミ……やって……あげて……。」




……暖かい手だ。 俺の凍りついた手を温める暖炉のような

……優しい手だ。 俺の縮こまった体を優しく抱き締めてくれるような。

……明るい手だ。 ただ手を握られただけで心の闇をはらってくれる。

そんな手だ。


もちろんシェルにはそんな気持ちなど無いのだろう。 それでもカケルは……カケルには、嬉しく感じた。


「心配……しな……いで……。レイ……ミは……外さない。」


涙が溢れてきそうだ……。こんな気持ちになったのはいつぶりだろう。


「恐怖」という心の壁が崩れていく気がする。


まだやれる。よく考えてみれば、外れることなんて ないのかもしれない。 だってレイミも『スキル』を使うんだろう?


バカバカしい。本当にバカバカしい。何にこんなに悩んでいた? 迷っていた? もっと堂々としていればいいだろう。

なんせ俺はこの国を滅ぼそうとなんて微塵も思っちゃいない。

それどころか疑いが晴れれば、 この国の手助けをしよう。この国のためになろう。って今ではそう思う程だ。



「ああ、ありがとう シェル。もう大丈夫だ。」


カケルはシェルの手をもう1度強く握り直して言う。




「さーレイミさん。俺をジャッジしてくれ。」


もう迷わない。 クヨクヨタイムなんて5分で十分だ。

さー勝負しようぜ。お前ら!


レイミはカケルのもう片方の手を握る。


「では、始めます。」


「ちょっとまった!」


レイミがジャッジ使用とした瞬間それを遮るよう言った。


「なんだ?」


マジルがカケルに問う。


もうマジルの威圧も恐怖に感じない。 それどころか、ルミの殺意も、この部屋の圧力も 全てに関して恐れをいだかない。


「勝負しないか?」


「勝負?」


マジルを始めこの部屋の皆がカケルを注目した。


「そうだ。こんだけ俺を疑ったんだ。 もし俺がこの国に害がないと分かれば、 俺の願いをなんでも1つお前らが叶える。 どうだ?」


「なぜ私達がキミの願いを叶える必要がある。 キミは疑われて当然な存在だ。」


確かに。今の時点では、カケルはこの国にどういう影響を及ぼすか分からない。 疑われて当然だ。 だがカケルはそんなつまらない結果じゃ満足しない。



「ハハッハハッハハッハハッハハッハハッ、フハハハハ、流石だ。流石だよ。」



カケルはとても大きく嘲笑う。さっきまでカケルを恐怖に落としいれた仕返しの様に。


「何がおかしいの?」


マジルも大きく反抗する。 まるで先程とは立場が逆転しているようだ。


「あー おかしいさ。 流石、この世界で2番目に小さな国だな。 と思ったからさー。」


「キミ、この国をこれ以上馬鹿にしたら ただじゃ済まされないよ。」



マジルはより一層威圧を強くする。 だがもうカケルには通じない。


今のカケルにはどんな精神攻撃も通用しないだろう。 それだけ気持ちが高ぶっている。



「もともと俺に害があったら ただじゃすまねーだろ?

それに、このくらいのリスクも背負えねーんじゃ国なんて大きくなるはずが無い。なぁ、そうだろ?」



「キミにはリスクなんて無いだろう? そんな奴が何言っているのさ?」



「へー。んじゃーマジル。お前は あれだけ疑っといて、あんだけスゲー威圧出しといて、俺がこの国に害がないって、そう言うんだな?」


そう。カケルにリスクはほとんど無い。もしレイミが外さなければ何にも問題はない。 だから少しハッタリの部分も入っている。

なら、なぜこんなにつっかかる? そんなの決まってる。それは『勝利』の本能。カケルがもともと持っていた勝ちにこだわる姿勢。ただそれだけ。



「あー分かったよ。 それじゃーキミに害が無かったらなんでも願いを叶えてあげるよ。

……だだし、もし害があったら 楽に死ねると思わないでね。」



「もち。 んじゃー悪いんだけどもっかいジャッジしてもらえるかな? レイミ」


カケルはレイミに向かって手を差し出す。



「はい。 それでは失礼します。」


そういいもう1度カケルの差し出せれた手を掴んだ。

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