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2章3話『集合』


カケル達はさっきまでいた城を離れ、リスチニア帝国民にしてもらうために、馬に似た生物が引いている、馬車? の様な物で王城へ向かっていた。




────意外と遠いな。 少し離れたところにある。って言ってたからもうちょっと近い場所にあると思ってた。


てか、この馬みたいなやつ足音大きすぎだろ。



「あのー、まだ着きそうにありません?」



この馬車、揺れが大きくて尻が痛い。 ここには日本みたいな車はないのか



「そろそろ合流地点に着きます。もう少し我慢してください。」



「あ、はい。すみません。」



もう少し柔らかく励ましてくれるかと思っていたが、やっぱりそこはルミさん。きつく当たってくるのね。



「ってかさー。俺って一応神的な存在なんでしょ? ま、確に普通道理接してくれって言ったけどさ、もうちょっと優しくしてくれてもいいんじゃないかな?」



「何でカケル君が神なんですか? ちょっと私達より才能あるからって調子に乗りすぎですよ。」



ん? おかしい。確にマジルは俺の事を神的な存在だと言っていた。


カケルはマジルをじっと見つめる。



「や、やだなー、カケル様。それは私から見てってことだよ。いやー、我々が本当に神的な存在になれる訳ないでしょ? まー確に普通の人よりは立場は上になるかもしれないけど。 あは、あははは テヘペロ」



アイツ、後で殴る



ったくなんなんだよ。 今までのちょっとした優越感返せ!



「まーまー、集合場所まではあと本当に少しなんですから。ほら、カケルさんもマジルの事睨まない。 ルミも皆さんにもう少し優しく接してあげてください。」



この場をセリナは穏やかにおさめる。 だが、ちょっと良いとこ持っていかれた感があって本当にちょっとムカつく。






それから数分無駄話をしながら目的地へと向かい。到着した。



「ねー、どうどう? カケル様? 結構いい所でしょう? 話どうりの所でしょ?

全くやだなー。カケル様ってば気がやはいよ。まだまだ入口付近しか見ていないのに、ここが大好きだーなんて。」



「まだ何も言ってねーよ。」



だが確に素晴らしい所だ。 でも、まーなんと言うか。本当に想像と全く同じようなところで面白みがないというか。 石のタイル敷いてあるし、噴水あるし、お店もあるし、めっちゃ賑わってるし。何かちょっと想像を超える何かが見たところまだ無くてちょっと残念かな。

本当に素晴らしいところだけど。 完璧なくらいだけど。




「んー。ここに10分前に到着する予定でしたが、20分前に着いてしまいました。ちょっと早く着いてしまいましたね。

そういう訳で、これから20分の間自由時間としましょう。 集合場所はそこの噴水で。」



言い終わるとセリナはスキップしながらお店へ向かった。



「セリナも結構買い物好きなんだね。」



んま、俺はもう結構疲れたしそこの噴水の前で休んでよ。 でも20分って意外と短いよなー。ちゃんと皆戻って来るのかな。



「っとがぁぁわ。」



急に何かに腕も引っ張られた。



「なんだよマジル。」


カケルは面倒くさそうに言う。何故ならマジルの言いたい事が分かるから。

ほんと勘弁してくれよー。マジ俺あの馬車乗って疲れてんだよー。



「ねー、カケル様?」


あつい眼差しでこっちを見てくる。



「なに?」


「いや、あのさー。ちょっと一緒に買い物しない?」


「却下」



やっぱりな、絶対そうくると思ったんだよね。



「えー、どうして?」


「俺結構疲れてんだよ。あの馬車に乗ってたせいで。」



もう早く手を引いてくれ。もう正直一歩……ぐらいならいいけど、そんなに沢山歩きたくないの。 俺昨日の朝まではあんまり運動してなかったの。



「何で馬車に乗ってただけで疲れちゃうの?」


「そりゃー、あんなに上下左右に動いてたら尻も痛くなるし、体力も使うんだよ。」


「でも私はそんなに疲れてないけど?」


「俺とお前を一緒にするな。」



お前らはいつも乗ってるから何も感じないかもしれねーけど、いつも車とか乗ってる俺にしてみれば相当な負担がかかってるんだよ。



「でもさー、カケル様。一応私の方が歳上な訳じゃん? だからさ、少しは付き合ってくれてもいいと思うんだけど?」


「却下」


「え? ちょっと待ってよカケル様」



構わず噴水へ向かう。 俺は今早く座りたいんだ。 昨日もめっちゃ歩いたから足筋肉痛だし。悲鳴上げちゃってるし。



「ねー、ちょっと今日のカケル様酷くない? 昨日はあんなに私の悩みを聞いてくれたのに。 こう見えてあんまり自分の事他人には話さないんだよ私。」



あー、もうコイツうるせー。



「あのな、お前見た目はロリっ子なんだよ。 それにマジルからしたら俺は神的な存在なんだろ。だったらその神が休みたいって言ってるんだ、ちょっとぐらい休ませろ!」



はー。これでもう手を引いてくれただろ。



「ロリっ子?」


「ってそこかよ!?」



あー、本当にめんどくさい。 マジルがここまで突っかかってくる奴だとは思わなかった。



「ま、もーいいから、あっちであたふたしてるシェルと買い物してこい。」



そう言い、カケルは馬車の前でウロウロしているシェルを指さす。



「もー。分かったよ。シェルと買い物してくるから。カケル様が途中から一緒に買い物したいって言っても入れてあげないからね。」



マジルは顔を膨らませながら言う。


ほんと、40にもなってこのロリ顔って詐欺だよな。 って言うかコイツ見た目と同じで精神年齢も変わってないんじゃないか? 40歳って本当に本当なのだろうか。ま、これから動かなくて良くなるんだから別にいいか。



「はいはい。お土産よろしく」



カケルはシェルの方へと向かうマジルの背を見ながら言った。



さて、これから20分は穏やかに過ごせる訳だ。もう立ってるのもやだから早く噴水の前のベンチにLet's goだ。





っと、あれ? ここ座られてる。 しゃーね他のところ探すか。



ん? ここもダメか。ま、しゃーねよな。ベンチ椅子に座りたいよな。



マジか、ここもダメ? ってかもう他のとこあんま無くね?

満席どったらどうしよ。 あーでもどっかの気にでも腰掛けときゃいいか。


カケルは空いている席がないか見渡す。



ん? そこにいるのはルミさんでは? お!?しかもベンチに座ってるよー。


カケルはルミの座ってるベンチに近ずいた。



「よ! ルミ。 お前朝から飲み物飲んでなかったし水でも飲むか?」



カケルはバックの中から金属製のコップを取り出し、その中に破裂させて一杯分の量になったウォーターボールをルミにわたした。



「有難く貰っておきましょう。 それにしても今に関しては気が利きますね。丁度喉が乾いていたところです。」


そう言いルミは水を一口飲む。



「毒でも飲んだ?」


「いや飲んでねーわ」



まったく。あの一間で出た答えがそれかよ。


ま、とにかくこのベンチに座りたい。



「ルミ、隣いいか? もう俺結構疲れちゃって早く座りたいんだけど。」


ルミはカケルの顔をじっと見つめる。



「なるほど、そういう事でしたか。ほんと分かりやすくて助かります。」


「まま、細かいことは気にするなよ。 それじゃぁ失礼して。」


ほぉー。やっと座れた。いやー、ほんと、あのネズミーランドに行ったときくらい足パンパンだったからなー。



「そういえば、ルミは買い物しないの?」


「ええ。ここに私の欲しいものは売っていませんし。」



ルミはまた水を口につける。 結構喜んでくれているのかな?

何かちょっと嬉しいな。



「それじゃあーさ、ルミの欲しいものは何なの?」


何となくだけど あんまり自分の欲しいものを見つけられないタイプな気がするなー。 でもここにはない。って事だから まーあるのかな?。

めっちゃ高いとか? ギラギラダイアモンド使ってるネックレスとか? どっかの一等地に立っているお屋敷とか?

んま、ルミに限ってそれはないか。 俺も喉乾いたし水飲も。



「私の欲しいものは何処にも売っていません。 あるのは過去。 それと、その過去を壊した者の命くらいでしょうか。」




……あ、これセリナが言っていたルミの過去。 確か一族を皆殺しにされたとかいう。



ダメだな。気をつけていたはずだったんだけど、ちょっと気が抜けるとな。

でも、ルミあんまり表情変わってないな。流石に150年あれば多少は慣れてくるのか?

……んな訳ねーだろ。ルミの苦しみはきっと1ミリも変わってない。だから周りと壁はって、誰とも深入りしないようにしてんだろ。



「悪いな、色々思い出しちゃっただろ。 無神経に色々聞いて悪かったよ。」


「いえ、もうどうせ、セリナ辺りから私の過去の事は多少聞いてるでしょう?」


「あら、知ってらしたのね。」


「ええ、まあ。 それにカケル君もあまりその事に関しては気にしないでください。 以前に比べればだいぶ慣れてきましたし。」



嘘だ。そんなの表情や声のトーンを変えてなくたって分かる。慣れてきたのではなく感情を押し殺しているだけ。コップの水もほんとり少しだが震えている。

こんなとき俺が出来る事はなんだろう? ……ダメだ。何も無い。今の俺の力じゃ何も出来ない。ほんと、そっとしておくことしか出来ないなんて、男として情ねー。





「────集合時間より少し早く着いちまったな。もうセリナ達来てるかな?」


「────さーね。まーどちらにしろ ちょっと待つ事になると思うよ。どうせ買い物してるだろうから。」



何だか自分達の話をしている者が近ずいてくる。



「────ってあれ? あそこにいるのルミじゃね?」


「────あら、ホントだ。って事はもう皆着いてるんだね。」



姿がはっきり見える距離まで近ずいてくる。


4人。男2人と女2人。 そのうちの一人がこっちまで走ってくる。



「おーい、ルミー。 お久ー。元気してた? ……ん? ルミの横にいるのは?」



「あ、お、俺は……」



いきなりな事に少し動揺した。 でもルミを知っているって事は、この人達は今回の目的人?



「あー、なるほど。キミが。 話はセリナから聞いているよ、カケル君。

私はキャロル・ロマニード。そんでもってここにいる皆がリスチニア帝国のレッドソウラー。 これからよろしくね!」





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