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第二部 ルティアナ劇場
「はじめましてが多いのかしら。アタシはルティアナ。昔、ボロボロのところをリクトロアっていう兄に拾われ名前が付きました。なんだかとんでもない母親の不始末の異父妹だったそうよ。名前の意味は、クレマチス〜」
ルティアナは横から差し出された花束を受け取り、
「そう。もうクレマチスが咲く時期よ。このしちめんどくさい異父兄は、いっつもお花持ってくるけど、クレマチスの時期はほんっとうにしちめんどくさいの!! ちなみに兄がアタシを匿った屋敷で聖門に保護されたけど、籠城できたのも兄が徹底して防護結果やら自家生産食料やら仕込んでくれたおかげ。そして兄が贈ってくれた、重くてしちめんどくさい手作り品の数々に防御や守護が仕込まれてて、逃げてる間に、全部ひとつずつ砕けて驚きました!! というわけで所持品なしの焼けだし状態。そして肝心の兄は……」
「ティ ……ル、ティア…… ナ」
「あら? 静かで良いと思ったら、もう喋っちゃった!?」
「ティアナ、ルティアナ、ルティナ〜〜」
「また三段活用勝手に始めたわ……」
クレマチスの花が山積みの五月。
ディース砦にて。




