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スカーレットさんから気前よく葉っぱ代のお支払いをしていただき、本日は解散とした。

さぁ!シャンシャン通りで買い物だ。何か果物と、バターとパンと…後は2人の喜ぶ様なお土産を…。

何がいいだろう…魚を燻製にしたものか、トラジは甘い物の方がいいだろうから…クリーム系か…

パウンドケーキ!バターをたっぷり使ったダークチェリーのパウンドケーキにしよう。

しょっぱい系はお魚の燻製スティックにして程よく塩分を足そう。


「さぁお買い物をして帰りますよー。そして美味しいオヤツを買おうね!」

「いいね!食べながら帰っちゃう?」

トラジが甘えてくる。

「ダメでーす。」

ああ本当に平和だなーって気持ちになる。


こちらの世界に来てから、体も随分と強くなったこの子達は、以前のように食事に制限はない。

こちらでは好きな物を食べ、人の言葉を話し、魔力をたっぷり持ち、長く生きると言われた。

この子達が、命をかけて黒海を渡って来た時の事を思うと、ギリギリの幸運を拾えた事に感謝しかない。

実はあの時黒海で、誰かが二人を助けてくれていたのなら、私は恩返しを永遠に繰り返したってかまわない。

きっと毎回あの時はありがとうって、心からの言葉を伝えると思う。


そんな事を思って、チラッと肩の上に顎をのせたトラジをのぞく。オヤツが楽しみでニコニコと笑う顔が最高に可愛い。

鼻をピクピクさせて、何かの匂いを嗅いでいる。

ぶらぶらと買い物しながらあれがいいこれもいいと気ままにお店を渡り歩き、買った物は収納にしまい込む。

「暗くなる前に帰ろっか!」

二人にそれぞれ前と後ろを警戒してもらいながら、定宿にしている牡丹の花籠亭に戻り、一階のお庭付きの我が家へ到着した。

魔獣さんはお庭付きのお部屋のみ宿泊可というのが宿屋の一般的なルールだ。




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