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【番外編3開始!】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
番外編3 レオの追憶 遠征皇国編

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遠征皇国編-2.誰かに見られていた···?

 クマトリ皇国に到着して宿でゆっくり熟睡させてもらった。やっぱテント生活は結構キツいなぁ〜。


 いつもは早朝から鍛錬をやってる子どもたちも今日は遅めに起きてきた。たまには休むのも大事だな。



「おはよう。そんじゃあさっそく朝めし食いに行くか!」


「「「「···は〜〜い」」」」



 ちょっとまだ寝ぼけてるか···。今までの疲れが出ているのかもな。今日は1日ゆっくりしてもいいんじゃねえかな?


 そう思っていたんだが、状況はそうさせてくれそうになかったんだ···。



 レストランに向かい、朝食をいただいた。コレもなかなかボリュームあってうまかったな!


 そして食べ終わると、ネボラがこんな事を言い出した。



「よし!それじゃあ部屋に戻って今日の予定(・・・・・)を決めようか!」


「ん?ここでやればいいだろ?」



 オレがそう言うと、ネボラはウインクをしてきた。


 ···そういう事か。これはオレとネボラで打ち合わせていた暗号だ。『ここでは話せない』という意味だ。



「ちょっと長くなりそうだから、レストランの人に迷惑かけるわけにはいくまい?」


「確かにな。そんじゃあ部屋に戻るぞ〜!ごちそうさん〜!」


「「「「ごちそうさまでした〜!!」」」」



 そうして部屋に戻ってから、ネボラは扉のカギを閉め、窓のカーテンを閉めた。


 薄暗い部屋の中、オレはさらに防音魔法をかけておく。



「···よし。これでいいだろう」


「防音魔法もかけたぜ。なんかあったんだな?」


「ああ。誰かに見られていた(・・・・・・)」


「見られていた···?誰だ?」


「さあな。どうやら昨日の私の予想は正しかったようだな。今も扉の外で聞き耳立ててるヤツがいるぞ」


「マジか···」


「こうなると、さすがに子連れで調査といっても怪しまれるだけだな。ここに突入してこないということは、不審な動きをしたら(・・・・・・・・・)捕縛するということだろう」


「表立って調査できねえな···」


「手を出してこないところをみると、気づいているなら(・・・・・・・・)警告の意味もあるのだろう。皇国の中での調査はやめにする方がいいな」


「だな。んで?どうする?」


「まずは普通に散歩して買い物するか!町の構造だけは把握しておくことにしよう」


「そうすっか。珍しい食材や調味料があったら買おうぜ」


「ああ。それと···、服も買おう」


「服?お前、下着でも破れたか?」


「レオ···。デリカシーもなく女性にそういう言い方をするな。私はいい(・・・・)が、ほかの女性に聞いたら殺される(・・・・)ぞ?」


「おっと!?悪い!···ってか、お前はいいってどういう意味だよ?」


「私だったらレオの首を斬るだけだからな」


「そっちが怖いわ!」


「とにかく!服は買うぞ。ここからさらに北へ向かうのだ。防寒着も必要だし、それにこの国の住人に変装する可能性もあるからな。私たちの服はこの国のものじゃないから思いっきり目立ってるんだ」


「あ〜、そういう事か」



 旅の道中は少し厚手で丈夫な長袖長ズボンスタイルだからな。さらに普段着って、ネイレは常夏だから結構薄着が多いんだ。ここはそこまで暑くねえから、防寒着なんて服は持ってねえんだよ。


 さて、今日の行動計画はできたのでオレたちは部屋から出た。



「(ガンッ!!)うわっ!?」



 ネボラがわざと(・・・)扉を音もなく開けたら、大きな音がして扉の前で誰か倒れた。ここは通路側に開ける扉だったんだ。



「おっと!これは失敬。大丈夫か?」



 わざとらしく声をかけるネボラ。倒れていたのはどこにでもいそうな(・・・・・・・・・)顔のフロントマンだった。



「イタタタ···。ああいや、申し訳ありません。こちらの失態ですので···」


「そうか。本当に済まなかった。ああ!そうだ!今日はこれから出かけるので、今から清掃に入ってもらっても構わないぞ」


「え···?ああ!かしこまりました!清掃担当に伝えておきます」


「ああ。頼むよ」


「「「「お願いしま〜す!」」」」


「ははは。かしこまりました」



 子どもたちからもダメ押ししてオレたちは宿を出た。



「おい?清掃入ってもらってもよかったのか?」


「ああ。さっきのフロントマン、私たちをレストランで見ていたヤツのようだったな。ご丁寧に服装を変えていたな。だから清掃で部屋に入ったとしたら、何かしら仕掛けをするに違いない。だが、そこが狙い目だ。こちらもちょっとした仕掛けをしてあるから、動作してたらクロに違いない」


「逆にワナ仕掛けたのか···」


「ああ。大した事はないがな。それじゃあ散歩しようか!」



 宿を出て、まずは皇城へ向かった。道は結構広く、多くの人や荷馬車が行き交っていた。


 ここまで大きな都市は初めてだなぁ〜。見た感じ、ここは至って平和そうに見える。


 しかし、壁の外では紛争状態だ。ちょっといびつな感じがするよなぁ〜。


 そして道の先に大きな建物が見えてきた。これが皇帝が住んでる城かぁ〜!結構デカいな。ネボラが女王だったテーパー同様に壁も立派だしお掘りまである。橋も跳ね上げ橋だから侵入は普通なら(・・・・)非常に難しい。


 オレらにとっては真のトランス状態になればあっさり越えれるけどな。壁を魔法で壊せるだろうし。


 正門の前は広場になっていた。そこで立ち止まって見ていると、ネボラが小声で言ってきた。



「(みんな、振り返るな。つけられてる)」


「(どうする?)」


「(このまま無視だ。振り返ると気づかれるから普通通りにしていろ。あと、これが気配察知だ。この感覚を覚えておくと便利だぞ〜!)」


「「「「(は〜い)」」」」



 このような状況においてもネボラは子どもたちに気配察知の経験をさせようとしていた。


 でもなるほどな。確かに注意して感覚を研ぎ澄ませたら、嫌な感じが背後からしてるな。これが気配察知ってヤツか。オレも勉強させてもらうぜ!


 さて、背後から尾行されながら、オレたちは市場にやって来た。見たことのない、いろんな食材や調味料を探し求めてるんだ。


 せっかく食事するんだから、やっぱその場所での名物料理とかも気になるよな〜!


 ここも海が近いこともあって、魚系は多かった。干物だけどな。生を食べようとするともたねえからな。その点、無限収納リュックに入れてしまえば鮮度そのままってのは便利すぎるよなぁ〜。


 ここで軽く食事をしておいた。なんの肉かわかんねえけど、串焼きはうまかったな!多めに注文して、半分は無限収納リュックに入れておくぞ。取り出したら温かいままですぐに食えるからな!



 尾行はまだ続いていた。あんだけ市場は人でごった返していたのに、つかず離れずでついてきてるのはさすがだな。


 そして途中で交代していた。ネボラによると、同じ人だと尾行がバレてしまうからだそうだ。なんともご苦労なこった。



 時刻は昼過ぎ。オレたちは目的地である服屋さんにやって来た。



「ここはかなり大きいな!さあ!たくさん買うとしようか!」


「いいけど、防寒着以外に何を買うんだ?」


「欲しいものだな。まずは普段着を3着ぐらい、あと下着は多めだ。ああ、そうそう。子どもたちは少し大きめを買うぞ」


「なんでさ?」


「成長期だからすぐに小さくなってしまうだろう?さあ行くぞ!」



 そう言ってネボラは店に入っていった。


 アイツ、服を買うのが好きなんだな···。

 レオくん一家は監視の対象になってしまいました。

 しかし、ネボラさんはその監視に真っ先に気づきましたね。やはり元軍事国家の女王で暗殺者とかから命を狙われていたので、こういったことには敏感なんですね。まぁ、当時の暗殺者退治はネボラさんのストレス発散先でもありましたが(笑)。


 さて次回予告ですが、あまり服を持っていなかったレオくんたちは服屋さんで買い物をします!この世界でもそうですが、こういった新品の服を売ってるお店というのは数少なくかつ高価というのがありますが、ネボラさんはラインナップを見て珍しくはしゃぎます!

 そしてとある服がお気に入りになってしまうのです。どんな服を気に入ったのでしょうか?


 それではお楽しみに~!

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