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【番外編3開始!】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
番外編3 レオの追憶 遠征皇国編

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遠征皇国編-1.クマトリ皇国に到着!

 本日より遠征皇国編全23話が始まります!

 ピムエム皇国の前の姿であるクマトリ皇国はどんなところでしょうか?

「こんばんは。相当お疲れのようだけど、今は船が出てないので宿が満室なんだ。それでもいいなら通ってもいいけど、どうする?」


「こっち側のそうなってたのか···」


「···え?こっち側(・・・・)···?」


「ああ。オレたち、この湾をグルっと回ってこっちに来たんだよ」


「···え!?そっちに道ないでしょ!?昔はあったって聞いてるけど、今は廃道になってるし魔獣だらけで使い物にならないよ!?」


「あ〜、道は切り拓いて(・・・・・)魔獣も倒しつつ来たんだよ」


「ほ、本当に?」


「だから疲れてんだよ。まぁしょうがねえな。邪魔したな」


「ちょ!?ちょっと!?詳しく聞かせてほしいんだけど!?」


「道ならここの手前に右へ行く道を作っておいたから、確認したいなら行ったらいいぞ。命の保証ねえけど向こうに行けるぞ。そんじゃあな」



 魔獣がわんさかいる湾沿いを道を切り拓きながらやっとたどり着いた反対側だったが、こっちも足止めされてる人たちが大勢いて宿に空きがなかったんだ。


 しょうがねえから、今日もまたテント張って休むことにしたんだ。どうやらこの道を1日進めばクマトリ皇国だそうだし、そっちで休む方が楽っぽいな。



 そして翌日の夕方にクマトリ皇国に到着したんだ···。



「こんばんは。···もしかして、家族でここまで来たのかい?」


「ああ、そうだぜ」


「ちなみにどこから来たんだい?」


「旅をしていてな。つい最近寄ったのがトロリーって国なんだけど」


「トロリー!?また遠いところからよく無事にここまで来たね。ということは···、紛争難民(・・・・)じゃないんだね?」


「紛争難民···?どういうことだ?」


「あ〜、知らないなら本当に旅で来たんだね。うちの周辺って今ちょっとした紛争状態でね。大きな衝突までには至ってないんだけど、よく周辺の集落から逃げてきたり、スパイ活動をしようとして侵入を試みたりしてるんだよ」


「こんなに魔獣被害多いのに人同士で争ってるってのか?」


「いや、魔獣被害は昔に比べて殆どなくなったんだよ。その代わりに増えたのが···」


「紛争ってわけか···」


「そういう事さ。勝手なものだよ。今までうちが魔獣から護ってて、犠牲者も出たってのにね」


「大変だなぁ〜」


「まぁ、ここら周辺でない人からするとそう思うだろうね。おっと!?長話してしまった!身分証の提示をお願いするよ。どれくらい滞在するつもりだい?」


「とりあえず1週間いいか?」


「それぐらいなら大丈夫だよ。念のため2週間滞在にしておくよ。延長申請面倒でしょ?ちなみにここを出たらどこへ行くんだい?」


「助かるぜ。このまま北へ向かってインシュ山脈をグルっと迂回してバーニア王国へ向かおうかな?って思ってるぞ」


「了解。それじゃあ旅の疲れをゆっくり癒やしてくれ。宿はこの道を真っすぐ行って繁華街に入ったらすぐにわかるよ」


「おう!ありがとな!」



 オレたちはクマトリ皇国にやって来た。状況は事前にアルクさんに聞いてた通りだったな。


 門を通過したのは夕方だった。もう子どもたちもクタクタな様子だったから、先に宿を確保しなきゃいけねえな!


 そうして1時間ほどで町中にやって来た。もう夜になっていて真っ暗なのに魔法の明かりがそこそこ多く、道はそれなりに明るかった。


 この国も栄えてるようだな。こうして魔法の明かりがあるってことは魔道具が発達してるってわけだ。


 だからこそ周辺国に軍を派遣して魔獣退治やれたんだな。オレが訪れた国の中では最も栄えてるし。


 そして宿だが···、大きな看板が建物についていてわかりやすかった。なかなか大きな建物だぞ!さすがに外の理(ことわり)の者の技術を導入したクリートほどじゃねえけど、それでも大きいぞ!4階建てだからな!


 さっそく中に入った。エントランスホールも広かったな〜。そして今回もネボラがチェックインの手続きをしてくれた。



「いらっしゃいませ。チェックインですか?」


「ああ。一家6人で1部屋を···、最低3泊したいのだが」


「はい。大部屋が空いておりますね。1泊15000ジールを前払いでいただきますがよろしいでしょうか?」


「ああ。頼む」


「では宿帳にご記入下さい。もし延泊の場合はお早めにお知らせ下さい。場合によってはお部屋を変わっていただく可能性もありますので」


「ああ、わかった。代金はこれで」


「ありがとうございます。お部屋は325ですね。どうぞごゆっくり」



 ネボラが戻ってきた。カギ持ってるから取れたんだな。



「待たせたなそれじゃあ部屋に行こうか」



 部屋は広かった!···うちより広いな。


 6人かけれる応接セットがあり、ソファもふかふかだった。ベッドもなかなかよさそうだな!



「それじゃあみんな。食事に行こうか!」


「「「「は〜い!」」」」



 今日は疲れていたので、ホテルの食堂でいただくことにした。なかなかうまかったな!



 そして部屋に戻って···、ネボラがちょっと真剣な顔つきでソファに座って話始めたんだ。



「レオ。さっきの門番の話だと、ここでは魔獣被害は少ないとのことだったな」


「ああ。代わりに人同士で争ってるってな」


「···おかしいと思わないか?」


「···へ?どこが?」


「魔獣被害が少ないというところだ」


「それのどこが?」


「ここまで来る道中、特に湾沿いはすさまじい数の魔獣だっただろう?」


「ああ。まぁ、潰せるだけ潰したけどな」


「あそこからここまでは確かに歩いて1日ぐらいの距離はあるが···、あれほどの数がここに来ていないということに違和感を感じないか?道沿いに来ればあっという間にたどり着ける位置にあるぞ」


「確かに···。魔獣の体力ってスゲえから、これぐらいの距離ならやってきてもおかしくはねえな」


「うむ。少し嫌な予感がするな···」


「嫌な予感···?例えば?」


「魔獣はなぜ人を襲うんだ?」


「そりゃ、人を駆逐するため···」


「そうだ。そして、駆逐して喜ぶのは?」


「···まさか!?この国、すでに『外の理(ことわり)の者』に乗っ取られてるのか!?」


「あくまで可能性の話だ。ただ、クリートのように平和にうまくやってるところもあるが、ここは周辺地域と紛争状態だ。この紛争の理由はもしかすると···」


「ここの侵略者たちが住人たちを追い出すため···?」


「このような推理も成立する。根拠は今のところないが、ここでは十分に注意するに越したことはない」


「ゆっくりできると思ってたのに、急に緊迫することになっちまったな···」


「言わなければ確かにそうだろうが、町で行動中に不意を突かれたくないのでな。ついでに調査してみるとするか?」


「そうだな···」




 その頃、皇城では···。



「···なに?許可行商人以外の外国人が来ただと?またか···。それで?」


「はい。今は宿に滞在しているようです」


「何者だ?」


「身分証によるとネイレという南方の小国からやって来た子連れの家族だそうです。どうもこの世界の住人(・・・・・・・)みたいです」


「そうか···。この前の連中は異世界人だったから見逃したが···。とりあえず監視しておけ。ここまでお膳立てしたというのに、この世界の連中に気づかれてはたまらん。変わった行動をした場合はスパイ容疑で逮捕しろ」


「はっ!かしこまりました!」


「···事前に情報を得れただけでもよしとするか。しかし、嫌なタイミングだな···。ここまで面倒な手段を用いてこの世界の神を欺(あざむ)いてきたというのに···。これからが面白くなるのだぞ···?人を用いて(・・・・・)人を平らげる戦争がいよいよ!はっはっは!!」

 ここもちゃっかり異世界人がいましたね。ここでもきな臭い雰囲気がぷんぷんのようです。


 さて次回予告ですが、宿で朝食をいただいていると、ネボラさんが何かに気付きました。どうやら誰かに見られているようですよ。誰なのでしょうか?

 そしてそんな監視の中でクマトリ皇国の中を調査目的で散策します。もちろん買い物もね!


 それではお楽しみに〜!

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