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【番外編3開始!】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
番外編3 レオの追憶 遠征旅立ち編

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遠征旅立ち編-31.楽しみにしてたのに〜!

※タイトルがちょっと不謹慎だったので変更しました


 本日からシフトで3連休(夜勤明け込み)にしまして九州へドライブしに向かっております。

 ただいま商船三井さんふらわあ様の『さんふらわあさつま』に愛車乗っけて乗船中で、先ほど出港して大阪湾を航行中です。愛車載っけるのは今の船の前でしたので本当に久しぶりです。10年ぶりかな?

 船内Wi−Fi故障してたので電波ある間に投稿しておきます。あ〜!船旅はええなぁ~。

 台風の影響はほぼないようなので、船内で執筆できるかな?

「レグス!またな!」


「うん!ウルサちゃんも元気でね〜!」


「フェアちゃん!ありがと〜!」


「アイルくんも気をつけてね〜!」



 翌日、ウルサちゃん一家は旅立った。向かうのはクリートの国だそうだ。


 あそこは別の世界の『外の理(ことわり)の者』がいるからな。情報交換という事で向かうらしい。



 アイルくんはフェアと仲良しになった。ちなみに昨日はアイルくんもうちの部屋に来て、フェアとストレッチ(・・・・・)をやったらしい···。


 これ···、字面(じづら)通り受け取っていいんだろうな?アイルくんも顔が真っ赤になってたし、フェアとネボラはニコニコ微笑んでいたぞ。


 ついでに言うと、レグスはウルサちゃんと昨日も一緒にストレッチ(・・・・・)やったそうだ···。ウルサちゃんは今日もちょっぴり顔が赤くなってたわ···。



 いったい何があったのかは500年経った今でもわかんねえんだよなぁ〜。結局大人になったレグスとフェアに聞いてもニコニコ微笑んで言わなかったからなぁ〜。



 翌日、オレたちはこの町からクマトリ皇国へ向けて出発した。


 今度は進行方向左側に海を見ながら北へ進むんだ。なかなか景色としてはいいな!ここまではずっと森や草原が広がる場所だったから、景色が変わり映えしなかったんでな。



 そして3日ほどで港町にたどり着いたんだ。ボレンという町だった。アキも行った事あるんだったっけ?


 ここはアキも知ってる通り、大きな湾の入口にあって、湾の反対側にある町まで船で向かえるんだ。湾に沿って陸路という選択も当時はあったが、やっぱり魔獣との戦闘は避けられないために、この時代でもみんな船を使ってたんだよ。



「船に乗るのって初めて〜!」


「どんな感じかな〜?」


「魚釣りやってる船って見たけど、結構揺れてたな!」


「楽しみ〜!」



 レグス、フェア、アル、ルエルは船に乗るのが楽しみのようだな。オレも乗ったことねえしな。



「私も大型の船は乗ったことはないな。楽しみだ!」



 ネボラも楽しみにしていた。まぁ、オレらって乗り物なんて乗らねえしな。馬車も馬の世話が大変ってのもあるし、オレたちは魔獣退治が目的だから守るものが増えるというのはマズいってのもある。


 道がないところも行くから、馬車は使えねえんだよ。だから乗り物はここでの船が初めてなんだ。



 港町の入口の門で手続きをした。そこで···。



「こんにちは。もしかして、家族で旅してるのかい?」


「ああ。そうだぜ」


「ということは相当強いんだね〜!先日、ここから南へ向かった4人家族がいたけどさ」


「その家族なら手前の港町で会ったぜ。情報交換させてもらった」


「そうかい!無事にたどり着けてたんだね。それを聞けて安心だ。キミたち一家は船でクマトリ皇国へ向かうのかな?」


「そうだぜ」


「あ〜···。実は今、船が欠航していてね···」


「「「「え〜〜〜!?」」」」



 船が欠航って聞いて子どもたちとネボラまでもが残念がってしまったんだ。門番に続きを聞くと···。



「ん?なんかあったのか?海に魔獣が出たのか?」


「いや···。ちょっと恥ずかしい話なんだけど···」


「ん?恥ずかしい話?」


「ああ。3日前に船員さん全員が集団食中毒にかかっちゃって···」


「···はぁ?」


「どうも回復魔法をかけるとおなかが下っちゃうらしいんだよ。ちょっとずつ回復してるから、もうちょっとで間引き運行ぐらいはできそうなんだけど···」


「そうか···。ってか、あれって病気には効き悪いし、ヘタすると病気を活性化させて逆に悪化させちまうぞ?回復魔法の常識だろ?」


「やっぱそうなんだな···」


「知らずに回復魔法かけたのかよ···」


「そういうわけだから、今は結構足止めされてる人たちが多いんだ。もしかしたら宿もいっぱいかもしれないんだけど···。それでも町に入るかい?」


「ああ。状況だけでも確認したい」


「わかったよ。これでいいよ。どうぞ〜!」



 オレたちはボレンの港町に入った。オレ以外はみんな意気消沈してがっかりしてたんだ。こんな状況、初めてだなぁ〜。



「···おい?いつまで落ち込んでんだよ?ここでなくてもほかの場所で乗れるかもしれねえだろ?」


「だってぇ〜···」


「楽しみだったのに···」


「せっかく来たのによぉ〜」


「どうにか乗れないかなぁ〜?」


「レオ。レオの回復魔法でもどうにもならないか?」


「子どもたちはわかるがお前まで···。あのな?病気ってのは回復魔法でもほぼ治らねえんだよ」


「それはどうしてだ?私もこれはおかしいと思ってたのだが?」


「病気ってのは、病原菌とか自分自身の免疫とかいろんな理由でかかっちまうんだ。回復魔法はそういった悪性のものも活性化させちまうんだ。薬で回復を促したり手術するとかでないと治らんぞ。もしこれまで魔法で回復したら、自然死がなくなる(・・・・・・・・)から、神がそういう設定にしてんのさ」


「自然死がなくなる···?」


「ケガ、病気ってのは死に近づく。だけど、回復魔法はそれを逆行させる行為だ。誰だって最後は死ぬ。神に創られたオレでさえな。病気まで魔法で治ったら不死(・・)の存在になっちまうんだよ」


「不死か···。愚かな王とか金持ちは不老不死を望むというが···」


「ロクでもねえぞ?人生に終わりが来ないんだ。永遠の苦しみを味わうことになるし、友人たちは全員先にあの世に逝っちまうから、残るのは孤独のみだ。そんなの、精神的に耐えられんから地獄だぞ」


「そういう事か···。神様もよく考えてるな」



 いや、エレはそこまで考えてねえと思うけど···?今オレが言った理由も、こじつけ(・・・・)だしな。


 簡単に言えば『病気になる理屈がわかってないと魔法としての効果が出ない』ってだけなんだけどな。医学の知識ないから言ってもわかんねえし、さっき言ったのも正しいからウソじゃないぞ。



 そういう話をしていると、繁華街に出た。とりあえず宿だな!先に確保しようと向かった。


 宿は船着き場すぐ近くだった。荷馬車が多く停められており、行商人たちが足止めされてるってのがよくわかったぜ。


 さて部屋は空いてるか···?ネボラがフロントへ行くと···、



「申し訳ありませんが、本日は満室でして···」


「やはりそうなるか···」


「船は1週間後に間引き運行するとの事なのですが、本当かどうかが怪しい状況なので、皆さん予定宿泊数を大幅に伸ばされて部屋が空かないんですよ」


「なるほどな。その判断は正しいな。わかった。ありがとう」



 ネボラはすぐに戻ってきた。ということは···、



「満室で当分空きも出ないとのことだ」


「やっぱなぁ〜」


「1週間程度で間引き運行にて再開だそうだ。どうする?」


「ん〜〜。特に急ぐわけでもねえし···、そんじゃあ陸路でグルっと回るか」


「そうするか。どうも道中は魔獣の巣らしく、誰も通らなくなってるそうだが?」


「道がないんだったら作ればいいだろ?」


「ははは!レオはそういう考えだったな!では、ついでに誰でも通れるぐらいにしておくか!」


「「「「ええ〜〜〜〜!?」」」」



 そりゃ、子どもたちは難色示すよなぁ〜。目の前に乗りたい船があるのにお預けくらい、そして魔獣がわんさか出る場所を開拓しながら進むなんてしんどいこと、やりたくないって気持ちは十分にわかるぜ。


 でも、魔獣退治がオレたちの仕事だ。だからこれはうってつけなんだよ。


 というわけでさっそくオレたちは使われなくてもはや道とも呼べないところへ向かうのだった。

 船のお話を投稿した場所がフェリーの船上になるとは思いもしませんでしたが、今回の欠航の理由は集団食中毒でした!

 船には基本的に資格を持った専門の調理人がいらっしゃるそうですね。作者がよく利用するフェリーでは元ホテルのシェフが乗船しているところもあります。もうめっちゃうまいんですけどね!

 そういう専門的な人が必要なのはこうした衛生管理がちゃんとできてないと船員さんがダウンしてしまったら安全航海できなくなってしまうからなのでしょうね。

 また、飛行機ではエコノミークラス(最近これも差別用語になりつつあるらしいですけど)では2種類の食事が提供されるのも食中毒のリスクを半分にするためだそうです。機長さんと副機長さんが食べるクルーミールも2種類から選ぶようですね。そりゃ腹壊した状態で操縦なんて怖すぎますもんね~!


 そして回復魔法の仕組みが明らかに!ほかの小説でもそうですが、回復魔法は原則外傷に対する回復促進がほとんどで、こういった病気にはほとんど効かないという理由を作者なりに解釈したのがレオくんが言った理由ですね。まぁ、解毒魔法もありますがエーレタニアでは魔法はイメージがきっちりできてないと効果がいまいちなので、解毒というイメージがちゃんとできてない場合が多いんですよ。

 ちなみにレオくんの回復魔法は解毒できます。ここでそれを使わなかったのはあんまり目立ちたくないというのと、命に別状ないという理由からですね。もしやったら絶対に回復魔法のアレコレを聞かれまくってしまいますからね。

 なお、神狼族には毒無効化能力がありますので、食中毒もへっちゃらです。さすがに腐ったものを食べようとはしないでしょうけどね。


 さて次回予告ですが、レオくん一家は湾を迂回することにしました。魔獣がうじゃうじゃいる陸路を進もうとするのですが、普段元気な子どもたちは船に乗れずに不機嫌になってしまい、やる気がなくなっていました。さらにネボラさんまでやる気ナッシングに!?

 というわけで久々にレオくんが暴れることになりました。無事対岸に着けるでしょうか?


 明日で旅立ち編の本編は完結です。投稿時間はホテルに着いてると思うのでいつもの21時過ぎを予定しております。

 それではお楽しみに~!

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