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【番外編3開始!】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
番外編3 レオの追憶 遠征旅立ち編

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遠征旅立ち編-29.ネボラ、アルクさんに勝負を挑む!?

「おはようございます。昨日はウルサのわがままに付き合っていただき、ありがとうございました」


「いえいえ!レグスも気持ちよく眠れた(・・・・・・・・)との事だったので、こちらとしてもありがたいですよ」



 朝食をいただきに下に降りたら、アルクさん一家は先に酒場に来ていたんだ。


 おいネボラ?そういう誤解を招くような表現はやめろよ···。本気で勘違いされてしまうぞ?



「今日はネボラさんたちはどう過ごされるのですか?」


「今日は町の見物だな。ここまで道中ゆっくり休息できなかったので、あと2日ゆっくりするつもりだ」


「そうですか。うちは明日出発の予定なので、よろしければうちのアイルとも遊んでもらえないですか?」


「ええ、いいですよ。ウルサちゃんも一緒でいいかな?」


「ええ!お願いします!アイル、今日は思いっきり遊んでこい!」


「うん!よろしくお願いします!」



 というわけで、今日は子どもたち6人は一緒に遊ぶことになったんだ。


 一方の大人組はというと、朝食のあとでそのまま酒場に残り、情報交換をすることになったんだ。



「そうですか···。ネボラさんたちはここから南にあるネイレという国から来たんですね」


「ああ。このままクマトリ皇国を経由してインシュ山脈を時計回りで迂回して、バーニア王国、エイテ帝国の順で周る予定だ」


「そうですか。しかしここで情報を得れたのは幸運でした。メッセンという国はスタンピードの襲撃で復興中、そしてトロリーという国は壊滅されてたと···」


「ええ。だから、向かうなら南ならクリート、北ならジスタ三国か街道の先にあるエイテ帝国がいいんじゃないかな?」


「そう···、ですね···。私たちは魔獣退治が目的なので、メッセンに向かおうと思います」


「あまりオススメしないが···。どちらかといえばあそこは魔獣よりも軍に問題があるのでな···」


「それも承知の上ですよ。まぁ、なんとかなるでしょう」


「そうか···。ところで、クマトリ皇国については何か情報はあるか?」


「クマトリ皇国方面は今にところ魔獣襲撃の話はそんなになくて安定してますね。この先に大きな湾があって、そこを船で渡れば皇国に着きますよ。ただ、皇国の周囲には国とは呼べない規模の集団が数多くいて、魔獣がそれほど多くないものですから人同士で争ってますよ」


「そうか···。アルクさんが見た中ではその集団で強そうなのはどこかご存知か?」


「う〜ん···。強(し)いて言えばピムエムですかね?」


「ピムエム?」


「ええ。私たちも皇国をすべて回ったわけではないのですが、町の様子を見てもっともマシだったのがピムエムでしたね。なんというか···、雑然とした雰囲気ではなくて整然としたというか···。なかなかに頭が回るのかな?という印象でしたね」


「なるほど···。ほかの国とかの情報はご存知で?」


「ありますが、相当前ですからね···。今とは大きく状況が変わってると思いますね」


「わかった。情報ありがとう。ところで、アルクさんたちは今日はどうするのだ?」


「軽く鍛錬してからゆっくり過ごす予定ですよ」



 このセリフを聞いたネボラは、この時に目が一瞬光ったんだ。アルクさんは気づいてないかもしてないが、横にいたオレはすぐに気づいた。


 そしたら予想通り···!



「なら、今日は私と試合をしてみないかな?」



 やっぱり···。



「ええ、いいですよ。昨日はレグスくんとウルサがやってましたからね。ぜひともお手合わせ願いたいです」


「よし!ならば少し広いところでやることにしようか!」



 というわけでオレたちは近くにあった公園にやってきた。公園って言ったって、ただのだだっぴろい場所なんだけどな。


 ベンチも木陰に少しだけあって、のんびりするにはちょうどいいかもな。


 ネボラはオレの無限収納リュックから練習用の木剣をとりだした。ちなみにこの木剣、ティールが連れてきたドラゴン族の集団で緑竜のヘッグさん特製の『あんまり痛くない木剣』というものだ。当たったらフニャ···、って曲がるんだよ。


 対するアルクさんも木剣を出した。出したんだけど···、長さがネボラの2倍ぐらいあったんだ。


 ネボラはあんまり気にしてなかったな。コイツは理(ことわり)に至ってる剣聖だから、どんな武器でも相手にできるってのもあるしな。



「では始めようか!よろしくお願いする」


「ええ、こちらこそ。···しかし、構えただけですさまじい圧を感じますな。これは手加減などしたらあっという間に負けてしまいそうだ」


「ほう?わかるとはさすがだな。これは思いっきり楽しめそうだ。では、こちらから仕掛けさせてもらうとしよう」


「ははは。そうですね。私からではちょっと仕掛けるのは難しそうだ」



 そう言った次の瞬間!ネボラが動いた!



「秘剣、速連花(そくれんか)」



 ネボラは一気に間合いを詰めて一閃!そして離脱してからまた間合いを詰めて一閃した!これを5回、アルクさんに対してヒットアンドアウェイで攻撃していった!


 アルクさんは最初の一撃を受け止め2撃目はかわし、3撃目以降は体勢を崩していたのでほぼ直撃だった。



「ぐっ!?なかなかやりますな!」


「初見で2撃目まで回避できるとはさすがだ。うちの旦那以外で対応できたのはアルクさんだけだよ」



 そう、コイツのこの技は今のオレでも最後の5撃目は真のトランス状態でも食らってしまうんだ···。ちなみに最後の一閃はオレの首狙いなのはいつも同じだ。わかってるのにかわせねえんだよ···。



「では次は私の技を受けてもらいましょう!うぉおおおおーーーー!!」



 アルクさんは木剣を斜め下に構えて、その状態でネボラに突っ込む!そして!



「ボルカニックブロック!」



 地面に剣をこすりつけて、そのまま剣を振り上げた!地面の土や石を飛ばした後にきめる技のようだな!


 これに対してネボラは!?



「秘剣、水切り」



 すぐにしゃがんで体勢を低くし、砂や石を避けてからアルクさんの足元を狙って剣を振るい、足払いをかけた!



「うぉっ!?」



 まさかの攻撃をまともに受けてしまって、アルクさんは倒れてしまいそうになり、そこにねボラが追い打ちをかける!



「秘剣、昇曲導付(のぼりきょくどうつき)」



 剣を振るった勢いのまま1回転して下からすくいあげるように剣を振ってアルクさんのみぞおちに当ててアルクさんが軽く宙に舞った。


 これ、オレとテーパーで会った時にやったコンボじゃねえかよ···。


 アルクさんは結局ネボラに対してまったく歯が立たなかったんだ···。おい?もうちょっと手加減してやれよ···?



「ははは!いやぁ〜、完敗ですな。参りました」


「いやいや、あの技はヒヤッとしたな。本気で対応しないとマズいと思ったのは旦那以外ではそんなにないのでな。そう思わせただけでも素晴らしいぞ」


「そうですか···。しかし、今の剣術を見てはっきりわかりましたよ」



 ···ん?ネボラの剣術を見てわかったって?何がだよ?



「ネボラさん?あなた、私の世界の武術を使えるんですね?」



 ···え?アルクさんの世界の武術だって?どういうことだよ?

 アルクさんの剣技は熊の獣人ということでパワーを活かしたものでした。木剣なのに地面をえぐって攻撃していましたが、これは魔法で武器を強化しているからです。身体強化魔法の応用版でして、身体強化魔法は自身を強化するものですが、この魔法は武器も強化してしまうんですね。

 ちなみにティスさんの武器は登場していませんが巨大な斧です。女性で見た目は普通なんですけどね~。怒ったら怖いだろうなぁ~。ウルサちゃんとアイルくんがきちんと育っているのはお母さんを怒らせると大変なことになるからかもしれませんね。


 さて次回予告ですが、ネボラさんの剣技はなんとアルクさんたちの世界のものでした!詳しい内容が明らかになりますよ~!

 そしてレグスくんたちはウルサちゃんと遊んでいたのですが、どうもトランスまでやってしまったようです。その状況を知ったレオくんとネボラさんはちょっとした注意をしますよ。


 明日は夜勤なので朝に投稿します。

 それではお楽しみに~!

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