遠征旅立ち編-26.レグス、夕暮れの決闘に挑む!?
本日は仕事終わりにドライブしてまして、ただいま岐阜県の中央道恵那峡サービスエリアより投稿しております。
ここらへんは名古屋に住んでた時からお気に入りのドライブコースで、中津川から長野県塩尻までの国道19号が好きなんですよ〜。
「魔獣退治···。やっぱそうか!おもしれえ!だったらオラとここで勝負しねえか!?」
「えっ!?しょ、勝負!?」
漁港のある町にやってきたら、うちと同じように旅する一家が宿にいたんだ。そのうち、1人の女の子が話しかけてきてレグスと話してたらこうなっちまったってわけだな。
「ああ!さっきオラが言っただろ?オラたちは修行の旅をしてるってな!強者がいれば試合を挑む!これがオラの一家の決まりだ!」
「え!?ええ〜〜〜!?」
「さあ構えろ!オラはウルサ!お前は!?」
「レ、レグス···、です。で、でも!ここじゃ危ないよ!?外ならいいけど···」
あっ!?レグス?その回答はOKって意味に取られるぞ!?
「よ〜し!なら表へ出な!」
「ちょ!?ちょっと!?腕つかまないでよぉ〜!?」
レグスがウルサちゃんに腕つかまれて外に連れ出されてしまった···。その様子をネボラは見ていて、オレに近づいてきた。
「なにやら面白い事になってるようだな」
「面白いって···。ある意味絡まれた感じだけど?」
「絡まれようとも倒してしまえばいい。しかし···、レオの背後を取るとはなかなか侮れないかもな」
「かもな···。で?部屋は?」
「確保できたぞ。レグスの野良試合を見てから部屋に行くとするか!」
「何げにお前もレグスの試合が楽しみなんだな···」
表に出ると、レグスとウルサちゃんが向かい合っていた。その背後では夕日が水平線に沈もうとしていたんだ。
「さあ!武器を抜きな!」
「ちょっと待って!?ウルサちゃんの武器は?」
「オラか?体全体が武器だ!」
「だったら武器は使えないよ!」
「···はぁ?ナメた口言うんじゃねえよ。実戦ではルールなんてないだろうが?魔獣もたまに武器持ってるヤツもいるけど、退治する時は遠慮してねえだろ?」
「そりゃそうだけどさ···」
「お互いの実力を試すんだから、武器使ってるなら使え。それがレグスの真の実力だろ?」
「···わかった」
「よ〜し!そうこなくっちゃな!どんな武器を使うんだ?」
「ぼくはこの魔力剣って変わった武器なんだ」
「へぇ〜!なんだか神器っぽいな!かっこいい〜!」
「えっ!?」
ちょっと待て!?今、ウルサちゃんは魔力剣を神器っぽいって言ったぞ!?
···こりゃ、ウルサちゃんはただ者じゃねえな。神器を知ってないと出てこない言葉だからな。
しかしレグスは···、
「これ知ってるんだ?」
「いいや?知らないけど、それっぽいものを見たことがあったんでな。こりゃ面白え!どんな威力かワクワクしてきたぞ〜!」
「そっか。でもごめん。これはウルサちゃんには使えないよ」
「なっ!?おいレグス!ナメてんのか!?」
「いいや。ウルサちゃんと試合するんだったら、ぼくも体術で相手させてほしいんだよ」
「なんでだ!?」
「剣術じゃ、ウルサちゃんには勝てそうにないから」
「············」
レグスは体術でやると宣言した。それは、決して手を抜くという意味じゃなかったんだ。剣術では勝てないから体術で勝負する。同じ条件でやりたいという意思表示だったんだ。
「···ははは。アハハハ!!さすがに気づいてやがったか。だったらいいぜ!オラと勝負だ!」
「うん。よろしくお願いします」
レグスが礼をした。それを見たウルサちゃんも、
「ああ。よろしく頼むぜ!」
ウルサちゃんも礼をした。ちゃんと礼儀をわきまえてるようだ。
そして、礼が終わった瞬間!ウルサちゃんが仕掛けてきた!
突っ込んできてまずは右ストレートパンチだ!それに対してレグスは腕の動きを見て捕まえ、そして!
「やぁあああ!!」
「なにっ!?」
レグスはエレの知識にあった『一本背負い投げ』を仕掛けた!ウルサちゃんのスピードをも利用したからこれで決まった!と思いきや!?
「甘いわ!!」
ウルサちゃんは左手をレグスの腰につかんだんだ!すると、勢いとレグスが投げのモーションを止められずに···、
「うわっ!?」
ゴロゴロ!!
レグスとウルサちゃんは一緒に横へ転がってしまったんだ。
そしてレグスは次の技を仕掛けた!いわゆる『巴投げ』だ!右足をウルサちゃんのおなかに当ててから思いっきり投げ飛ばしたんだ!
しかし、ウルサちゃんは空中で丸くなって、投げ飛ばされた勢いを利用して間合いを取り直したんだ!レグスも起き上がって元の状態に戻ったんだ。
「やるじゃねえか!こんな体術は初めて見たぜ!」
「えへへ···。『じゅーどー』って言う体術なんだよ。パパが教えてくれたんだ〜!」
「へぇ〜!面白えな!そんじゃあ次はこれだ!」
ウルサちゃんは構えた!どうやら今度はレグスに先手を敢えて取らせてカウンター狙いってとこか?
構えを見てレグスも構え直した。どうやらレグスはウルサちゃんの誘いに乗るつもりのようだな。
「じゃあ、今度はぼくからいくね!」
レグスはそう言うと、ウルサちゃんに向けて突っ込んでいった!それってウルサちゃんと同じって思うだろ?
レグスはウルサちゃんの間合いにギリギリ入る直前でスライディング!レグスは足を狙ったようだ!
しかし、ウルサちゃんはそれを跳んで避けた。その瞬間をレグスは見逃さなかった!レグスはスライディング中に足を地面に立てて急ブレーキをかけ、そしてブレーキをかけた勢いで体を起こして、背後にいるウルサちゃんに向けて回し蹴りを放った!
「うわっ!?」
まさか攻撃をしてくるとは思ってなかったウルサちゃんの背中にレグスの回し蹴りがきまった!ウルサちゃんは前のめりの体勢になったが、体を丸めてゴロゴロ地面を転がって衝撃を吸収していた。
「え〜!?今のがきまらないなんて···」
「やるじゃねえか!だったら今度は小細工なしでやってやるぜ!」
そして激しい攻防戦が始まった!お互いにパンチやキックの応酬だ!お互いの攻撃を受け止めたりかわしたり、そして攻撃···。これを3分ほど繰り返していた。
そして···!
「はあっ!はあっ!す、すごいね···。ウルサちゃん!」
「はあっ!はあっ!レ、レグスもな!」
「えへへ···。そろそろ暗くなってきたから、次で終わりにしようか!」
「ああ!オラの必殺技でノックダウンしてやるぜ!」
そう、次がフィニッシュの宣言をしてお互いに構えた!そして···、仕掛けたのはウルサちゃんだった!
「うぉおおおおーーーー!!先手必勝ーー!!ベアーズナックル!!」
ウルサちゃんの右手が光り輝いた!魔法でもなさそうな力だぞ!?
それに対するレグスは···!?
「···ボルケさん直伝。必殺、『竜掌』」
レグスは両手を手のひらを開いた状態でくっつけていた!ウルサちゃんの必殺技を受け止める気だ!
そしてウルサちゃんの一撃をレグスは受け止めた!
ドーーーーン!!
レグスは体勢を維持したまま、後ろへズルズルと押されてしまったが無事だった。
一方、無事でなかったのがウルサちゃんだった!
「···いってぇーーーー!?」
ウルサちゃんは必殺技を出した右腕が思いっきり痛いようだった。今は左手で右腕を押さえていた。
この『竜掌』という必殺技は、ボルケさんから教えてもらった反射技なんだよ。竜掌で受け止めきれる技の威力を相手にそのまま返してしまうんだ。
「あっ!?ご、ごめんね!回復魔法をかけるよ!···これで大丈夫だから!」
「えっ!?い、痛みがねえ!?···ははは!レグス!オラ、完敗だ!お前、強いな!」
「ううん!ウルサちゃんほどの子はうちの兄弟以外でいないよ!とっても楽しかった!ありがとうございました!」
どうなるか?とは思ったが、お互い握手して健闘を称えていた。
ウルサちゃんはレグスにとって最初の友だちとなり、そして···、レグスの生涯に付き合ってくれる妻となるんだ。
今回のエピソードは『レグスくんに彼女できるとしたらどんな子かな〜?』と考えたところからできました。
やっぱり強い子じゃないとレグスくんの今後の人生に付き合えないですからね。
そして馴れ初めはこんなかんじでいきなり試合挑まれて倒してしまったという···。というわけで夕日バックに試合でした。なんだかよくあるアニメの決闘シーンっぽいですよね~。まぁ、宿に入る時間が夕方なのでどうしてもそういうシチュエーションになってしまうんですが。
なんだかネボラさんとレオくんの馴れ初めに近い状況でした。血は争えないんでしょうね。
さて次回予告ですが、ウルサちゃんとの試合を終えてレグスくんとウルサちゃんは仲良くなりました。そしてウルサちゃんの家族とご対面します。どんな家族なのでしょうか?
それではお楽しみに〜!




