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【番外編3開始!】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
番外編3 レオの追憶 遠征旅立ち編

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遠征旅立ち編-19.異世界の神によって創造された男

「これは···」


「まさか、すでに滅んでいただなんてな···」



 メッセンを出発して4日。オレたちはトロリーにたどり着いた。


 道中、魔獣が襲いかかってきたが、覚醒した子どもたちがサッと倒してしまったんだ。


 ネボラも、『これからはお前たちだけで対処してみるんだ』と言ったんだ。そうすると、みんな見つけ次第始末していったんだ···。


 ちなみに一番倒したのはフェアだった。索敵能力が優れてるからなんだが、レグスとアル、ルエルは悔しがっていたな。まぁ『競争じゃねえんだからな!』ってオレが言って収まったけどな。



 そうしてたどり着いたトロリーの国だが···、さっき言ったようにすでに滅ぼされていたんだ···。


 トロリーに近づくと、道の周囲に荷物が散乱していたんだ···。どうやらこのあたりの魔獣たちによって食われてしまったようだ···。


 その状況を見たから急いでトロリーに向かうと···、すでに廃墟となっていたんだ···。



「···ふむ。状況からして、つい最近滅んでしまったようだな」


「なんでわかるんだ?」


「テーパーと比べたら簡単だ。自然にまだ還ろうとしてないからだ」


「そういやそうだな···」


「だから、ここ最近に滅亡したとみていいだろう。···もしかすると、メッセンを襲ったハイパースタンピードの一部がこちらにも来ていたのかもな」


「さすがにそこまで対処できねえよ···」


「ああ。気にすることではない。というか、私たちがメッセンに行かなかったら、メッセンもこうなっていただろうからな。やれることはすべてやった」


「ああ。しかし···、大国と言われててもどうにもならねえんだな···」


「それはいかに兵士たちに訓練を施して実戦で投入できるようにしたか?によるな。いかに武器がすごくても、使えなければただのガラクタ同然だからな」


「なるほどねぇ〜。とりあえず中に入ってみるか?」


「ああ。もし生き残りがいればどういった状況かの確認はしておきたい」



 オレたちはトロリーの国の門に向かった。道中、魔獣と兵士たちと思われる人の亡骸があった。すでに白骨化していたので、野生動物か魔獣に食い荒らされたのだろうな。


 ちょっとショッキングな状況だが、子どもたちはショックを受けてる様子はなかった。まぁ、先日メッセンで子どもたちは魔獣を狩りまくったんだ。ある程度慣れてしまってるんだろうな。


 そして壊れた門にたどり着いた。ここに来るまでに壁も見たが、いくつか崩壊していたな。


 そして門も突破されたと···。こうなっちまうともうお手上げになっちまうもんなぁ〜。町中で大規模殲滅魔法なんて使えねえし。


 町中は荒れに荒れていた。まさに廃墟だ。人形兵器にやられたテーパーも似たような状況ではあったな。


 一応大声を出したりして安否確認もやったが、まったく反応がなかったんだ。本当にテーパー同様に全滅しちまったんだな···。


 さらに奥へ進む。そこにあるのはお城だ。


 ここの城は立派な作りだった。城の周囲には堀があり、高い壁に囲まれていたんだ。門には跳ね上げ橋もあったんだが、その橋は破壊されていた。


 とりあえず城の中を確認するべく、ネボラを除いて身体強化魔法で大ジャンプした!ネボラはもちろん、オレが抱えてて跳んだぞ。前よりも多少重(・・・)、



「レオ?また変な事を考えたな?」


「そ!?そんな事ねえよ!?」


「ふ〜ん?そういうことにしておくか」



 ···こいつはいつも鋭すぎるぞ。おそらく思ったことはバレてるな···。



 城の中に入った。ただ、ここは町中や壁の外とは様子が異なっていたんだ···。



「ふむ···。ここを襲ったのは魔獣ではないな」


「やっぱそうか···。どう見ても刃物による傷(・・・・・・)だもんな」



 そう、ここで倒れていた兵士たちには切り傷があったんだ。魔獣のツメだとこんなに鋭利な傷にはならねえはずだ。



「考えられる理由は2つ。陥落寸前の状況で同士討ちをして自害したか···、あるいは外の理(ことわり)の者たちによって斬られたか···」


「見た感じ、後者なような気がするぜ···」


「だとすると、解(げ)せないな···」


「なにが?」


「なぜ切り傷なのだ?制圧するだけなら、テーパーのように兵器を使えばいいではないか?」


「そういやそうだな···」



 確かにおかしい。今までオレがやり合った異世界の連中はかなり高度な技術を持って圧倒していたんだ。だが、ここではそんな兵器が使われた形跡がねえんだ。


 町中までは魔獣による襲撃、城は何者かによって武器によって制圧したってことになるんだ···。



「···レオ。こんな事を聞くのは少しためらわれるのだが···」


「どうした?なにかあるのか?遠慮せず言えよ」


「···ああ。聞きたいというのは、レオのような人(・・・・・・・)を、外の理(ことわり)の者の世界の神が創ったということがあるのか?ということだ」


「え···?ま、まさか!?」


「···ああ。その可能性も出てきた」



 オレはこのエーレタニアの人たちを救うべく、エレに創られた。


 そう、神は創造できるんだよ···。オレのように高度な戦闘力を持つ生物を···!


 エレと同じように考える神がいてもおかしくねえんだ。いや、むしろ···。侵略成功のために創造(・・・・・・・・・・)された人がいてもおかしくねえぞ!?


 オレは冷や汗をかいた。もし、そんなヤツがオレたち神狼族の力を超えていたら···?



「···こいつは思っていた以上にヤバい状況かもな」


「ああ。だが···、この結論に至るのは少し遅かった(・・・・・・)ようだ···」


「え···?」


「···出てこい。そこの物陰の裏にいるのは気づいてるわ」



 そう言ってネボラが後ろを振り向いた!


 すると···!?



 パチパチパチパチ!



「いい推理だった」



 そう言いつつ拍手をしながら、フードをかぶった怪しい男が出てきた!


 その姿を見た瞬間!オレたち全員が身構えた!


 目の前の男は姿を現すと、フードを取った。


 オレよりも身長は少し高いぐらい···?鎧などは一切着けておらず、軽めの服装だった。腰には剣を下げている、赤髪の少年だった!



「何者だい?明らかに怪しい格好してるじゃないか?」


「そうだな···。我輩の気配に気づいた褒美をやらねばならんか···」



 次の瞬間!姿が消えた!


 ネボラは即座に抜刀し、オレは真のトランスになり、子どもたちの前に立ち塞がった!


 そして、姿を現したのはネボラの目の前だった!



 ガキーーーン!!



 少年の剣をネボラは神剣ムラマサで受け止めていた!



「ほう?なかなかにいい反応だ。しかも我輩の剣を止めるとはな」


「これが褒美だって?なかなかナメたマネしてくれるじゃないか!?」


「ははは!ほんのあいさつ代わりだ。これは少し楽しめそうだな···。ちょうど退屈していたところだ。悪いが少しだけ付き合ってもらおうか!」


「お断りだ!付き合う義理などない!」



 しかし、少年はネボラに執拗に斬りかかっていた!かなりの速さだ!だが、ネボラもまったく負けてねえ!そりゃ今の真のトランス状態のオレの剣についてこれるんだからな!



 そして1分ほどで攻撃が収まった···。ネボラは無傷だった。やっぱコイツはスゲエわ···。



「素晴らしい!我輩にここまでついてこれるとはな!」


「はあっ、はあっ···。この程度、私の夫の攻撃に比べれば優しすぎるからな」


「強がりはよせ。だが、ここまで楽しめる相手がいるとは思わなかったぞ!では褒美だ。我輩の名はロビナ。この世界を滅ぼすために神によって創られた者だ!」



 ネボラの予想が当たってしまったんだ···。オレと同じような存在が現れるなんて!

 これもある程度予想していた読者様がいたかもしれませんね。

 そう、レオくん同様に創られた人がいました!しかも滅ぼすためと言ってますよ!


 では次回予告です。ロビナくんがどうしてこんな凶行に至ったのかが明らかになります。ロビナくんはいったん下がりますが、この話を聞いていたレグスくんは思いっきり不安になってしまい、その不安をレオくんに話します。どんな不安を抱いてしまったのでしょうか?


 それではお楽しみに~!

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