遠征旅立ち編-10.メッセンに向かう道中で
本日仕事終わりに某魔法少女の映画を見ていましたので投稿が遅くなりました!感想は述べませんよ(笑)!というか放心状態にさせられました···。
オレたちはクリートの国に予定通り4日滞在した。
滞在中はここで見た事のない調味料を仕入れたり、買い物をしたんだ。このクリートの国に馴染んでしまった外の理の者の技術を知っておきたいってのもあったな。
「さてレオ?次はどこに行く?」
「予定通りここから一番近いメッセンだな。お前は行ったことは?」
「ある。あそこもかなりの大国だな」
ここからだいたい5日ほどのところにあるのがメッセンという国だ。
大国ということはそれなりに軍事力もあるって事だ。でないと生き抜けないからな。
3泊した宿を出ようとチェックアウトの手続きをネボラがしていると、
「ネボラ様。ネボラ様宛てに手紙をお預かりしております」
「手紙···?もらえるような相手はあまりいないのだが···。ん?差出人に名前がないが···?」
「私どもではお伝えできかねますが、信用のある人物とだけお伝えできます」
「そうか···。ん···?これは···?ああ、済まない。中はあとで確認するとしよう」
「このたびはご利用ありがとうございました。またお越しをお待ちしております」
手続きを終えてロビーのソファに座っていたオレたちのところにネボラが戻ってきた。
「待たせたな。フロントでこんな手紙を預かったんだが···」
「手紙?誰から?」
「それが、何も書かれていないのだ。ただ、封蝋がされているな。もしや···」
「何か心当たりがあるのか?」
「まあな。中を見ればわかるはずだ」
そう言ってネボラは封を開けて中に入っていた便箋を見た。
「そういう事か···」
「誰からで何が書いてあったんだ?」
「先々代の王からだった」
「え?確かここの前の宿の?」
「ああ。オーナーだった人だ。まさかあの御仁、そこまで考えていたとはな···」
「どういうことだよ?」
「御本人が言うには『壮大な人間観察···、もとい異世界人観察の一環』だそうだ」
「マジかよ···?とんでもねえ人だな···」
「ああ。『こちらの言葉を使いこなそうとするのは並大抵なことではない。そうまでしてここに馴染んで住みたいという心意気は見事だった。悪いやつももちろんいるだろうが、いいやつの方が多いだろう。そういったやつから学ぶこともある』だとさ」
「器デケえなぁ〜。オレにはそこまでできねえわ」
「まったくだ···。レオ。ここは安心して任せてもよさそうだな」
「ああ。どうせ帰り道に通るし、また来るとしようか」
「そうだな!それじゃあ行くか!」
このあと、反対側の門から出国した。この国ではトラブルもなくて良かったぜ!
ここから先の道は簡単な舗装がされていた。と言っても土を固めただけのようなものだけど、クリートまで来た道を思えば非常に楽だ。
というのも、人通りが少ないので背の高い草が結構生えてたんだよな。それをかき分けて進んでいたんだよ。魔獣も多めだったが、ここはそこそこ拓けていて見通しがいいので、思っていたほど魔獣はいなさそうだった。
道中、何人かの行商人が通り過ぎていった。
「「「「こんにちは〜!」」」」
「こんにちは。···って!?家族で旅かい!?危ないぞ!?」
「だいじょうぶだよ!パパとママがつよ〜いし、ぼくたちもつよいよ!ほら!···ふっ!···はっ!」
「そ、そうか···。ここまでの道中で魔獣は見かけなかったから今のところは大丈夫だと思うが、十分に気をつけるんだよ」
「ありがと〜!」
レグスは腰につけていたナイフを軽く振り回して『強い』アピールをしていた。まぁ、オレとネボラは笑って見ていたけどな。
ただ、行商人が過ぎ去った後に···、
「レグス。強いアピールするのはいいのだが、ナイフの振り方がなってなかったぞ。特に振りの止め方が雑だ。あとで鍛え直すからな」
「は···、はい···」
コイツ···。そこは妥協してやれよ?まだ6歳なんだぞ。背伸びして見栄張りたいって微笑ましい光景なんだからさ···。
···え?『なんで口に出して言わないのか?』って?言ったらオレにも飛び火するからだ!特にオレに対しては容赦ねえんだよ···。
スマン!レグス···。こんな情けないパパを許してくれ···。パパもママに昔も今も首斬られたからさ···。
そしてその日の夜の野営の時にネボラはレグスにしっかりとナイフの振り方を練習させてました···。パパは料理で手いっぱいで助けてやれなかったんだ···。本当にスマン!
そしてさらに4日が過ぎて、オレたちはもう少しでメッセンにたどり着こうとしたその時だった!
「パパ、ママ。まえからいっぱいひとがきてるぞ。なにかあったのかな?」
最初に気づいたのは少し前を歩いて上り坂を上りきったところにいたアルだった。
そしてオレたちがアルの場所まで来ると、前方の遠いところから多くの人たちがこっちに向かって歩いてきていたんだ。
「こいつは···。なにかメッセンであったのかもな」
「そうであってほしくないとは思うが···、まるでテーパーが滅んだ時の状況なのかもしれぬな···」
「とりあえず話を聞いてみるか!」
「そうだな。状況を把握しておきたい。みんな、いつでも戦闘態勢に入れるよう心積もりしておくように」
「「「「は、はいっ!」」」」
そうして10分ほどで前方から来た集団の前にいた護衛っぽい兵士の馬がこっちに向けて走ってきたんだ。
「お前たち!ここから先へ行くのはやめてすぐに引き返せ!」
「ただごとじゃねえ雰囲気だが、何かあったのか?」
「スタンピードだ!」
「なんだって!?」
「今、防衛軍が対応しているが···、時間稼ぎになるかどうかという状況だ。もし突破されたとしたらすぐに追いつかれるかもしれんぞ」
「結構ヤバい状況なんだな···」
「その通りだ!さあ!早く逃げろ!」
「わかった。オレたちはこのまま向かうことにするぜ」
「話を理解できてないのか!?」
「いや、オレたち一家は魔獣退治のために遠征してんだよ。だから、ようやく思いっきり暴れられるな!って思ったんだよ」
「キミはバカか!?子ども連れで何ができるというのだ!?ただの魔獣退治どころではないのだぞ!?」
「わかってるって!忠告ありがとな〜!アンタたちには指一本触れさせないように潰してくるぜ!」
「···警告したからな!」
まぁ、普通の人にはわからんだろうからな。あれだけものすごい剣幕で怒ってくれたんだ。オレたちの身を案じてくれてるって事だよな。
「さて!ようやく本気で暴れられそうだな!」
「ああ。ところで子どもたちはどうする?」
「いきなりスタンピードは厳しいと思うが···。とりあえずお前の監視下でやれるだけやってもらうか?」
「そうだな。レオは大規模殲滅魔法とか派手な技を使うのだろう?だったら子どもたちが近くにいたら邪魔にしかならんだろうからな」
「まあな。そんじゃあお前たち!ママの近くでできる限りやってみるんだ。トランスを使ってもいいけど、誰か1人でも疲れ切ったらすぐにママと一緒に逃げるんだ。いいな?」
「「「「はい!」」」」
これが、オレたち一家の初のスタンピード戦になったんだよな。
レグスくん、行商人の人に実力を見せたくてナイフを振りました。こういう背伸びしたいって様子はかわいいですね~!ですがネボラさんは厳しかった···(笑)。
そして次の訪問先であるメッセンはスタンピードに襲われているとのことでした。ここから先は戦闘シーンマシマシになりますよ〜!
では次回予告です。
急いでメッセンに向かうと無数の魔獣が押し寄せていました!しかも一部が国の中にも入り込んでしまったんだようです!
そこでレオくんが外の本隊を攻撃し、ネボラさんと子どもたちは国の中の魔獣を担当するようにしました。先制攻撃は派手ですよ〜!
それではお楽しみに〜!




