遠征旅立ち編-5.クリートの国に入国!
本日は新門司港から名門大洋フェリー様のフェリーおおさかⅡに乗船しています!期間限定で2人用窓付き個室が貸切料金なしだったので乗りに来たんですよ〜!めっちゃオトクですよね〜。
もちろん執筆もしますよ〜!船内執筆も結構はかどりますからね。
「こんにちは!え~っと···、ご家族で歩いてここまでやって来たんですか?」
「おう。その通りだぜ」
「よく無事にここまでたどり着きましたね···。道中、魔獣に襲われませんでしたか?」
「あ~、襲われはしたけども倒したからな。子どもたちが」
「···え?そうなんですか?」
「はい!ぼくたちでたおしました!ね~!」
「「「ね~!」」」
「そ、そうですか···。すごい子たちだなぁ~。ああそうそう!お父さん?ここに来た目的は何ですか?補給ですか?」
「まあな。あとはこの周辺で魔獣が多く住んでて困ってるなら倒してもいいかと思ってるんだが···?」
「魔獣被害は確かにありますが、外部の方に手伝っていただかないと間に合わないというような状況ではないですね」
「そっか···。ここはおおむね平和なんだな」
「そうですね~!一時期は襲撃もありましたけど、なぜかここ最近は落ち着いてますよ。それじゃあ1週間の滞在の許可でよろしいですか?」
「ああ!もし延長するなら申告しにくるぜ」
「そうしていただくと助かります。それではゆっくり休んで下さいね。宿も町の中央にありますから」
「ああ!ありがとな~!」
オレたちはクリートの国にたどり着いた。そして門で入国審査を受けたんだ。
入国審査の待ち時間はなかった。誰も並んでねえからな~。そしてさっきの問答があったってわけだ。
ちなみに子どもたちの身分証はネイレで作っておいた。そしてネボラの分もな。
「ってか、なんでお前も新たに作ってもらったんだよ?テーパーの王だったんだから、その時のものもあるだろ?」
「あのな···。テーパーは滅んでしまったんだぞ?身分証というのはその身分が正しいと証明できる国があるから、その有効性があるんだ。滅んでしまった国が証明できるわけないだろうが?」
「···あ~、そういうことか」
「それにだな。今さら私が王としての待遇を求めるわけないだろうが?仮にここで『テーパーの王だった』なんて言ってみろ?『滅んでしまった国の情けない王』って言われるのがオチだ。そんな恥ずかしいこと、できるわけなかろうが」
「言われてみれば確かにそうだな···」
「まったく···。それじゃあ行くぞ」
「おう!そういえばお前、この国に来たことあるのか?」
「もちろんだ。もう10年近く前になるが、武者修行で諸国を回っていた時にネイレに行く前に寄ったな。レオはここにも遠征で来たのだろう?」
「来たけど国の中に入っちゃいねえよ。外の魔獣を狩りまくってたんでな。それに、あんまり人に関わるとロクな事にならねえからな」
「そういう事か。だったら任せておけ!と言いたいのだが···」
「···ん?どうしたんだよ?」
「もう10年前だ。知ってる店がなくなってたり新しい店になってる可能性が高い。だから、その時は勘弁してくれ」
「あ~、まぁ10年も経てば変わってるかもしれねえな。まあいいや!とりあえず行こうぜ~!」
テーパーほど頑丈ではない門を抜けると、そこはだだっ広い畑と牧場が広がっていた。このあたりはネイレもテーパーも一緒だ。門の近くに町なんて、もし魔獣が門を突破でもしたら間違いなく被害がでるからな。まぁ畑や牧場を荒らされるってのも大問題だが、命には代えられねえって事なんだろう。
そうして1時間ほどで町にたどり着いた。
「うわ~!いろんなものがあるね~!」
「みたことのないものがいっぱい~!」
「レグスとフェアの言うとおりだな。ここはメッセンとトロリーという強国が近いこともあって、商人が活発に行き来しているからいろんなモノが多いのだよ」
「へぇ~、なるほどな」
「だからここから北は街道が整備されている。まぁ、整備されているとはいえ、魔獣が出ないということはないんだがな」
「そりゃそうだろうな。だけど、道が整備されてりゃ馬車とかの往来がしやすくなるな」
「そういうことだ、レオ。しかし···、やはり10年前とは変わっているな」
「そうなのか?」
「ああ。ここはこんな大きな建物はなかったはずだ」
ネボラが言った大きな建物、今オレたちはその前にいる。どうやらここはいろんなお店が入った建物のようだ。
「ここは以前は市場があったんだ。その市場ごと建物になっているな···」
「ふ~ん。こんな建物建てれるぐらい、ここってお金持ちとかいるんだな」
「いや···、そんなはずは···。ここの人たちに失礼なのは承知で言うが、ここはそこまで裕福ではない国だったんだ」
「へぇ~。でも、テーパーもお前が王になってから発展したんだろ?」
「確かにそうだが、明らかにこちらの発展の速度が速すぎるな···。なにかあったのか···?」
「そんな事よりも、まずは宿を確保しようぜ?町中で野宿なんて子どもたちにさせられないからな」
「ああ···、そうだったな。確かこっちだ。私も泊ったことがあるから場所はわかるぞ」
「お前···、ここでも城で寝泊まりしなかったんだな?」
「当たり前だ。王としてではなく私個人の目的で訪問したんだ。接待を受ける筋合いはないからな」
「ここでもワガママし放題だったんだな···」
そうして町の中心地に近い場所に宿はあった。
あったんだが···。
「へぇ~。こんなデカい宿に泊まってたんだな~!」
「···ここも変わってるな。以前は2階建ての古い宿だったのだが···」
「そうなのか?」
今、目の前には5階建てぐらいの大きな宿があった。確かに新しいようなかんじがする宿だな。
「こんだけ大きかったら部屋も広いんじゃないか?」
「···ああ。そうだな。それじゃあ部屋を確保しよう」
そう言って宿に入った。中に入ると大きなエントランスホールにフロントがあり、それ以外にも飲食店が入っていた。中もデカいぞ!?
オレと子どもたちがエントランスホールのデカさに驚いて立ち止まっている間に、ネボラはチェックインの手続きをしにフロントへ行っていた。
「いらっしゃいませ。ご宿泊ですか?」
「ああ。子ども4人含めて6人なのだが、空いてるだろうか?」
「ええ。大人数用の1泊10000ジールのお部屋が空いておりますね。何泊ご希望ですか?」
「とりあえず3泊お願いしたいのだが」
「はい。大丈夫ですね。それでは宿帳にご記入いただきまして、3泊で30000ジールを事前精算で頂戴いたします」
「ああ。これで頼む」
「ありがとうございます。お部屋は5階の503号室です。階段での移動となりますので、ご了承ください」
「ああ、ありがとう。それと、一つ聞きたいのだが···」
「はい。なんでしょうか?」
「ここは以前2階建ての古い宿だったはずなのだが、いつからこんな立派な宿になったのだ?」
「2年前ですね。あいにく建て替わる前につきましては私どもでは存じておりませんでして···」
「···ああ、済まない。以前来た時とは全然変わっていて驚いたものでね」
「そうでしたか。私どもの宿もお気に召していただければ幸いです」
「そうだな。これだけ立派な宿なんだ。ゆっくりくつろがせてもらうよ」
手続きを終えたネボラがオレたちのところに戻ってきた。
「待たせたな。それじゃあ部屋に行って作戦会議といこうか」
···ん?作戦会議?いったいどういうことだ?
作者はいろんな場所へ旅行に行きますが、久しぶりに訪れると風景がガラッと変わっている場合があります。
あれ?こんなだっけ?ってなってホテルの中で迷子っぽくなってしまうこともありましたね。昔と変わってるとその記憶の通りに動いてしまうのですよね〜。ちょっとその時を思い出してここのシーンを書いてみました。皆さまも経験あるんじゃないです?ドライブしてたらいつの間にか新しい道に変わってたりね!
さて次回予告ですが、急激な町の変化に思うところがネボラさんにはありました。そこで調査を始めますよ~!原因は突き止められるのでしょうか?
それではお楽しみに〜!




