殲滅編-11.終わりなき人形兵器
ついにテーパーを滅ぼした人形兵器がネイレにもやってきた!しかも今回は30体もいやがるんだよ!
それに立ち向かうのはオレとティール、そしてまだ本調子じゃないネボラだ。
相手は人が乗ってねえから話なんて通じねえ。速攻で潰さねえと国に被害が出ちまう!
「ティール!お前は左側のヤツを頼む!オレは中央を叩く!ネボラは右だ!あんまりムリすんなよ!」
「わかった!それでは俺様の魔法の実験につきあってもらうとするか!」
「こちらも了解だ。何かあればレオ、頼むぞ」
「よし!そんじゃあ、いくぜーーー!」
オレは真のトランス状態になった!手加減無用!最初から全力全開だーー!
「必殺!雷轟電撃!!」
魔力剣に特大の雷魔法を付与し、その状態で人形の膝関節に対して横一閃!しかし!?
ガキーーーン!!
強烈な金属音がしたものの、膝関節を一刀両断できずにまったくの無傷だったんだ!
「ウソだろ!?真のトランス状態で前回より強烈な一撃を加えたってのに無傷だと!?」
「レオ!こいつら、前回の弱点が対策されているぞ!」
「なんだって!?」
「関節は弱点箇所なのは間違いないんだがな!ほかの弱点も探してみる!」
「わかった!思ってた以上にヤバそうだな···」
ネボラも苦戦していた。前回の弱点を攻撃してはいるものの、どうもいまいちなようだ···。
一方のティールも魔法で攻撃はしていたが···、
「むぅ···。こいつら、表面に魔法を弾くコーティングみたいなものが施されているな!このコーティングをはがさない限り、魔法は通じないか···」
撃った魔法が人形の表面で弾かれて通用していなかった。
これじゃあ攻撃しても意味ないな···。でも、必ず突破口があるはずだ!焦らず攻撃···!?ヤバい!何か攻撃してくるぞ!
人形が剣を振りかぶる!もう1体は指をそろえた状態で両腕を前に出し、もう1体は口を大きく開けた!
ズドーーーーン!ドガガガ!!ゴーーーーー!!
素早い動きで剣を振り回し、指から無数の砲弾が放たれ、口からは光線を吐き出した!!
攻撃に気づいたオレはネボラのところに向かい、抱きかかえて跳びあがった!その直後にネボラがいた場所が焼けてしまっていたんだ···。危なかった···。
「レオ···。すまんな。助かった」
「気にすんな。さすがにあの攻撃は防げねえだろうからな。撃たれた方向が国じゃなくて良かったぜ。しかし···、これはやっかいだな」
「敵も前回と同じではやられるとわかっているのだ。ある程度敗因の分析はして対策してきているのだろう。向こうも今回は本気のようだ」
「そうだな。でも、ここで倒してしまえば『対策は無意味』って知らしめることができる。オレたちに挑んだことを後悔させるぞ」
「うむ!さあ、続きをやるぞ!」
「ああ!」
ちなみにティールも上空に逃れていた。あいつは翼があるから飛べるので特に心配はしてない。白銀竜ってのはどうも防御が得意らしいから、多少のダメージは心配ないようだし。
さて!第2ラウンドだ!
現状、関節部はカバーされていて弱点ではあるけどダメージは厳しい。そして魔法もコーティングされていて思うように通らない···。
まさに鉄壁の防御だ。今の真のトランス状態のオレと一緒···?
そうか!オレと同じなんだ!だったら通用する手はいくつかあるぜ!
「ネボラ!お前の技、ちょっとマネさせてもらうぜ!」
「ああ!好きにしろ!何かいい案があるんだな!?」
「おうよ!」
オレは魔力剣を鈍器モードに変更し、長さは10倍まで伸ばした!剣じゃなくて槍に近い状況だな。だが、こんな巨大人形相手だ。これでもかなりリーチは短いんだが、この長さがあればいけるはずだ!
「覚悟しろよ!そのふざけた鉄壁の防御、突き崩してやるぜーーー!」
オレは目の前の人形に向かった!狙うは人形の右足の内側のくるぶし部分!
「ネボラの秘剣!水切り!!」
魔力剣を右から左へ横薙ぎしつつ、狙い通り人形の右足の内側のくるぶし部分に当てることができた!こいつ、攻撃が通じないとわかって油断してオレの攻撃を無防備で受けやがったな!
その油断、命取りになるんだぜ?
「どぉおおおりゃぁああーーーー!!」
オレは当てた魔力剣を思いっきり振りぬこうとした!フルパワーで振りぬいたことで人形の右足だけ払うことに成功したんだ!人形はバランスを大きく崩して後ろへ倒れこんだ!
ズズーーーーーン!!
「みんな!関節技だ!」
「おお!なるほど!さすがレオだ!」
「そうか!ならばやりようはあるな!」
オレの攻撃を見てネボラもティールも反撃を開始した!オレは今倒した人形の股関節部分を叩き切って動けなくしておいた!さらには腕も同様に脇の部分を思いっきり斬り上げて可動範囲外へ持っていってへし折ってやった!
さすがに両手両足をもがれたら攻撃なんてできんだろ?おっと!?そういや口から光線も吐いていたな!ついでに口にも魔力剣を突き刺し、さらにダメ押しで目の部分も突き刺しておいた!
完全破壊なんて相当時間かかるだろうからな!この状態なら攻撃できないだろ?
ネボラもティールも同様に攻撃してまずは1体撃破成功していた。残りは27体!このままの勢いでオレたちはどんどん潰していったんだ!
そして1時間···。
「「「はあっ!はあっ!」」」
な、なんとか30体すべてを撃破することができた···。特に最後の方はオレたちの攻撃パターンを読んだのか、ちょこまかと動いて攻撃するタイミングを少しでも減らそうとしていたけど、こっちは逆に人形を誘導してぶつける作戦に出たんだ。オレたちに夢中でお互いの位置を把握してなかったようで、ぶつかってバランスを崩したところで一気に畳みかけたんだ。
「は···、ははは。なんとか···、倒しきれたな···」
「ああ···。ネボラもやるではないか。俺様もここまで肝を冷やした戦いはなかったぞ。これが···、魔獣ではなく外の理の者たちへの戦いなのだな?」
「そうだぜ···。あいつら、オレたちの常識じゃ考えられないような兵器を持ち出してくるんだよ。初見では弱点なんてわかんねえから、対処が厳しいんだよ···」
「だが···、これで私はテーパーの屈辱を雪ぐことができた···。無念に死んでいった国民たちに···、やっと仇を取ったと報告できるな」
「···ああ。そうだな」
オレたちは座り込んで話していた。
これで終わった···。そう思っていたんだが、状況が一変する!
ゴゴゴゴゴゴ!!
「な!?なんだ!?まだ動くってのかよ!?」
「しかし、関節は破壊して動けないはずだぞ!?」
「まだ奥の手があるのか!?もう俺様の魔力も厳しいってのに···」
オレたちはヨロヨロだったけども立ち上がった。すると、オレたちの目の前に人が突然現れたんだ!
見た目は少年···?いや、見た目に惑わされるな!おそらくこいつが今回の親玉だろ!?
「···よくもぼくのおもちゃを潰してくれたね?前回あれだけ対策したってのに!」
「あぁ?テメエがボスだな?何者だ?」
「はっ!下等生物が!偉そうにほざくな!神の前だ。ひざまづけよ!」
「どうやら本物のようだな···。今回の犯人はこいつだな」
「犯人?バカ言うな。ぼくはこの世界をもっとよくしてやろうって手を差し出してやったんだぞ?それを無下にしたのはそっちだ!」
「誰がテメエに助けてくれなんて頼んだ?多くの人を殺しておいて世界をよくするだぁ?神なだけあって傲慢だな。冗談も大概にしろ」
「偉そうにほざきやがって···!まぁいい。どうも遠隔操作では倒しきれないようだからな。ここからは神であるぼく自らが相手してやるよ」
「へっ!どんなにうまく操作しても、所詮はお人形さんなんだよ!テメエのおもちゃは全部破壊済みだ。これ以上、何しようってんだよ?」
「今ここにあるのはね。ここからが本当の絶望だよ!!」
そう言うと、神の少年の背後の空間に巨大な穴が発生した!そこから出てきたのは···!?さっきと同じ人形だ!しかも数がさっきより多い!
「はははは!もう出し惜しみはなしだ!お前たちにぼくのおもちゃ全部をぶつけてやる!むごたらしく死ねーーー!!」
くそっ!増援いんのかよ!?しかもここからこの神まで直接手出ししてきやがるのかよ!?
これ、嫌なパターンですよね~。やっとこさ全部倒せた!と思ったらおかわりがやって来た!っていうのはね。
仕事でも『あとちょっとで終業だ~!やっと帰れるぅ~!』と思ってたら終業3分前にトラブル発生···!
これ精神的にもキツいんですよね。そんな作者のつらい経験をレオくんたちにも味わっていただきました。
ちなみに昔は月1で深夜にトラブル発生して緊急出動をやってましたね。今は1年に1回あるかないか程度ですけどね。昔のクセでスマホはいつも枕元に置く習慣がついてしまいました(笑)。
さて次回予告ですが、満身創痍な状況の中、レオくんはたった1人で死ぬ気で立ち向かおうとします!そしてレオくんに新たな力が備わります!果たして人形を操る神を倒すことはできるのでしょうか!?
それではお楽しみに~!




