殲滅編-8.妨害魔法
四国一周グルメ旅を終えて帰ってきました~!
帰る道中で丸亀の骨付き鶏を持ち帰って夕食でいただきました。この鶏の脂をおにぎりに吸わせてから食べるとおいしいんですよ!皆さまもお試ししてみてはいかがでしょうか?
「確かにすごい魔法だなぁ〜。でも、魔力の使い方にムダが多すぎる。それでは余計に黒魔力を生み出して、自分で魔獣を生み出すようなものだぞ?自分の首を絞める事になるな」
オレの魔法が見たい!ってティールとネボラが言い出して、国の外で見せる事になったんだけど、ティールがこんな事言い出したんだ。
「ムダが多いだって?」
「うん。俺様なら使用魔力量は半分で済むね」
「半分?そんなバカな」
「じゃあ、さっき見せてもらった魔法、俺様が再現してみるよ。見てある程度のイメージはわかったし」
「なに?」
そう言ってティールはオレの前に出た。そしてまず、ロックキャノンを···、撃ち出した!
「こんなかんじかな?ロックキャノン!」
ドーーーン!!
「う〜ん···、ちょっちイマイチだなぁ〜。まぁ、最初はこんなものかな?」
「············」
ティールが言った事は本当だった···。威力はオレと同じだが、使ってる魔力量は圧倒的に少なかった···。
「そんじゃあ、次は···、ロックガトリングだっけ?イメージはいいとして、使用魔力量はそれでもハンパないなぁ〜。レオはよくあれだけ撃って平気だな?」
「答えは後で言う。ティールのロックガトリングを見せてくれ」
「おっと!?リクエストされたか!俺様はレオからも人気だなぁ〜!ははは!」
「いいからやれって!」
「はい、はい。それじゃあ···、ロックガトリング!」
ズドドドド!!
···やっぱりだ。こいつの魔力消費は驚くほど少ない。しかも、今回は使用量が多いからはっきりとわかったんだ。
こいつの魔力の流れがものすごくきれいなんだ!抵抗とか淀みがまったくないんだ!
だから使用魔力量が少ないんだな···。
「ふぅ~。ホント、レオは何者なんだよ?こんなバカ食いする魔法撃って平気だなんて、普通の獣人ではあり得ないよ?」
「オレはとある方法で魔法撃ち放題にできるんだよ」
「···へ?撃ち···、放題···?朝聞いた時には冗談かと思っていたのだが?」
「そうだ。だから魔力切れにはならないんだ」
「ナニソレ!?ズルい!!」
「ズル!?どういうことだよ!?」
「だってそうじゃない!?魔法を使う時は残りの魔力量も考えないと、長く戦えないじゃんか!いかに節約してここぞ!って時にドカーン!と大きいのを1発!って考えてるんだよ!それがなに!?『撃ち放題』!?だったら後先考えずにバカスカ気持ちよく撃てるじゃん!だからズルいんだよ!」
「仕方ねえだろ···。1人で魔獣殲滅や異世界人追放するように創られてるんだからよ」
「へ···?1人で?しかも創られたって···?」
「あ〜、これ隠しながらだと納得できそうにないな···。しゃあないか」
「レオ、いいではないか?仲間は多いに越したことはないぞ」
「いや、その通りなんだが···。まぁいいか。他言無用だぞ。実は···」
ネボラもこいつを仲間にしようって言い出したんだよ。まぁ、確かにオレ1人でやってても休憩する時に交代要員がいるのは助かるな。
ティールにオレの事を話した。最初は『は···?』って口を開けて固まってたな。まぁ、信じられん内容ではあるとは思うが、これが事実なんでな。
「なるほど···。レオは俺様たちドラゴン族と同じ···。いや、それ以上の使命があったのだな?」
「まあな。オレ1人じゃあ、この国の周辺だけで現状は手いっぱいなんだよなぁ〜」
「そりゃそうだぞ。とんでもない力をたった1人だけ持っていても、世界は広いのだ。とてもムリだぞ。我らドラゴン族もその使命はあるけど、集落周辺で手いっぱいというのも同じだな」
「やっぱそうだよなぁ〜。エレのやつ、そこまで考えてなくてノリでオレを創ったんじゃねえかって今さら思うようになってきたぞ」
「エレというのは誰だ?」
「この世界の神だよ」
「あ〜、そりゃ名前知ってるか。呼び捨てなんだな···」
「まあな。オレもこんな性格だし」
「そうか···。では魔法勝負をレオに挑んでみようと俺様は思うが、どうかな?」
「は···?魔法勝負?」
「そうだ。どうだ?俺様の魔法の極意というものを見せてやるぞ?」
「面白え!オレが魔法使い放題って知ってて挑むんだな?」
「そうだ!俺様もちょっとワクワクしてるのだ!」
「よし!たまには魔法を思う存分に撃ってやろうじゃんか!」
まぁ、今まで剣術ばっかだったからな!こういうのもたまには悪くないんじゃね?
そう思ってティールとの魔法勝負を始めたんだ。ぶっちゃけオレが有利なのは間違いねえしな!
ところが···!
「なっ!?どういうことだ!?魔法が···!?撃てねえ!!」
「おっと!?これはこれは···。もうおしまいかぁ〜。拍子抜けだな~。まだ手はあるんだけど」
最初はバカスカ撃ち込んでやった。全属性の魔法だ。土魔法、水魔法、風魔法に火魔法、雷魔法まで撃ち込んだ!
しかし、すべて別の魔法でかき消されてしまったんだ!ロックキャノンを撃ち込んだら、強烈な水流の水魔法で押し返され、風魔法で斬り刻もうとしたら、同じ風魔法で緩やかな風にされちまったんだよ···。
魔法ってこんな使い方で防がれるものなのか···。オレはティールを侮っていた。オレの方が魔法使い放題なんだから余裕って思ってたんだ。
そして···、魔法が撃てなくなった!これも魔法なのかよ!?
「くそっ!なんて魔法を使いやがるんだ!」
「はっはっは!魔法使い放題でも、魔力を使えない状態にすればいいのだ!···しかし、レオはこれほどの魔力を制御するとは···。さすがだな!」
笑いながらティールは言った!オレは今、真のトランス状態になって龍脈から魔力の供給ができる状態なのに、魔力を引き込もうとするとうまく引き込めねえんだよ!
「どうやったらこんな芸ができるんだよ!?」
「おっと!?芸ではないぞ?これはまだ研究中の魔法でな。それでもレオには効果がバツグンなのはいい勉強になったぞ!これは『妨害魔法』と俺様が呼んでる魔法なのだ」
「妨害!?」
「そう。ここら周辺で魔法を使えなくするように妨害するのだ。自分の魔力を任意の場所に集められないと魔法は使えないからね〜」
「とんでもねえ···!でも、それじゃあティールも魔法を撃てないな!だったらこれは引き分けだな!」
「いや?そんな事はないぞ?ほら!」
そう言ってティールは右手の上にロックキャノンの弾を作り出した!
「な!?なんでだよ!?」
「はっはっは!当たり前なのだ!妨害は俺様を除くようにしてるのだ」
「卑怯だぞ!?」
「実戦で卑怯は通用しないではないかな?」
「ぐっ···」
「でも、今回は魔法オンリーなので俺様の勝利だな!剣を使われたらちと厳しいだろうなぁ〜!」
「くそっ!!」
「確かにレオは地上最強だろうね。でもその力を抑え込もうとするのは実は簡単にできてしまうのだ。これ以外にも方法はあるぞ?今回は見せないけどね。それに、剣はネボラちゃんには勝てないんでしょ?」
「············」
「レオは力はあっても使い方がまだまだなのだ。敵が攻めてこないうちに俺様の魔法の極意を伝えてやるぞ?どうだ?」
「···わかったよ。はぁ~···。世の中、上には上がいるんだなぁ〜!」
「はっはっは!それがわかればいいのだ!レオよ。真の最強になれるようにしてやるのだ!」
ティールの言うとおりだった。しかも実際にやられたら、オレは力はあっても使い方がなってないんだって思い知らされちまったんだよ。
これ以降、剣はネボラから、そして魔法はティールから学ぶことにしたんだ。
レオくんの真の力は星の魔力である龍脈と一体化して魔法無制限使い放題!自己強化し放題!なところなのですが、龍脈から魔力供給を絶たれてしまうと自分の力を一時的に強化するトランス状態にしかできなくなってしまいます。
そこを見抜かれてしまったためにティールさんは龍脈とレオくんをつなぐ魔力の経路を妨害することによってレオくんの強化自体をできなくしてしまったんですね。
レオくん、世界最強の力を持ってはいるものの、剣はネボラさんにまったくかなわず、さらに魔法はティールさんにまったくかなわずという状況になってしまいました。何事にも弱点はあると知るというのは非常に大事なことですね。
さて次回予告ですが、レオくんは魔法をティールさんに教えてもらいますが、あることを教えてほぼ放置されちゃいました。ネボラさんからは注意力の集中の仕方を教えてもらいますよ~!
それではお楽しみに~!




