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【番外編3開始!】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
番外編3 レオの追憶 殲滅編

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殲滅編-2.人形兵器

 テーパーはひどい状況だった···。あちこちで立派な防壁が崩落しており、町中には火があちこちで上がっていた。


 ヒデェ事しやがるぜ···。こんな事を平気でやる連中にはもう容赦することはない。すべて潰してやる!


 まずはネボラだ。あいつ、今どこで戦ってるんだよ···?最前線って聞いたけど、この状況じゃあどこが最前線かまったくわからんぞ···。


 とにかく、町中で暴れている巨大な人形兵器だ!おそらくあれのどれかにアイツはいるはずだ!


 今のところ、動いてる人型兵器は7体。空中に浮いていた船(ハエ)はさっき叩き落としておいたから増援はないと考えていい。


 この7体を倒してしまえば一段落ってとこだな!まずは一番近い人型兵器を潰しに行くぞ!



 近くまで来た!さっそく攻撃だ!まずはあいさつ代わりに爆発魔法を人型兵器の顔めがけて投げつけてやった!



 ドーーーン!!



 動きが止まった!今のうちにもっと近づいた!


 すると、人型兵器の下で戦っている人がいた!


 あの銀髪!ボロボロな姿になっているが間違いねえ!生きてやがった!



「ネボラーーーー!!」


「レオか!?」


「ああ!待たせたな!」


「遅かったじゃないか!?···まぁそれは冗談だ。状況は···、ほぼ壊滅だ···。私がいながら···」


「自分を責めるな。あんな兵器、想定外にもほどがあるぜ···。だけど、オレが来たからにはもう安心しろ。こんなおもちゃ、さっさとゴミ箱行きにしてやるぜ!」


「ありがとう。私も4日ほど戦い続けて疲れてる···。レオに甘えさせてもらって、少し休ませてもらおうか?」


「4日!?よくそんだけ戦えたな···。ここからは任せておけ!」


「そうだ!アレは10体いたのだが、3体しか倒せなかったんだ。足や関節を狙え。そこが弱点だ」


「おまっ!?あれ3体もやったのかよ!?そんなボロボロの剣で!?」


「ははは···。倒したところで···、守り···、きれなか···」


「おい?しっかりしろ!···これで大丈夫だ。ちょっと特別な回復魔法かけたからな。眠気はなんとかできるが体力までは回復しねえからムリに動こうとするな。しばらくそこで座ってろ」


「おお···?これはすごいな···。では、ここでレオの活躍を見ておくことにしよう」


「ああ!オレのカッコいいところをよ〜く見ておけよ!」



 そうして人型兵器の方へ振り向いた。オレの爆発魔法の煙が晴れると、多少傷ついてはいたが無事なようだった。



「へっ!いっちょ前に頑丈か。なら、ネボラが言った倒し方でやってやる!」



 オレは魔力剣を展開した。真のトランス状態で抜いた魔力剣は龍脈の魔力を受けて金色に輝いていた!


 そして瞬時に背後に回る!図体デカいだけあって、動きはそこまで速くはない。そしてひざ関節あたりでオレは必殺技を放った!



「必殺!迅雷風烈(じんらいふうれつ)!!」



 横一文字に放った斬撃が当たると、その部分で真っ二つになった!これで身動きはできなくなったな!


 しかし、上半身部分が攻撃を仕掛けてきた!人型兵器の手に持っていた巨大な剣をオレに向けて倒れながらも振るってきた!


 押しつぶそうってか?でも残念だったな!



 ズバッ!!



 今度はひじの関節を狙ってぶった斬ってやった!斬られた腕は離れた場所に落ちる!


 そしてオレは倒れ込んだ人型兵器の首元に行き、そしてそこで同じように横一文字に一閃して首をはねた!!


 人型兵器は動かなくなったな。やっぱ人と同じで首がなかったらダメみたいだな!



「おい!多少は体力も回復しただろ?」


「ああ。しかし···、レオはすごいな。あっという間にあの兵器を倒してしまうなんて···」


「まあな。ああいうゴリ押しタイプはやりやすいからな。どちらかと言えばお前の方がやりづらいんだが?」


「そうか···。気を遣わせてしまったな」


「さて、あと6体はすぐに倒すからな!お前は逃げ遅れた人がいないか探したりしてくれ。あっと!?その前にこの服着とけ!そんなボロボロな服じゃさすがにまずいって!」



 オレは無限収納リュックからオレの上着を出してネボラに渡してやった。そ、その···。胸の部分がちらっと見えやすくなってたんだよ!



「あ···?ああ。···気をつけろよ」



 ···そこまで考えてなかったか。気にする状況でもなかったんだな。そういう事にしておこう。



「大丈夫だって!今のオレはお前以外(・・・・)に対しては無敵だぜ」



 このあと、オレはほかの人型兵器を倒しに向かった。そしてあっという間に全部倒したんだ。


 そして、倒した兵器を調べていたらオレは気づいたんだ···。この人型兵器、中に人はいなかったんだ···。


 さらにはオレが叩き落とした空飛ぶ船も調べた。これも無人だったんだ···。


 つまり、オレたちが相手していたのは人じゃなかったってことなんだよ。他の場所から操っていたってわけだ。


 ···ふざけやがって!!



 とりあえず戦闘は終わった。ほとんど廃墟となってボロボロになってしまった城で、アイツと再会したんだが···。



「···残念だが、ここはもう放棄するしかない」


「なんでだよ?少しずつ立て直していったらいいじゃねえかよ?」


「···生き残りが少なすぎるのだ」


「···え?」


「今はもう···、私しか···」


「そ、そんな···?そんなバカな!!」


「···あまりの奇襲で初動が大幅に遅れてしまった。まず襲撃を受けたのがここだったんだ···。だから、避難の指揮がまったくとれない状況になってしまい、逃げ遅れてしまった人がほとんどだったのだ。残った兵士たちも、あの人形兵器にやられてしまい···」


「街道を避難している人たちを見つけて食料を渡しておいた。まさか···、その人たちだけ逃げ切れた···?」


「おそらくは···」


「············」


「すべて、私の···」


「やめろ!それ以上は言うな!!」


「レオ···?」


「誰にだってできることとできないことがある。こんな力を持っているオレですらそうだ!準備していても、今回のように奇襲じゃあどうしようもねえよ。悪いのは侵略してきた連中だ。お前じゃない!」


「し、しかし!助けられる命もあったはずだ!···なにが『剣聖』だ。理(ことわり)に至っても!助けることが···、でき···、なかった···。私は···、無力···、だったんだ」


「そんな事ねえよ。お前が剣聖だったからこそ、今のオレが無敵なんだよ」


「···え?」


「いいか?お前がやったことは決してムダじゃねえんだ。生き残った人たちもいるんだ。お前がここで人形兵器に立ち向かったから逃げる余裕ができたんだよ。これが真実だ。あと、落ち込むのは今日だけにしとけ。明日から、今度はこっちから連中を狩る準備をするぞ。わかったか?」


「···ああ。みっともないところを見せてしまったな?」


「ははは!初めてお前が女らしいところを見たぜ。いつもは男よりも男っぽかったからな!」


「それは王としてナメられないためだ!···まぁ、もはや私は王でもないな。···これからは1人の女として生きるとするか」


「気持ちに無理やりケリをつけるな。それは落ち着いてからにしておけ」


「そうだな···。では?」


「ああ、いったんネイレに戻ろう」



 とりあえず最悪の状況だけは回避できた。でも···、ここ以外にも襲撃されているかもしれねえな。ちょっとエレに状況を確認してみるか。

 レオくんを倒してしまえるほどの実力を持つネボラさんでも、さすがに多勢に無勢でした。

 相手が巨大兵器で手も足も出ない状況にもかかわらず、それでもネボラさんはなんと3体も倒してしまえたというのがすごいですよね!

 ちなみにネボラさんが持っている剣は、実は特別な仕様の剣なんです。さすがに神器とまではいきませんが、それでもエーレタニアでは手に入らないレベルのものなんですね。だから異世界の兵器相手にでも戦えたというのがあります。

 なぜそんな武器を持っているのか?もこの後明らかになりますよ~!


 さて次回予告ですが、壊滅したテーパーを離れてネイレへ向かいます。

 ネボラさんの精神は思ってた以上に疲弊しており、不安定でした。道中でテント張って休もうとすると、ネボラさんがレオくんと一緒に寝たいと言い出してしまい、レオくんはやむを得ず『好きにしろ』とついつい言ってしまいました!そして言質をとったネボラさんはレオくんの想定外の行動に出てしまいますよ!?

 あ、18禁ネタではありませんのでご安心くださいね~!


 それではお楽しみに~!

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