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【番外編3開始!】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
番外編3 レオの追憶 降臨編

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降臨編-27.レオ、兵士たちをシゴく···!?

 このお話で降臨編の本編は完結です。

「1.2.1.2!」


「「「「1.2.1.2!」」」」



 オレはネイレの兵士たちの師範になった。まずは武術の師範となった。


 全員オレよりも体格が良くて大きいんだけどな。そんな大男の中でちっこいオレは目立ちにくいだろうな。


 まずはみんなに武術の基礎となる3つの型をやらせた。縦に振る動作、横に振る動作、そして突く動作だ。ネボラもこの3つは飛び道具以外ならどの武器でも共通って言ってたからな。それぞれ使っている武器でそれをやってもらった。


 兵士たちの武器は半分以上が槍だった。というのも、ここネイレは壁が大半が木製なんだよ。


 だから、壁の木と木の間から槍を突っ込んで倒したり、壁の上に上がれるなら上から突くというのもやり方で倒してるんだとさ。


 確かに槍は間合いが長いので、相手に攻撃される前に迎撃できる。そして突くだけなら誰でもできる。


 一方の剣ははっきり言って接近戦だ。オレやネボラみたいに斬撃を飛ばすといった技が使えるなら問題ないが、いかんせん難易度が高すぎる。それに原則1回の斬撃で1体しか相手できない。


 あと、魔獣は動きがすばしっこいのが多い。剣だと振り回してスカったらその時点で負けがほぼ確定する。


 だからネボラは剣についてはよほど得意でない限りは型だけで実戦では魔獣の動きに合わせて剣を当てるだけでいい(・・・・・・・・)って言ってた。



『なんで当てるだけでいいんだよ?』


『簡単な事だな。剣はそもそも刃物だ。刃物はどうやって切れるのか?を知れば答えがすぐに出るぞ』


『え···?切れる理由?』


『そうだ。···そうか。レオはその魔力剣という刃がない特殊な神器を使ってるから気づかないのだな』


『あ〜、そうかも』


『では仕方ないな···。切れるという物理現象はな···?』



「相手の動きに合わせることで、相手のスピードを利用して勝手に斬れるんだ!もちろんちゃんと手入れしてるのが前提だ!」



 そう、物が斬れるというのは鋭い刃に物を当てる事で、局所的に破壊するって事なんだよ。そして、刃を引く事で切れるんだ。


 つまり、慣れてない場合は剣を振るよりも相手のスピードを利用した方が剣を振る速度よりも速いし疲れにくいんだ。


 まぁ、そういう意味ではナイフの方が軽いし取り回しがしやすいけどな。使う状況になったとしたら完全に乱戦状態だから、長い剣だと味方に当たってしまいかねないしな。



 こうして、オレはネボラから教わった事を自分なりに理解してから教えるようになった。



 そして1か月後···。



「今日は魔獣狩りに出かけるぞ!」


「「「「おーーーっ!!」」」」



 今日は鍛えた兵士を連れて魔獣狩りに出かけた。と言っても全員じゃない。そんな人数連れて指揮できねえしな。実力トップの10人とおっちゃんを連れて行くことにしたんだ。オレの回復魔法があるって言っても、命かかってるからな。


 そして、魔獣目撃情報をもとにやって来たのは街道脇の森だ。と言っても山狩りまではやらない。あれ、人数いるからな。


 さて街道を歩いてると、さっそくお出ましだ!


 魔獣は4足歩行タイプの獣だな。スピードタイプかな?さて、どう動くかな?


 すると、兵士のうち3人が前に出た。そのうち1人がさらに前に出る。後ろの2人はサポートと、先頭が討ちもらした時に攻撃する要員でもあるんだ。


 魔獣が走ってきた!先頭の兵士は剣を真横に構えた!右手は剣の背に手を当てている。オレが言ったように魔獣のスピードを利用して斬るつもりのようだな。


 後方2人はナイフで対応だ。剣だと先頭の兵士を傷つける可能性が高いからだ。


 そして、魔獣は先頭の兵士に一直線で向かって···、飛びかかった!



「···今だ!」



 そう先頭の兵士が言うと、剣はそのままで噛みつこうとした魔獣の口に剣を当てた!


 魔獣は剣に噛みついた形になり、口が切れて血が流れ出した!その状態を確認した後方の2人が魔獣の両側に回り込み、持っていたナイフを魔獣の首に斬りつけた!!


 魔獣は首が斬られた事で動かなくなった···。



「よし!よくやったな!」



 オレが声をかけた。すると···?



「···ぷはぁっ!はあっ!はあっ!こ、怖かったぁ〜!!」


「こ、こんなあっさりと魔獣が倒せた···?」


「オレ、初めてやったんだけど···?マジかよ···!?」


「ああ。マジだぜ。こうやってチーム連携をとって倒すってのも大事だからな。よし!そんじゃあ次の組!前に出てやるぞ!」


「「「おーーー!!」」」



 さっきの組が危なげなくオレが指導した通りにやって魔獣を倒すことができたんだ。次の組はやってやる!って気合い入ってたな。


 そう、ネボラが言ってたのは本質を見極めてそれを実行すること。それができればある程度は何とでもなるってことがこれで証明されたな。まぁ、うまくいかないこともあるだろうから、その時は周りがフォローすればいいってオレも思うぜ。


 ただし、これで油断すると痛い目に遭う。魔獣と一言で言ってもいろんなのがいるからな。しかも集団で襲ってくる場合がほとんどだ。


 だから、慢心せずにムリなら即撤退することも伝えておいた。逃げきれるかは運次第になっちまうけどな。



「レオ。我が軍がこれほどまでに力をつけられたのはレオのおかげだな。ありがとう」


「礼を言うのは早すぎるぜ?おっちゃん。兵士たちの練度が上がっても、武器と防具はちょっとイマイチだからな。こっちはおっちゃんに頑張ってもらわないと、兵士たちの命に関わるぜ?」


「確かにな···。斬れない剣を持たせるわけにはいかぬな···。だが、ネイレにはいい鍛冶職人がいないのがなぁ〜」


「どっかにいないのかよ?」


「ううむ···。それこそテーパーにいるかもしれぬが、引き抜きとなると外交問題に発展するしなぁ〜」


「あ〜、そりゃいい職人引き抜かれて戦力ダウンなんてなったら黙っちゃいないよなぁ〜」


「うむ。レオのように弟子入りという形が一番丸く収まるだろうが、いかんせん時間がかかりすぎてしまうからなぁ〜」


「そこはどうにもならねえと思うぞ?長期計画ってのを立てて考えたらいいんじゃね?」


「レオ···。よくそんな難しい言葉を知ってるな?感心したぞ!」


「···なんかそれ、バカにしてないか?」


「いや?気のせいではないか?」


「はぁ~···。まぁいいけどな」



 これ、『神の知識』って言ってもいいけど、それ言っちまうとオレが本当にバカって思われちまうだろ?黙ってりゃバレないって!



 こうしてオレはここを中心に魔獣退治を続けた。ネイレ周辺についてはおっちゃんたちに任せても問題なくなり、ネイレ自体も少しずつ大きくしようか?という話も出始めたようだ。


 城と壁も今のうちに頑丈なものにしようという話も出た。そりゃ、こんな粗末な壁だと襲撃されたらあっという間に突破されるからな。多少はムリしてでも優先的にやったほうがいいと思うぞ?



 そうして、1年が過ぎた···。


 オレの目的は順調に進んでいた。ネイレの周辺はほぼ魔獣が出なくなったんだ。まぁ、時間の問題ってのもあるだろうけど、しばらくは安心できるよな!


 オレは長期遠征をするようになった。テーパーを通り越してクリートという国までも行ったぜ。どうやらネボラが言ってた危機的状況は自分たちの手だけで対処できたらしい。


 ちなみにテーパーには寄ってない。寄ったら間違いなくアイツのいじりが絶対にあるだろうからな!



 そして、オレが遠征を終えてネイレに戻ってきて2週間が経って、次の遠征に行く準備をしていた時、最悪の情報がネイレにもたらされたんだ···。



『テーパーの国、壊滅』



 レオの追憶 降臨編   完

 レオくん、ネボラさんの影響で『なぜこうなるのか?』をちゃんと教えてましたね。やはりやる理由がわかってないとうわべだけではうまいこといかないんですよ。

 そしてちゃんとそれが実を結びました!魔獣退治は死と隣り合わせですからね。兵士たちも緊張しながらだったと思います。


 そして最後に不穏な情報がやってきました···。

 このエピソードは次の『殲滅編』でお届けとなります。ネボラさんは無事なのでしょうか?···と言っても無事なのは間違いないのですけどね。


 さて次回予告ですが、降臨編の番外編を1話お届いたします。

 内容はエレくんとナビくんがレオくんの様子を覗くという内容です。レオくんの行動を見てエレくんは何を思うのでしょうか?


 明日と明後日は夜勤なので朝に投稿いたします。

 それではお楽しみに~!

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