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【番外編3開始!】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
番外編3 レオの追憶 降臨編

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降臨編-16.手荒い歓迎

 ネボラに会いにテーパーまでやって来た。そしてネボラが去り際に言っていた『ネボラはどこだ?』という言葉を門兵に言ったら、兵士の屋内練習場みたいなところに案内されて···、



「剣聖様に会おうという連中はほとんど暗殺しようとする連中だからな!ここで···、死んでもらおうか!!」



 ってな状況だよ···。


 あの野郎!オレをハメやがったな!?



「くそっ!こんなところでやられるわけにはいかないんでな!ちょっと痛い目にあってもらうぞ!」


「やかましい!かかれぇーー!!」


「「「「おーーーーっ!!」」」」



 そう言いつつも、兵士たちは一斉に襲いかかろうとはせずに、4〜5人の小集団でやって来た!不利な状況になったら次の組が相手になるって事か!


 いわゆる波状攻撃ってヤツだな。オレに休憩をさせずにスタミナ切れを狙ってるってわけか···。考えてやがるぜ!


 でもな?この程度だったらなんとでもしてやるぜ?もちろん魔法は身体強化魔法のみで相手するぜ!魔力剣もなしだ!


 まず1人目は大上段で剣を構えて突撃してきた!強烈な一撃を加えようってか?ボディがガラ空きだぜ!



 ドズンッ!!



 オレは剣を振り下ろされる前にサッと懐(ふところ)に入って鎧のみぞおち部分にボディブローを食らわせてやった!


 そして、ボディブローを食らわせた右腕をそのまま振り抜いて後方へ吹っ飛ばしてやった!



「「「「ぐわっ!?」」」」



 一気に4人倒したな!さて次行くぜ!


 次にやって来たヤツにはあごにアッパカットを食らわせて宙に舞わせた!そしてオレも飛び上がって回し蹴りを食らわせた!もちろん落下先は兵士たちの頭上だ!



「「「「うわーーー!?」」」」



 ふぅ~。これで何人倒した?数なんぞ数えてねえからな。とりあえず2本の足で立ってる(・・・・・・・・・)ヤツは全員叩きのめす!


 そう思って構え直すと···、



「待て!!」



 後方にいた隊長っぽい大柄な男が叫んだ。



「なんだよ?さっきは『死んでもらおうか』って物騒な事を言っときながら、止めるのかよ?」


「いや?そうではない。どうも部下だけでは太刀打ちできそうにもないのでな」


「だったら?アンタが相手するってか?」


「そうだ。真剣でやってやる」


「···どうやら本気っぽいな?いいぜ。だったらオレはこのまま素手で相手してやる」


「ほう?大した自身だな。武器もなしにやるというのだな?」


「あんたこそ、武器を過信しすぎだ。武器を持ってる方が強いってのは、絶対じゃないんだぜ?」


「ならばそれを示してみるがいい!」



 さて、隊長っぽい人が持ってるのは結構長い剣だな···。もちろん、間合いは向こうの方が長い。ヘタにこちらが動けばバッサリ斬られるオチってわけだ。


 でもな?やり方によっては素手で相手した方が強いって場合もあるんだよ。今回は相手さんは真剣でかかってくるが、オレとしてはエーレタニアの人間を殺すってのは可能な限り(・・・・・)遠慮したいところだ。人間たちを守るのがオレの神から与えられた役割だからな。


 隊長さんは···、中段の構え。オレは右足を半歩引いて右手の拳を腰だめの位置に置いて構える。すぐに右ストレートパンチを食らわせれる体勢だな。



 そして状況が動き出す!



「うぉおおおーーー!!」



 隊長がしかけてきた!鋭い突きだ!オレは右足を軸にして前に出していた左足を引いてかわしつつ、右手の拳を右ストレートパンチからフックかひじ撃ちに切り替えて隊長の左わき腹を狙った!


 しかし!隊長はオレの動きに気付いた!突きの動作はもう止められないとわかってたので、突きの体勢のままさらに突っ込んでギリギリかわしやがった!


 一方のオレは回転しつつ、回し蹴りを繰り出した!これは攻撃のためじゃねえんだ。隊長は突きを外されて体勢を崩しつつも、振り返って今度は横薙ぎで剣を振るってきたんだ!その剣をオレは回し蹴りで弾いてやったんだよ!攻防一体ってヤツだな!


 オレの回し蹴りで隊長の剣は大きく外へ弾かれてしまった!これだけの勢いで弾いたってのに剣を手放さないってのは立派だが、その分体勢は大きく崩れてしまって倒れこんでしまった!


 そこへオレは突っ込んだ!そして倒れた隊長の右腕を左足で踏んづけて、隊長の顔面に拳を突き付けた!



「なかなかやるじゃねえかよ?さっきの薙ぎはちょっとヒヤッとしたぜ」


「まさか剣を蹴りで弾かれるとは···。参った。貴様、何者だ?」


「何者って···、さっき門で身分証見せたけど?」


「そういう意味じゃない。これだけの強さ、どうやって身に着けたのだ?」


「それは秘密だ。さあ、ネボラのところへ案内してもらおうか?」


「どういった用件だ?」


「あ?まぁ、会いに来たってところだ。本人からも会いに来るだろうって言ってたんでね。おそらく、ネボラもオレに襲い掛かってくるだろうけどな」


「···わかった。ここで待っておれ。すぐに馬車を用意する」


「あんがとな。助かるぜ」



 まったく···、手荒い歓迎だぜ···。まぁ、ワナにハメたつもりなんだろうが、オレにとっては特に問題ないけどな。だけども心象としてはあんまり良くはないけどな。


 しばらくして馬車が用意できたようで、オレは乗せてもらった。今度は別の場所へ連行って事はないよな···?



 馬車は人通りの多い道をゆっくりと進んだ。馬車から見たテーパーの国は結構栄えていた。ネイレよりも人が多いし、とても賑やかだったな。


 まぁ、あれだけ軍事力が強いんだ。国の中にいれば襲撃されることもなく安心して暮らせるだろうからな。軍事力がなくても、どこでもこういった笑顔があふれる世の中にしたいんだが···、オレが生きてる間に達成できるか···?


 そんな事を考えていたら、お城に近い場所までやってきた。ネイレの安普請(やすぶしん)なお城じゃなくて、大きな石で作られた立派なお城だったな。


 すると···、馬車はなんとお城の門で止まったんだ!



 え···?ネボラってお城に住んでるのか?



 御者の兵士が下車してお城の兵士に事情を話しているようだ。すると、別の兵士が城の中へ入っていった。


 しばらくすると御者が馬車に戻って、なんとお城の正門が開門したんだ!マジでお城にいるのかよ···?


 まぁ確かにあれほどの腕前なんだから、お城で雇われでもしてるんだろうな。さっきの隊長の剣裁きも、どこかネボラの剣術に通じるところはあったからな。おそらく教えてるんだろう。


 城に入ってしばらくすると、正面にある大きくて立派な建物の前で馬車は止まった。止まった馬車に1人の兵士が近づいてきた。



「レオ様(・)。お待ちしておりました。ここからは私がご案内いたします」


「お?おう···」



 その兵士は立派な鎧を着ていた。···え?どういうこと?様付けで呼ばれたぞ···?


 案内された建物はものすごく豪華な装飾とかが施されていたんだ···。マジで王様が住んでるところじゃね?ネイレはこんなに立派じゃなかったから結構気軽に王様に会っちゃったけどさ···。


 立派なエントランスを入って大きな階段を上っていく。そしてたどり着いた場所は···!?大きな両開きの扉がある場所だった!



「こちらです。王(・)がいらっしゃいますので、くれぐれも失礼のないようにお願いいたします。まぁ、王はあまり気にはされない方ですけどね」


「···あの~?」


「はい?いかがされましたか?」


「オレ、ネボラに会いに来ただけなんだけど?」


「はい。ネボラ様はこちらですよ」


「いや、王様に会いに来たんじゃないんですけど?」


「はい。ネボラ王(・・・・)はこちらにいらっしゃいますよ」


「···はぁあーーーーーー!?」



 あいつ!?王様だったのかよ!?マジでか!?

 ネボラさん、女王様でした!

 そりゃ見知らぬ人が面会に来たら警戒しますもんね。ですので兵士たちの対応は当然だったのです。

 まぁ、ネボラさんはこうなるように仕向けたわけではないんですよね。これは本当なんですが、警備担当としてはすんなり通すわけにはいかないですよね。


 さて次回予告ですが、女王様のお仕事をしているネボラさんにレオくんは面会します。そして目的を言うと『頭で覚えるより体で覚えた方が早い!』と言って練習場に連れ出して勝負を挑まれます!しかしレオくんは手を出すことができなくなってしまうのです!何をされたのでしょうか?


 それではお楽しみに〜!

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