降臨編-9.レオ、1人で異世界人の拠点を殲滅する
※ご注意!
今回のお話では大規模地震の魔法を使用しております。
トラウマがある方もいらっしゃると思いますので、そういった方はこのお話を読み飛ばして下さい。
このお話を読まなくても問題ないようになっております。
オレが家を建てたネイレの国の隣国ギャロップは異世界人が作っていた事が判明した。
しかもネイレに侵攻しようとしていると聞いて、オレは迎撃にむかい、部隊を壊滅させて元の世界へ送還してやったんだ。
「さてと···。そんじゃあギャロップへ向かうとするかねぇ〜」
オレが創造された目的はこのエーレタニアから魔獣を駆逐、そして侵略してきた異世界人を追い返すこと。今のところ、すべての任務を完遂しているな。
まぁ、奥の手を使えばほぼ無敵に近いからな。あんまり乱用はできねえけど、それでも人々が安心して暮らせれる場所を作れていることは間違いねえしな。
ギャロップまでの道は整備されておらず、荷馬車の車輪の跡である轍があるだけだった。その轍も周辺の草で埋もれようとしているような状況だ。
魔獣の脅威がある現状、町の外に出るのは自殺行為に等しい。だから行商人というのは命がけの仕事だ。だから行商人は多くの護衛を雇って国を行き交っている。輸入品は非常に高いんだ。
だから道が荒れている。そんな獣道に等しい道を、オレは進んでいった。って言っても身体強化魔法で走る速度は速いんだけどな!
そして1日野宿して、オレはギャロップに到着した。
「ほぉ〜!こいつはまたご立派な城壁だことだ」
ギャロップはいわゆる盆地の中にあった。周囲の小高い山に囲まれて天然の要塞になってるんだな。この国につながっている道にはすべて関所があった。
オレ?関所なんて通ってねえからな。途中で見つけたんで、険しい崖を登ってここまで来たんでな。
さてさて···、拠点だけあって警備は厳重。中にいるのは···?ざっと1000人ってとこか?ここまでの道中で倒した連中も込みで考えると、異世界からここに来た連中は多く見積もって1300人ってとこか。いわゆる先遣隊ってやつだな。
全員武装しているって事は、定期的に物資の搬入があるってことだ。畑とかねえからな。このまま放っておくと、その世界からわんさか侵略者たちが押し寄せてきそうだな!
状況はわかった。そんじゃあ2度とこの世界に来たくない!って思えるように大暴れするか!最初から飛ばしていくぜーー!!
「うぉおおおーーー!!」
オレは真のトランスになった!1人で国を殲滅するんだ。最初はド派手に広域殲滅魔法をぶっ放すのが一番だ!
「唸れ大地!うぉおおお!テリモトス!!」
オレの右手の拳が光って唸る!そしてその拳を地面に思いっきり撃ちつけた!!拳の光が地面に吸い込まれるように消えていき、しばらくしてからオレが指をパチン!と鳴らす。すると!?
ゴゴゴゴゴゴ!!
地の底から不気味な地響きがしてきた!そして大きな縦揺れが起きた!
しばらくすると、今度は横にも大きく揺れ始めた!立っていることもできないぐらいの揺れだ!もちろん、オレも立っていられずに座り込んだ。真のトランスはいったん解除してな。
その状況でオレはギャロップの状況を見た。最初の縦揺れで柱がやられたのか、建物が潰れ、そしてその後に襲ってきた横揺れで建物がなぎ倒されていったんだ。
そして国中にすさまじいホコリが舞い散っていた。今、中がどうなっているのかがわかんなくなっちまった。
10分ぐらい経った。ようやくホコリが収まりつつあったが、今度はあちらこちらに黒い煙が上がり始めた。火事も発生したようだ。
···よし。そんじゃあこれから行くか。生きてる連中は全員強制送還だ。
オレは国の中へ侵入した。
「おい!!こっちの建物に取り残されてるヤツがいるぞ!手伝ってくれ!」
「火の手が上がっている!そっちが最優先だ!」
あちこちで救助活動が行われているところをオレは送還するためのデポルトアミをどんどん人に被せて送還していった。もちろん、ガレキの下で生き埋めになってる人は救い出した後に送還してやったぞ。さすがに見殺しは後味悪いんでな。
なんかドサぐさ紛れでやってる火事場泥棒のような感覚だけど、最初に侵略してきたのはあちらさんだ。今回は局地的な自然現象を利用してやったが、全員抹殺されても文句は言えねえ事やってるんでな。ある程度の犠牲は覚悟してもらう。
屋外はだいたい片付いたな···。あとは避難所と···、大将がいるところだな。
まずは避難所だ。多くの人たちが不安そうにしていた。そんなところにオレがやって来たんだ。
「ん?なんだ貴様は?」
「オレ?この大地震を起こした張本人だよ」
「なんだと?」
「あ〜、まぁ信じなくてもいいさ。そんじゃああんたたちの元の世界へ帰ってもらうぜ」
「なに!?」
オレはデポルトアミを被せて送還してやった。すると、避難所は大パニックになった!
「逃げろーー!!」
「アイツを取り押さえろ!」
「キャーーー!!」
おっと!せっかく1箇所に集まってんのに、逃げられたら困るんだよなぁ〜。だからオレは土魔法ですべての出口に壁を作って閉じ込めた。
「逃げられねえぜ?さてと、そんじゃあおとなしくおうちへ帰りな!!」
巨大化させたデポルトアミを使って、文字通り一網打尽にしてやった!
そんじゃあ次は大将のいるところだな。まぁ、こっちもあっさりと終わってしまったけどな。
こうしてギャロップは壊滅した。多少の犠牲者は出ちまってるが、これは戦争だ。
可能な限り命を取らないように心がけてはいるが、完全に0にはできねえんでな。
今回、地震なんて物騒な魔法を使ったのも、この世界の神が承諾しない異世界の文明がこの世界に悪影響を及ぼさないようにするためにするためだ。伝えてはいけないものもあるんだよ。
昔から恐れられているものとして『地震・雷・火事・オヤジ』と言われておりますが、最も恐れられているのが地震です。
日本は世界一の地震大国ですので、規模の大小関わらず毎日どこかで地震が起きています。
ある程度の強さの地震でも耐えられるようにどんどん変わっていってますが、それでも大被害が出てしまう巨大地震もあります。
作者は神戸出身なので阪神淡路大震災は中学時代に身をもって経験しております。もう31年前なんですよね。今でも発生した時の記憶が鮮明に残っていますよ。おそらく死ぬまで記憶に残ってるでしょうね。
震災以降、神戸の街は大きく変わりました。特にJR鷹取駅~新長田駅付近は完全に何もかも燃え尽きた焼け野原になりましたからね。多くの犠牲者が出てしまいましたし、復興にはものすごい時間かかりましたが、きれいな街に生まれ変わりました。
そういった作者自身の経験から、一つの国・文明を壊滅させる手法として地震を使いました。
非常に過激な内容なのは承知しております。ですが、このお話はレオくんが持っている力というものの恐ろしさを表現したかったがために書きました。『星の力を使う』ということは自然現象を任意で起こせるということですからね。その最たる例としてこのような手法を採っております。
さて次回予告ですが、ギャロップを滅ぼしてネイレに戻ったレオくんは、門でフリード将軍から何やってきたか?を聞かれてごまかします。そして家に戻ったらフリード将軍がやってきてレオくんを酒場へ連れて行ってさらに詳しく話を聞こうとします。
この時!レオくんはついうっかり口を滑らせてしまいますよ!?どうなってしまうのでしょうか?
それではお楽しみに~!




