降臨編-8.レオ、異世界人相手に大暴れする!
「よお!てめえらナニモンだ?見たことのねえ格好してやがるが?」
「我々はギャロップの兵士だ。そこをどけ。ガキを相手にしている時間などない」
「そう言うなって。この森を抜けたらネイレの国があるけど、目的地はそこか?」
「貴様に答える事は何もない。もう一度言うぞ。そこをどけ!これ以上邪魔するのなら···、殺す!」
「お〜お〜、物騒な事言うなぁ〜。だけど···、悪いがここから先へは行かせねえぜ?」
「なに?貴様···、ネイレの兵士か?」
「いいや?国民でもねえな。最近土地もらって昨日家を建て終わったばかりってだけで壊されたくないんでな」
「そうか···。ならばここで死ねぇーー!!」
「やっぱそうなるか···。話が通じると思ったんだがなぁ〜。ならオレも···、思いっきり暴れさせてもらうぜ!!」
相手は全身鎧の兵士100人ぐらい!しかもこの世界のものじゃない兵器を持ち込んでいる!棒を構えて光ったと思ったら撃たれてるという武器だ!
だが、1回見てしまえば対策はある程度とれる!予想通り前面にいた10人ぐらいが右足のもも付近から棒を取り出してオレに向けて···、撃ってきた!
バシューーン!バシューーン!
真正面から見たらあっという間に着弾しやがるな。これは避けるのは不可能だわ。だったら···、こうするだけだ!
オレは戦闘開始直後にオレの前に水魔法で作った壁を作り出した!ちなみにこの水壁、透明じゃなくて土魔法で作った泥も混じってる。
ジュッ!!ジュッ!!
「な!?なんだ!?あの壁は!?」
「やっぱこれが正解だったな!光魔法と似てるなぁ〜って思ったからな」
そう、連中が使った兵器の正体は光。木が焦げたということは熱も持ってるって事だ。
そうだと仮定した場合、光を防ぐには光を通さなきゃいい。さらに熱もある程度吸収できればいい。ってことで泥水で作った水壁だ。
ただ、オレから相手が見えないってデメリットもあるなぁ〜。壁越しに攻撃もできないわ。
···あっ!?そうだ!これはどうかな?
オレは自分の周りに水魔法で透ける水壁を作り出した。ただ、この水壁はちょっと特殊だ。
相手もオレが泥の水壁を解除した途端に撃ってきやがった!でも今回の水壁は···?
「なっ!?ぐわっ!!」
そう、『水鏡』だ。水も光を反射する。この水壁は反射率を上げた特殊仕様だ!ははは!自分たちの攻撃で傷ついてるな!
そんじゃあこの水鏡を展開しつつ、オレは突っ込んでいって魔力剣で斬りつけていった!
「へげっ!?」
「あひゃ!?」
「ぶべらっ!?」
安心しな。ちゃんと峰打ちだからな。命はとらねえぞ?
って言っても気絶してしまうぐらいだから死ぬほど痛いけどな。それぐらいは覚悟してるだろうから遠慮なくやらせてもらう。
オレの役割は『追い返す』事だ。殺す目的じゃねえ。
とりあえず魔力剣で殴打しつつ、体術で仕留めていく。そして···、一番後ろにいるのが隊長かな?
「なんなんだよ···?なんなんだよお前!?」
「オレか?オレはレオ。この世界の神によって創られて魔獣退治をやったり···、お前ら異世界人を追い返したりする役目をもってるんだよ。というわけで···、てめえらの世界へ戻りな!!」
「神に創られた生物兵器···、だと!?なんというものを!!」
「兵器···、ねぇ〜。まぁ、てめえらから見たらそうなんだろうな。勝手にそう呼んでな。オレはオレの仕事をやるだけだ。···覚悟しろ」
「くそっ!そう簡単にやられるわけにはいかぬ!もはやこの世界にしか我らが生きる道はないのだからな!!」
隊長は棒を抜き、オレに向けて構えて撃ちだした!···わかってねぇなぁ~。その攻撃はもう見切ってるっての!反射してやったけど、隊長は反射した攻撃に直撃させて相殺していた。
しかし!それはオレの油断を誘うためのものだった!何度も撃ったあとにドデカい一撃を繰り出してきた!!
ズドーーン!!
「ははは!バカなヤツめ!このビーム銃が、威力調整できないと思い込んでおったな!?」
「ぐっ···!」
反射しきれなかった···。この光、熱をもってるってのはわかっちゃいたが、ここまで出力が大きいと、まとっていた水が沸騰しちまって全身大やけどをしてしまったんだ···。
「やるじゃねえか···。この世界に顕現してからここまでダメージを受けたのは初めてだぜ···」
「ふんっ!もう無駄な抵抗はやめておけ。今なら見逃してやってもいいぞ?」
「は···、ははは···」
「何がおかしい?気でも狂ったか?」
「···いや?ここまでやられるんだったらもう手加減もいらないだろうなって思っただけさ」
「なんだと?今までは本気でなかっただと?」
「ああ···。ちょいとこれやっちまうと疲れるんでなぁ~。なにしろ、パワーがありすぎて自分でもコントロールできねえだろうからな」
「なに!?」
「そんじゃあ···、あんたには見せてやるよ···。あんたが言う生物兵器としての力をなぁ!!はぁあああーーー!!」
兵器ってのは気に入らねえが、ぶっちゃけこの力はまさにそうなんだよなぁ~。そう!この星の力を使いこなすんだからな!!
オレは創られて初めて『真のトランス』という状態になった。この状態になるとキズが回復して全身に紋様が浮かび上がり、龍脈の莫大な魔力の影響で淡く光りだすんだ。
そして目が金色に輝く!
「な!?ななな···」
「···ふぅ~~。さて、気をつけろよ?こうなっちまったら、さっきみたいに手加減なんて器用なマネはできねえからな?」
「バ···、バケモノ···」
「···さっきから兵器だのバケモノだの、言いたい放題言ってくれるじゃねえか?もともとはアンタらが侵略してこなきゃ、こんな事にはなってねえんだからな。侵略してきたってことは、現地民にやられることを覚悟してんだろ?そんじゃあ···、死ね」
「(ズムッ!!)ぐふっ!?うぅ···」
鎧を軽くぶち破ってオレの右ストレートパンチがみぞおちに突き刺さった。一応これでも頑張って手加減してやったんだぜ?さっき言った通り、真のトランスはパワーがありすぎるんでな。
この隊長さんはなんとかギリギリ命は助かってるようだな。口から血を吐いてたし、ほぼ全身骨折してるだろうけどな。
これで全員やったな。さてさて···。そんじゃあこいつらを送り返すとするか!オレは真のトランスを解いて空に向かって叫んだ。
「お〜い!神様〜!聞こえるか〜!?」
『はいは〜い!エレくんは今お花摘みに行ってるからボクが対応するね〜!』
「···へ?あの神、そんな趣味あんのか?」
『言葉の通りの意味じゃないよ〜!まぁいいか!どうしたの〜?』
「こいつらを元の世界へ送還してほしいんだけど、どうしたらいいんだ?」
『さっそくやってくれてるんだね~!ありがと〜!じゃあ今から神器を転送するから、それを使って~!』
そう言うと、オレの無限収納リュックにその神器が転送されたようで、さっそく取り出した。取り出したのは···?なんだこりゃ?
『それは『デポルトアミ』って言うんだ~。送還したい相手をその虫取りアミ型の神器で『ゲッチュ』したら元の世界へ追い返せるよ~!そうそう、ゲッチュする時は叫ばなくてもいいからね~』
「···これ、どう見ても1度に1人が限界のサイズだけど?」
『それは通常形態だからね~。『大きくな~れ!』って思えばサイズはある程度まで自由自在だよ~』
「そっか。そんじゃあありがたく使わせてもらうぜ」
『頑張ってね~!』
ってなわけで、さっそく一番大きくしてこいつらをまとめて1度に送還してやったぜ。
前回、『神の力で世界を越える』とあとがきで書きましたが、逆もそうです。
レオくんはこの星の力である龍脈、すなわち神の力の一部が使えますので、こういった送還用の神器も使うことができます。でないと神の代行として降臨した意味ないですからね。
ということで送還の方法ですが、某知能が変に高くて悪さばかりする特殊なヘルメットをかぶったサルを追いかけまわして転送するゲームのアレを引用しました!もちろん開発したのはエレくんです。
この方法なら単独でも集団でもいちいちゲートを開く必要がないので楽ちんなんですね。最初はこのゲームの『3』のファンタジ〇ナイトの魔法陣で転送ってのも考えたのですが、普段から魔法がある世界でそれやったら普通の魔法と同じじゃね?と思いましてこうなりました。
さて次回予告ですが、異世界人が作った国に襲撃します。たった1人で壊滅させるので大規模殲滅魔法を使用しますよ~!
ただこの魔法、とある方々にとってはトラウマを刺激する若干過激な内容になっております。そのため、途中で気づいた方はすぐにブラウザバックすることをオススメいたします。この話を飛ばしても問題ありませんから、その点はご安心くださいね!
それではお楽しみに~!




