降臨編-6.レオ、自宅を作る!
「············」
「まぁ、こんなもんかな〜?って思うんだけど、どうよ?」
「···素人にしちゃ上出来すぎるだろ」
ということらしい。見様見真似で作った自宅は大工職人のおっちゃんによれば上出来だったようだ。
オレが国の西の森の木を伐採した翌日からオレの自宅づくりは始まった。
まずは土を思いっきり固める!基礎は大事って話だからな。···この話、大工職人のおっちゃんから聞いてねえけど、頭の中にあったってことは神の知識なんだろうな。
土魔法で軽く土を盛り上げてから地面に軽い振動をあててやると固まりやすいらしい。実際にやってみると水が出てきて地面が若干沈んだな。こうして周囲よりもちょっとだけ高くなったので、雨が降っても自宅には入りこまないだろう。
次は木の板だな!昨日切った木を取り出そうと無限収納リュックに手を突っ込んでみると···?なんだこりゃ?
頭の中には『木をどのように加工して取り出すか?』ってのが思い浮かんだ。ひょっとして、無限収納リュックの中で加工してくれるのか?そう思って『建材にできる木で板状のもの』って思うと···!?
「おいおい···?ホントに出ちゃったぞ···」
目の前には大量の木の板と角材が出てきちゃったぞ···。まぁいいか!これ使ってやりゃいいな!
あとは···、こいつを固定するためのものだな···。頭の中には『釘』が必要らしい。こいつは工務店に行ったら売ってくれるか?
そう思って昨日に引き続き工務店へ行った。職人はおらず、店番のおばちゃんがいるだけだったな。
「こんちは〜!ちょっと聞きたいんだけどさ」
「あらあら、こんにちは。どうしたのかしら?」
「今から家建てるんだけどさ。板はあるから釘って売ってくれるか?」
「あらあら!自分で建てちゃうの〜!?」
「おう!昨日職人のおっちゃんに聞いたらムリだな!って言われたからな」
「あらあら〜!そうだったのね〜。どれぐらいの釘が欲しいのかしら?」
「この···、板と角材なんだけどさ」
「ふむふむ〜。だったらこれかしらね〜」
「おう!こんなにたくさん買っていいのか?」
「1軒建てるならね〜」
「ありがとな!あと、隙間埋めるのに粘土があるといいって聞いたんだけど、それも売ってくれるか?」
「粘土ならこの東にある沼で採れるから、そこから持ってきたらいいんじゃないかしら?もしくは土魔法が使えるならそういった土を創り出すのもいいわね〜」
「おっ!?そうか!そんじゃそうするわ。ありがとな〜!」
結構親切なおばさんだったな!戻ってからさっそく家を建てることにした。
まずは柱だな!基礎は石がいいらしいので、土魔法で硬い石を作り出して、まずは1箇所に置いた。柱は倒れないように基礎の石の周囲に土魔法で土を固めた。
そして次の柱まで角材を横にして柱同士を地面の際で接続する。これでほかの2つの基礎の位置を決めて、そこからさらに角材を組んで最後の基礎の位置を決めて柱を建てた。
次は壁だな!こっちは板を下の角材の位置から釘で打ち付けていく。うん!なかなかいいかんじじゃね?
高いところは土魔法で土を盛り上げて足場を確保したぜ。
午前中で屋根以外はほぼ出来上がった。柱と壁が出来上がったことで、家の中を囲う事ができたんだ。
···あ!?扉ねえぞ!?···ここは弱めのウインドカッターで切って、扉部分の柱を用意するか!扉の開閉に必要な『蝶番』ってパーツがいるな···。これも神の知識だな。昼イチでまた工務店のおばちゃんのところへ行くか!
「あらあら!?今度は何が必要なの〜?」
「扉をつけるための蝶番ってのがいるらしいんだけど、それってある?」
「もちろんよ〜!これを3つつけるのよ〜。取り付けの木ネジもつけておくわね〜」
「へぇ〜!これがそうなんだな〜」
「これはね〜、柱側にこっちのパーツをつけるの。つなぎ目が軸になってるから〜、扉を交換する時は扉を上に持ち上げると扉側がスポッと取れるから便利よ〜」
「お!?すげえなぁ〜!あんがとな〜!」
さ〜て、軽く昼食を大通りの飲食店で食ってから自宅建設を再開だ!
さっきウインドカッターで扉部分の開口部を切り出したので、扉の周囲に柱を設置する。そして扉用の板を無限収納リュックで加工してもらって取り出し、さっき買った蝶番を取り付けた。
お〜!?なかなかいいんじゃね?家っぽくなってきたな!
次は屋根だな!どこの家も屋根は傾斜があったので、それっぽく柱で三角形を作ってみた。···若干2等辺三角形になってねえけど、まぁ誤差だよ誤差!目分量でやってるんだからな!
次は屋根の板材だ。まずは縦方向に板をうちつけていき、すべて埋めたら今度は横方向の板を下から取り付け、その次に取り付けた板にちょっとだけ乗っかかるように板を置いて固定する。こうすると雨が降っても中に入ってこないってわけだ。
屋根建設が終わると、もう夕方になっちまった。まだ中ができてねえけど、こんだけできりゃ上出来だな!
次の日···。
暗い···。そういや窓作ってねえわ!というわけでちょっとした窓枠をまたまたウインドカッターで切り出して、周囲を角材で枠を作ってはめこんだ。ここもフタできるようにしておきゃいいな!
あとは内装だな!さすがに地面の上は嫌だから、家の中の半分以上に床板を敷き詰めた。そして余った建材でベッドを作ったぜ。
こうしてオレの自宅が一応完成だ!まぁ、まだ不足してる部分はあるだろうけどな。
そうしてオレが自分で建てた家を外で眺めてたら、工務店のおっちゃんが通りがかって、オレが建てた家を見てびっくりしてたのが冒頭の状況だ。
とりあえずプロが上出来って言ったんだ。こりゃ、魔獣退治終えたら大工職人になるってのもありかもな〜!って、そんなことにはならんだろうけどな。
次に床に敷くカーペットや布団を購入しに出かけ、翌日には快適な環境になったぜ!
さ〜て!明日はまた魔獣退治にでかけるとするかな?
降臨編第1話で自分で建てたとレオくんが言ってましたが、こんなかんじで簡単な作りではありますが建ててしまいました。
建材の加工についてはアキくんの物語では初めて登場した機能ですが、作者の別作品であるライくんの物語では大活躍して村を作り上げてましたね!その設定が逆輸入されてこうなりました。
ですので必要なのは釘だったというわけですね。このあとも少し改造したりもしますよ~!
さて次回予告ですが、レオくんの使命の一つに異世界人の追放がありますが、その様子をお届けしますよ~!
ネイレのお隣にできた新興国のギャロップが攻めてくるかも?という情報を聞いたレオくんが様子を見に行くと、エーレタニアには存在しない武器を持った兵士たちがいましたよ!?
レオくんはどう立ち向かうのでしょうか?
それではお楽しみに~!




