降臨編-5.レオ、自宅を作るために木を切る!
「ふわぁ〜···。やっぱ野宿はキツイぜ···」
肉肉パーティーは大盛況のうちに終わった。結局は食べ切れない量だったようで、半分以上が干し肉とかの保存食にこれからなるらしい。
腐りやすい肉に関しては今日中に食べるようだ。それでも量が多すぎるので腐ってしまうかもしれんな。
さて···、今日はどうすっかなぁ〜?国の周辺の魔獣はあらかた片付けたので、しばらく魔獣に襲われる心配はないだろう。あったとしても少数だろうから、兵士たちで対処は可能だろう。万が一の時は出るけどな!
そういえば、このエーレタニアに顕現して魔獣狩りばっかやってたけど、それ以外やる時間ってなかったな?
ちょうどいい。今日は家を建ててみるか!
···とは言ったものの、どうやって建てるんだ?
ちなみにお金はあのおっちゃん将軍からもらってるぞ。ただ、大工さんに頼むったって、先日の魔獣襲撃で結構な数の建物が壊れちまってるからなぁ〜。おそらく手いっぱいだろうなぁ〜。
とりあえず建材だけでも買うか?そう思って町へ繰り出した。
大通りは人通りが少なかった。って、そもそも大通りって言っても店の数はそう多くねえんだけどな。
とりあえず大工屋さんに来てみた。店の外では多くの職人たちが店の奥から資材を持ってきたりしていた。どうやら店の奥で加工もやってるようだな。
ちょっと話聞いてみるか!
「すいませ〜ん!」
「あ?なんだボウズ!忙しいのは見てわかるだろうが!?仕事の邪魔だし危ねえぞ!」
「悪い悪い!ちょっと聞きたいんだけどさ?家ってどうやって建てんのさ?」
「···はぁ?」
「だから、家の建て方!建材あればオレでもできるか?」
「はっ!大工ごっこかよ?建材があっても道具がねえとできんぞ。秘密基地でも作る気か?だったら木箱で十分だろ!?」
「そっか。木箱だな!そんじゃあ木箱作るように作りゃいいんだな?」
「···本気かよ?あとは雨風はいらないように隙間を粘土とかで埋めちまえばいいぞ」
「ありがとな!そんで、その木箱を作る木って売ってくれるか!?」
「そいつはムリだな!今ある建材はすべて復興用になっちまってんだよ。木箱なら酒場とかにあるだろ?それで我慢しとけ!」
「あっ、そう。ちなみにこの建材って、木を切ったらすぐに使えるのか?」
「生木なんてすぐに使えねえよ!ちゃんと木の全体を乾燥させねえと、すぐに反ったりして歪むぞ」
「なるほど···。おっちゃん!ありがとな!自分でやってみるわ!」
「行っちまった···。変なガキだな」
なるほどねぇ〜!木箱か!って言っても、かなり大きいけどな。大きいってことは木箱で使う木よりも太くて大きくねえといけねえな!
というわけで、城の西の森にやって来た。ここには道があって、どうやら隣国につながってるらしい。
今『らしい』って言ったけども、将軍のおっちゃんによると、ここ最近は行商人が来てないそうだ。この森、結構魔獣が多かったから引き返したのかもな。
というわけで、道の両側にある木を切ることにした!道幅が広くなれば通りやすいしな!余ったらさっきの大工屋のおっちゃんにプレゼントするのもアリだな!
さて木を切る方法だけど···、1本1本切っていくのは超面倒っちい!こういう時は魔法だな!
「ウインドカッター!」
ズバッ!ズバッ!ズバッ!ズバッ!
こいつは風系の魔法だ。『かまいたち』って現象を利用したものらしいぞ。オレの頭の中にあったって事は、あの神の知識なんだろうな。
こいつはいい!遠くまで一気に木を切り倒したんだ!そしてまたまたオレは無限収納リュックに木を収納していった。今回は無限収納リュックを近づけただけでスルッと入ってしまったな···。
そうして森の中の街道沿いの木を切り倒していくと、夕方前には森を突き抜けることができた。するとそこには行商人と護衛らしき人の姿と多くの荷馬車があった。
オレが森の中の街道を出てきたのに気づいた護衛の3人がこっちに向かってきた。
「お〜い!そこの少年〜!そっちの森から出てきたって事は、ネイレの国の人かい!?」
ネイレ···?もしかして、オレが滞在している国の名前か?そういや聞いてなかったな···。
「国の名前は知らんけど、オレはこの森の向こう側にある国から来たぜ」
「え?国の名前を知らないのかい?」
「ああ。つい先日やってきたばかりでな」
「そうだったのか···。しかし···、そんな軽装でこの森を通り抜けて大丈夫だったのかい?ここは魔獣が多すぎて通り抜けできなかったんだよ」
「あ〜、その魔獣はオレが全滅させたな。そんで今さっきまで街道沿いの木を切り倒してきたんだよ。その間は特に魔獣は出なかったから、安心して通れると思うぞ」
「···え?キミ···、冗談はやめてくれよ?」
「いや、ホントなんだけど?」
「···え?」
「だから、オレが倒したっての。証拠見たいのか?そんじゃあ···、これでどうだ?」
オレは無限収納リュックから一番強そうな魔獣を取り出した。
「なっ!?こ、これはアトミックモンキー!?この森の最強魔獣じゃないかよ!?それにそのリュックは伝説のマジックバックだって!?」
「これで信じてもらえるか?」
「あ、ああ···。キミがただ者じゃないこともね···。え〜っと、キミはこれからこの先に向かうのか?」
「いんや?家を建てたいから木を切ってただけだ。結構な数の木を切り倒したから、これから戻るぜ」
「そ、それじゃあ···、我々と一緒にネイレまで同行してくれないか?」
「いいぜ〜!ちょうど帰るところだったしな!」
そんなわけでオレは多くの行商人と護衛を引き連れて森の中の街道を戻ることにしたんだ。
「···これ、キミが本当にやったのか?」
街道を歩いていると、さっき話しかけてきた護衛たちがオレに聞いてきた。
「ん?この木の伐採?」
「ああ···。こんなに大量の木を切ったのか···?」
「おう。こんなふうにな。ウインドカッター」
オレが街道の切り倒した木のすぐ横の木をウインドカッターであっさりと切り倒してやったら、口を『ポカーン···』と開けて動かなくなっちまったぞ···。
ん?なにかおかしかったか?
「どうした?」
「い、いや···。これは魔法かい?こんな威力の魔法、見たことないんだけど···」
「ああ、魔法だぜ」
「············」
ありゃ?もしかして、やっちまったか?まぁ、安全にここを抜けれたらいいか。
そうして1時間ほどで森を通り抜けると、ちょうど夕日が沈む前にネイレに到着した。
「ほい、着いたぜ」
「あ、ああ···。ありがとう。ここまで無事に来れるとは思ってなかったからなぁ〜。助かったよ」
「そんじゃあな。オレはしばらくこの国にいるからさ」
門ではまた門番から心配されてたぞ。まぁ、心配されるだけありがたいと思わなきゃいかんな。
レオくんの物語第1話でも書きましたが、家は自分で建てることになったのは大工さんが忙しすぎた!という理由でした。
直せる家を優先しているので、こればかりは仕方ないですね。ですので今回は木を切り倒しました。
建材用の木は乾燥させないといけませんが、そこは無限収納シリーズが収納した時に処理してくれるという機能がついてますので時間はかかりません。
この設定、未来のライくんの物語で追加された仕様でしたが、それを逆輸入しております。
タイムパラドックスだ!なんて細かいことは気にしないで下さいね(笑)!
さて次回予告ですが、レオくんは自宅の建設を始めます!と言っても知識はエレくんが知っていたにわか知識しかないために試行錯誤しながら建てていきますよ〜!果たしてどんなかんじの家になるのでしょうか?
それではお楽しみに〜!




