降臨編-4.肉肉パーティー開催!
さて、国の周辺の魔獣を可能なだけ狩る。
問題はどれだけいるか?って事だな。···え?『倒せるか?』じゃないのか?だって?
倒せるかじゃなくて倒すんだよ。まぁ、オレからすれば造作もないことさ。そんじゃあよく見とけよ〜!
まずは門を出てすぐの草原だ。···間近にもウヨウヨいやがるじゃねえかよ?こりゃしょっちゅう襲われても仕方ないよなぁ〜。
草原にいるのは背が低い4本足の魔獣だな。草がそこそこ高く生えてるから、姿を隠しながら外壁に近づけるってわけか。こいつらが尖兵なんだろうなぁ〜。
そんじゃあサクッと倒してやるか!
「ホーミングアロー」
こいつは魔獣を察知したら当たるまで追跡するっていう魔法だ。狩りをするにはもってこいの魔法だな!
草原に潜んでいた魔獣たちは自分たちに矢が放たれたとは気づいてなかった。そりゃ、自分の目線には草があるからな。オレから見えにくいって事は魔獣もオレを見えにくいって事だ。
「ギャン!?」
ちゃんと背後から当たるように魔法は組んでいたんだ。だから魔獣からしたら不意打ちだよなぁ〜。どんどん射抜いていったぜ!
しかし、一部は悲鳴を聞いたせいか、オレの魔法に気づいたヤツがいた!必死に逃げるが、疲れ切ったその瞬間に射抜かれた。
逃げたうちの1匹はなんとオレに向かってきやがった!おぉ〜!頭いいな!ギリギリまでオレに近づいてから避けて矢をオレに当てる気だな?
だが甘いな!そんなチャチな芸当じゃ、オレは倒せないぜ?
そう思って身構えると···、その魔獣は避けようともせずにオレに突っ込んできた!
「ぐっ!?」
思いっきり体当りしてきやがった!そして矢がオレに···。刺さることはなく、体当りした魔獣に直撃した!
「残念だったな〜!いい線いってたけど、これはオレが放った魔法だぜ?仮にオレに当たってもノーダメージだからな。だが、捨て身で体当たりをかましてきた度胸は認めてやるぜ」
これにて草原にいた魔獣は相当完了だ。倒した魔獣は100体以上だ。食えるかどうかは知らんが、それなりの量があるから大丈夫じゃね?
面倒くさいのは、すべてオレが無限収納リュックに収納しなきゃならねえって事だ。超めんどくせーー!!無限収納リュックを背じゃなくておなかにしょって、魔獣を拾い上げてはどんどんしまっていった。
よ〜し!大漁大漁!さて次の狩りは···、城の西の森だな!
ここには木の上にたくさんの魔獣がいた。鋭いくちばしを持って人の頭を狙ってくる鳥型の魔獣の『脳ツツキ』にサル型の巨大魔獣の『アトミックモンキー』って呼ばれてる魔獣だそうだ。
非常に強敵だな!だが、オレにかかれば問題ないぜ!こいつらもさっきと同様にホーミングアローで攻撃だ!
魔獣たちは大混乱に陥った!もちろん、オレに向かってきたヤツはオレ自身が倒してやったぜ。
ここでも大漁大漁〜!さて、この調子でぐるっとひと回りすっか!
そして夕方前にオレは戻ってきた。
「おお!やっと戻ってきたか!心配したぞ···」
「おう、おっちゃん!この通り無事だぜ〜。ちょっと遠くまで狩り尽くしておいたから、当分は襲われる心配はねえぞ」
「遠く···?どこまで魔獣を倒しに行ったんだ?」
「ざっとこの国の周辺すべてだな!途中までは倒した魔獣を数えてたんだけど、多すぎて途中で数えるのをやめたぐらい狩ってきたぞ」
「数えるのをやめるぐらいって···。そんな魔獣いないじゃないか」
「あぁ〜、言ってなかったな。このリュックは特別製でな。なんでも無限に入るんだよ。···ほら!」
オレは無限収納リュックから魔獣をポイポイっと出してやった。
「なっ!?こ、これは···。伝説のマジックバック···!?で、でも···、伝説でもそこまでは···」
「その伝説とやらは知らんけど、とにかくオレはこういう便利なものを持ってるんでな。今日は狩ってきた魔獣の肉肉パーティーをやろうか?って思ってんだよ。悪いけど、捌く人をいっぱい用意してくれねえか?ちょいと1人じゃ厳しすぎてなぁ〜」
「わ、わかった!待機している兵士たちを呼んでくるよ」
「悪いなぁ〜!」
こうしてオレが発案した肉肉パーティーが急遽行われることになったんだ。
場所は昨日の避難所の前の広場だ。ここが一番広いんだとさ。そこで多くの兵士たちと一緒にやってきて、オレが無限収納リュックから魔獣をたくさん取り出した!···取り出したっつーか、リュックを逆さにしただけなんだけどな。
ドサドサドサ!!
避難所の人たちはびっくりしてたな!そりゃそうだろうなぁ〜。何もないところから魔獣がいっぱい出てきたんだしな。
そしてオレは大声でこう言った!
「お〜い!たくさん狩ってきたから、みんなで食べようぜ〜!」
「こ、こんなに魔獣が···!?」
「こ、これを食べていいんですか···?」
「ああ。って、食べねえと腐っちまうからな。余ったら干し肉にでもしたらいいんじゃね?」
「「「「あ、ありがとうございます!!」」」」
避難していた人たちも解体を手伝ってくれた。っていうか、自分たちで解体した肉を自分たちで焼き始めたんだ。まぁ、どんな形でもいいけどな!
「おにいちゃん!」
解体していると、小さな女の子がオレのところにやって来た。
「ん?どうした?」
「ありがとう!!おにく、おいしかった〜!こんなにいっぱいたべたのは、はじめてなの〜!」
「ははは!そうかそうか!でもな?まだまだお肉はあるんだぞ〜!食べきれなかったら干し肉にしておくといいぞ〜!」
「うん!そうする〜!」
···ははは。ただ単に魔獣を狩ればいいって思ってたけど、こういう感謝のされ方もいいもんだなぁ〜。
···だが、これで満足しちゃいけねえんだよ。この国は今オレが守ってるから、こうしてこの笑顔を見ることができるんだ。この国以外では笑顔を見ることができねえ···。
そりゃ、オレ1人だけでやってるからな。どうもドラゴン族っていう戦闘種族も魔獣狩りをやってるそうだが、すべての人々を救うまでには至ってないだろうしな。
理想は魔獣の全滅なんだが、ぶっちゃけムリだ!ムシのいい話だろうけど、オレがやれる範囲はやりきってみせる!これについては神も十分理解しているはずだしな。
肉肉パーティーでみんなの笑顔を見ながら、オレは改めて決意したんだよ。
エレくんのオーダーは『魔獣退治と異世界人の追い出し』ですが、具体的なノルマは課していません。
レオくんも言ってますが、たった1人だけでは対処しきれないんですよね。ドラゴン族も主に集落にてすでに魔獣退治やっていますが、終わりが見えないんですよね。500年経ってもやってるわけですし。
ですので現状維持よりも少しずつ状況が好転すればいいとエレくんも思ってました。レオくんも同様に考えてますが、やれる限りはやる!というスタンスなんですね。
さて次回予告ですが、レオくんは土地をもらいましたが家がありません!そこで大工さんに頼もうと考えますが、先日の襲撃で大忙しのようなので自分で建てようとしますよ〜!まずは木の伐採から!
それではお楽しみに〜!




