後編-7.将軍直属の部隊になったぜ!
おれたちはドナー帝国にやってきたんだ。そこでおれたちの実力を知りたいということで、まずはおれが相手をした。
今は将軍とやりあってる。初手として、おれはカウンター技である斬月の体勢をとった。そして将軍の攻撃が来る!
「フレアバーナー!!」
おっと!?剣を持ってたのに魔法攻撃が来たな!でも、カウンター技である斬月は魔法すら切り裂けるぜ!
「そりゃ!」
おれが魔法を切り裂いたのを見て驚いていたな!そして切り裂いた魔法の隙間を縫っておれは突っ込んでいった!
「秘技、紅葉!」
懐に入って一閃する技だ!しかし将軍はこの一撃を剣で防いだ!魔法撃った直後だったから剣が使えたんだな。まぁ、一撃では倒せるなんて思ってないけどな。
「やるではないか。見たことのない剣技だ。しかも応用も効くとは···。なかなかに奥深い流派なのだな」
「ああ!うちのパパとじーちゃんの剣技だぜ。あらゆる場面でも勝機を見いだすんだ」
「ほう?なかなか素晴らしいな。では、今度は剣で相手するぞ!」
「ああ!どんな剣術か、楽しませてもらうぜ!」
「どこまでその余裕がもつかな?いくぞ!」
将軍が突っ込んできた!体勢は突きだな。
「てゃあぁああーー!!」
思ってた以上に突いてきた!全体重乗っけてそうだから弾くのは悪手だ!避けてもいいんだが···。
おっと?そうだ!これはどうだ!?
ズブッ!!
「ぐはっ!?」
「モンド!?」
おれは将軍の突きをモロに受けた。それを見てホールが叫んだ。···あ〜、そういやこれ教えてなかったからそりゃ驚くよな。
「なんだ、口ほどにもないな」
「そうでもないぜ?ほら!」
「なにっ!?後ろだと!?確かに当たった感触はあったぞ!?」
そう、うちの家族なら使える暗殺技『空蝉』だ。実力見るんだから、ばーちゃんの暗殺技も使っておかねえとな。
おれは空蝉を展開してからすぐに将軍の背後に回り、そこで練習用の剣を肩に載っけてやったんだ。
「あっ!?魔法使ってなかったな!ちょっとこの状態で使うとすればこれかな?スタンショック!」
おれは感電するように雷魔法を剣にまとわせた!将軍の肩に剣が触れているので、剣に込められた雷魔法が将軍に伝わった!
「ぐわっ!?」
最弱威力だからビリッってくるだけだぜ。もうちょっとやり合いたいしな。
「ふ···、ふふふ···。ははは!いや、参った!まさかここまでとは思わなんだな!」
将軍が降参した。その姿を見て皇帝陛下も驚いてたな。トロン皇子は予想通りって顔を、ホールはホッとした表情だったぞ。
「陛下。この者、おそらく軍でトップクラス···。いや、それ以上の実力というのは保証しますぞ」
「そこまでか···。ワシには手を抜いてるようにも見えたが?」
「いえ、そう見えただけです。本気でやらせてもらいました」
「そうか。では将軍よ。この者たちの言う通り、最前線に配置せよ。活躍を期待する」
「はっ!仰せのままに」
どうやら試験はおれだけで終わりのようだな。フーの試験はなかった。まぁ、フーの方が強いからな。
ここでおれとフーはホールとトロン皇子と別れた。ホールの事はトロン皇子に任せることになったんだ。
おれたちは将軍直属部隊という扱いになった。階級はかなり上位らしい。
でないと独立して行動できねえからだ。おれたちをよく知らん兵士に指示されるわけにはいかねえからな。
まぁ、ちゃんと協力するところはするぜ。
そして、おれたち用の部屋を用意された。2段ベッドの狭い部屋だけどな···。部屋の数が少ないし、いとこだからという理由だった···。
ちなみにフーは喜んでたな。もう好きにしてくれ···。
しばらくすると、ノックされた。今日は特に何もないはずって聞いてるけど?明日朝に戦場へ行くって聞いてるんだけどな。夕食にはもちろんまだ早い。
「失礼します。こちらにフーさんがいらっしゃると聞きまして」
「は〜い!フーだよ〜!」
「あなたでしたか。実は料理長がお呼びでして」
「料理長〜?」
「はい。トロン皇子が『フーの夕食がいい!すごい料理を作ってくれた!』とおっしゃってるのを料理長が聞いてしまいまして···。興味があるそうです」
「お〜、そういう事ね〜!いいよ〜!モンドくんも一緒に行こっか!」
「おれも?まぁ暇だし、いいぜ」
たぶん、料理長はフーに料理させる気だな?料理勝負になったりして···。
そして厨房にやって来た。かなり広いぞ!
「お〜!?広〜い!」
「ここで城内の食事を賄ってます。事務官なども含めると1000人近いですからね。料理長!お連れしました!」
厨房の中央にいた人が料理長のようだ。結構大柄な人だな。
「おう!···って、こんな小さい子がか!?」
「むぅ~!フーが小さいのは関係ないでしょ〜!」
「おっと、悪い悪い。来てもらったのはな、ここのある食材で1品作ってみてくれないかって事なんだよ」
「別にいいけど、なんで〜?」
「皇子が絶賛してたんでな。もちろん皇子がオレの料理に満足してくれてるのはありがたいんだが、オレ以外の料理を絶賛するなら食べてみたいのさ」
「いいよ〜!じゃあ簡単な料理だけどやるね〜!」
そう言ってフーは無限収納ポシェットからエプロンを取り出し、さっと着けた。
さらにマイ包丁とまな板を4組取り出して調理台の上に置いた。
「マジックバック持ちかよ···。ちゃんと自分の調理道具持ってんだな···。しかし、なぜに4組も···?」
料理長が驚くのも無理ないよなぁ〜。みんな無限収納ポシェットをマジックバックって言うけど、これ魔道具じゃなくて神器だからな。容量無制限だし。
フーは食材を眺めていた。そしてしばらくじっと考えてから食材を取った。
次に鍋に水を入れて魔法コンロに火魔法をかけた。ここからがフーの本気の調理が始まる!
「やっ!」
そう掛け声をかけると、フーは4人分身した!
「「「「えっ!?4人になったぁー!?」」」」
「「「「ふっふっふ〜!これぞ分身の術〜!さあ、始めるよ〜!」」」」
まぁ、暗殺技の分身なんて見たことねえから驚くよなぁ〜。フーの店じゃ当たり前だから誰も驚かねえし。
ここからはものすごい速さで調理をしていった。4分身全員別々の行動してるから、4人分の動きだしな。
そうしてるとあっという間に料理が出来上がった。
「お待たせ〜!水餃子で〜す!」
出た!じーちゃんがいた世界の食べ物だな!これは知らんだろうなぁ〜。ちなみにフーの店では結構売れ筋の料理だそうだ。
「見たことのない食べ物だな···。具材を生地にくるんでゆでるだけとは···」
「どうぞ、召し上がれ〜!」
「ではさっそく···。こ、これは!?うまい!」
料理長が食べての感想は予想通り!フーも料理はうまいんだぜ!それでもナツママの方がうまいけどな。
料理長がうまい!って言ったので、周囲にいた料理人たちも味見しに来てうまそうにしてたな!認められたんじゃねえかな?
モンドくんの実力は認められました。となるとフーちゃんは?って事で料理を見てもらいました。やはりプロとなると、相手の手の内は知りたいものですよ。
ただ、フーちゃんの戦闘シーンってあんまりないんですよね···。でもご安心下さい!ちゃんと見せ場を用意しておりますからね。新技も登場しますから!
さて次回予告ですが、料理長をうならせたフーちゃんの料理の腕を見込んで、この日の夕食はフーちゃんが作ることになりました。バイキング形式でどんどん提供しますよ〜!
それではお楽しみに〜!




