年末年始すぺしゃる2-2.アキ、未来人をお迎えする
「キミたちは···、未来から来たんだね?」
「はい···。1612年です···」
「今は526年だから約1100年後かぁ〜。···宇宙人は出会ったけど、ついに未来人まで出会っちゃったかぁ〜。この世界はみんな魔法使えるから、まさか某アニメの状況が実現しちゃったなぁ〜」
「アキー?なに言ってんだー?」
「いや、こっちの話だよ。ところで、どうしてボクたちを知ってるの?」
「それは、ボクはアキさんが遺した『賢者の遺産』を継承したからなんです···」
「···へ?賢者の遺産だって?」
「はい···。こっちのテオが管理者になって、適合者を待ってたんです···」
「待って待って!え!?ボク、そんなものをこのあと作るの!?どうやって!?」
「賢者の遺産が言うには『万能物質インゴット』と『全GP』を使ったそうですけど···」
「···マジか。そんなの、ボク作っちゃうんだ···」
あまりにも現実味ありすぎる未来の話を聞いて、呆けてしまった···。すると次はレオが尋ねた。
「そっちの2人は神狼族だな?オレはレオ。神狼族の始祖だったからすぐにわかったぜ」
「始祖だって~!?オレはサムってんだ」
「···ウイン。···どうやら本当だね。···威圧感ハンパない」
「って事は、サムがナツちゃんの家系で、ウインがフユの家系ってとこだな?」
「そうらしいぜ。オレは暗殺術得意だし」
「···剣術と槍術が得意」
レオとサム、ウインのやり取りを聞いたフユとナツ一家は全員驚いた!
「ひゃぁ〜!おれの子孫って、1100年後まで続いてたんだなぁ〜!」
「···ナツもびっくり」
「って事は、ウインはおれの子孫なのかぁ〜。って!?おれ結婚したのか!?誰とだよ!?」
「フーも結婚するんだ〜!ねえねえ!フーのお婿さんってどんな人〜?」
「えっ?悪いけど、さすがにそこまでは知らねえぞ」
「···私も」
サムくんとウインちゃんがいるって事は、モンドくんとフーちゃんは結婚してお子さんができるのは確定だ!って事はひ孫確定ってこと!?ボクが生きてたら玄孫もいってるって事だよね!?
ちょっととんでもない展開で頭が回ってない···。まさかタイムスリップが起こってるなんて信じられないよ···。すべての因果律をひっくり返す過去への時間移動は絶対に不可能なのに。
···待てよ?ライくんたちがこの時代に来た理由ってなんだろう?もしかして、未来のボクが創ったって言う『賢者の遺産』ってやつの影響なのか?
時間移動で必要なのは、『時空間座標把握』って某マンガであったな···。どうも爆発による空間のひずみに吸い込まれてこの時代のボクたちの近くに来たっていうのは···、『賢者の遺産』がここで創られたから···?
この広大な宇宙、そして数多の世界でここにたどり着けるなんて偶然ではなく必然だったってことになるぞ。
···って!考えてる事がもろにSFじゃんか!?この物語はファンタジーものでしょ!?宇宙人までいるファンタジーだけどさ···。
まぁいいか。とりあえずこのままじゃいけないし···。
「え〜っと、ボクたち昼食にするところだったんだけど、一緒に食べるかい?」
「あっ···、はい。お願いできれば···」
「わかったよ。じゃあうちへどうぞ!」
うん。考えるのをやめよう!推理もののお話じゃないんだし、何かあったらその時に対応!それでいいや。
というわけで未来人8人追加して33人···。庭使っても非常に狭いけど、皆さんに食べていただこう!
「え〜、未来からお客さまが来るとは思いもしませんでしたけど、こんな機会はまずこの先でもないでしょう。いい交流ができますように!かんぱーーい」
「「「「かんぱーーい!!」」」」
やっぱり子孫なだけあって、打ち解け合うのは早かった!
サムくんはナツ一家と、ウインちゃんはフユ一家、そしてテオくんとコルメちゃんはリナ一家と一緒に食べていた。
どうやらテオくんはカークくん、コルメちゃんはルメちゃんのそれぞれ子孫らしいんだよ。
子孫でないのはライくん一家だけなんだ。
でも、未来のボクが創った賢者の遺産ってものを継承してくれたんだ。そういう意味では血がつながってないけど子孫みたいなものだよ。
「まさか本物のアキさんとこうして話ができるって思ってなかったですよ···」
「本物って事は、賢者の遺産ってしゃべるの?」
「はい。知識だけ提示してくるのが大半なんですが、たまに脳内でアキさんの声でしゃべってきますよ。今は···、『どうして···?どうしてこんな事に···?』って混乱してますね···」
「···あ〜、まんまボクだわ。でも、どうして賢者の遺産を?」
「ボク、5歳の時に継承したんですけど、スタンピードで村が全滅しちゃって···。ボク1人では生きていけないから湖に飛び込んだら、助けてもらったんです」
「悪い事聞いちゃったね···。ごめんなさい」
「謝らなくていいですよ!管理者だったテオが相棒になってくれて···。賢者の遺産のおかげでボクは生き抜いたし、こうして家族もできたんです!アキさんはボクの命の恩人なんですよ!」
「命の恩人って、まだボク何もしてないんだけどなぁ〜。でも、今のライくんを見ていると、未来のボクがやった事は正しかったんだなぁ〜って思うよ」
一方、フユのところでは···、
「マジか!?おれがこの前書いた掛け軸が1100年後もあるのかよ!?」
「···ん。···大人気」
「ははは。モンド、良かったな。大事にされてて」
「パパ!?なんか恥ずかしいぞ!?勢いで書いただけなのに〜!」
一方、ナツの方では···、
「···うちのお店、そんなに長く続いてるんだ」
「マジかよ···?しかもお前の母ちゃん、8人分身だと!?マジでバケモンだわ···」
「ご先祖様もそう思うよな!まぁ、おれも8人分身できるけどよ」
「···ヨウはまだまだ」
「お前もだろうが!?」
「···可能性を見た。···明日から試す」
「フーも〜!でっきるっかな〜?」
リオ一家の方では···、
「へぇ〜!あたしの子孫かぁ〜!こんな立派な子孫なんて嬉しいわね〜!」
「おれもだぜ!」
「いや〜!まさかご先祖様の子ども時代がこんなにかわいいなんてね〜!魔法も得意ってことだから、後で撃ち合いっこしましょうよ!」
「おい、コルメ?いくらご先祖様だからって、相手は子どもだぞ?」
「あら、テオ。子どもだから手加減なんてしたらそれこそ失礼じゃない?」
「そうね〜!コルメの言う通りだわ!あたしは全力でやるわよ〜!」
「ルメ!おれもだぜ!テオ!よろしく頼むぜ〜!」
「マジでご先祖様とやるってのか?はぁ~、まぁいいか。やるからには覚悟しとけよ〜!」
やっぱりこうなるか···。というわけで、大晦日の明日は町外れにあるリオの訓練場で腕試しって事になったよ。
アキくんは考えるのをやめました(笑)。思いっきり未来の話を知ってしまいましたが、まったく影響ありません。
というのも、1100年後の話を知ってもどうにもならないんですよね〜。今から1100年前って···、925年ですけど、その時代の人に『現代では飛行機で空を飛べる!や、パソコンやAI』の話してもさっぱりわからん!ってなりますもんね。
近未来なら影響ありそうですけどさすがに1100年後ってのはねぇ〜。今から1100年後、3125年はどんな世界なんでしょうかね?宇宙航海時代になってガン◯ムがリアルにいたり、人類が滅んでるかもしれませんが···。
さて次回予告ですが、せっかくなので手合わせをしますよ〜!するとアキくんがブチギレて暴走しちゃいました!いったいどうしてブチギレちゃったんでしょうか?
それではお楽しみに〜!




