年末年始すぺしゃる2-1. ライ、タイムスリップする!?
※2026/4/12追記
以下のまえがきは2025/12/29投稿時のものです。
毎年年末年始は特別編をお届けしていますね。今年はどうなるのかなぁ〜?
本日から大晦日までは『年末年始すぺしゃる2』、そしてお正月から投稿開始2周年記念日の6日までは『投稿2周年記念SS集』を投稿します!
本編にはまったく関係ないアキくんたちの年末年始と日常をお楽しみ下さい。
グロー歴1612年5月13日 晴れ
「「パパ!あれみせて〜!」」
「あ〜、まぁいいか。テオ、いいかな?」
「いいぜ。久々に合体変身やるなぁ〜」
「ははは!最近は平和だからね。使わないっていうのが正しいと思うよ。それじゃあいくよ!せーの!」
「「インテグレーション!!」」
ここはマイカ村。元は火山の火口だった場所で、いわゆるカルデラの中にあるんだ。
今は村でのんびり過ごしている。5年前、ここで大規模な魔獣討伐を行って以降はそこまで魔獣が出なくなったんだ。
どこの国、町、村も魔獣に怯えることなく暮らせるようになったんだ。
ボクはライって言うんだ。相棒の白銀竜のテオと一緒に魔獣を討伐してきた。今は家族と一緒にのんびり暮らしてるよ。双子のリーダとリーマという息子と娘はとても元気だ。
そのリーダとリーマがボクとテオの合体変身魔法を見たいって言ってきた。どうも小さい子どもはこういった変身ものが好きらしい。金竜のレンがそう言ってたなぁ〜。彼女はひーろー活動をやってて助けた人たちからそういうものだと思ったらしいよ。
さて、ボクとテオは合体変身を完了した。ボクはテオの力をまとったので全身に白銀の美しい鎧と、左手には小さな盾、兜はかっこいいドラゴンの形をしている。背中には立派な翼、そしてお尻の上にしっぽも生えてるよ!
「ふう〜、久しぶりだけど、ちゃんとできたね」
『まあな!』
「「かっこいい〜!」」
リーダとリーマは大喜びだった!すぐに駆けつけて抱きついてきた。鎧にはテオの竜モードのようなつややかな毛があるので、触るとモフモフするんだよ。
「それじゃあリーダ、リーマ。剣術と魔法を見せるからね」
「は〜い!!」
この姿で放つ剣術と魔法の威力はハンパない!ある程度セーブしておかないと村に被害が出てしまうからね。
そして時間切れ寸前までやった後、最後は必殺の大魔法を空に打ち上げてフィニッシュだ!
···これがいけなかった。
「『ひっさーつ!ドラゴンキャノン!!』」
ズドーーーン!!
撃った魔法は空中で大爆発を起こした!?何もないからそのまま空の果てまで飛んでいくはずなのに···。
「···えっ!?何か当たった!?」
『何もなかったのは確認してたぞ!?何か見えないものがあったのか!?』
「わからない···。警戒するにも、もうすぐ変身解けちゃうし···」
『ウインとサム、コルメを呼ぶぞ!何が起こるかわからん!』
「そうだね!ウイン!サム!コルメ!ちょっと未確認の物体と遭遇したんだ!応援来てくれる!?」
ボクはスマホでウインとサム、コルメを呼び出した。3人とも、爆発音を聞いてこっちに向ってたようで、すぐに来てくれた。
コルメはたまたまマイカ村に立ち寄ってたんだよね。
しかもアスまで来ちゃったよ···。リーダとリーマが心配なのはわかるんだけど···。
さて···、一向に煙が晴れない···。この間にボクとテオは変身が解けていた。
そして5分後、煙が晴れてその姿が現れた!
空に亀裂が入ってる!?な、なんなんだあれは!?
賢者の遺産も反応しない!?って事は、遺産すら知らないって事だよ!
そして次の瞬間!亀裂が割れた!中は真っ黒で何も見えない空間が見えた!
「おいライ!?なんてことしやがったんだよ!?」
「サム!こんなことになるなんて思ってなかったよ!」
「···!?マズい!···逃げる」
「えっ?ウイン!?」
ウインが叫ぶと同時にその黒い空間が周囲にあるものを吸い込み始めた!
ボクはとっさにリーダとリーマを両腕で抱きしめた!吸い込む力はどんどん強くなっていく!その時だった!ボクは宙に舞い上がってしまった!!
「うわぁーーー!?」
「ライーーー!!うぉっ!?くそっ!翼が役に立たな!?うわぁーーー!!」
「ライ!テオ!ぬぉっ!?オレもかよ!?」
「···くっ!···真のトランス状態で高速飛行魔法使ってるのに!?···きゃあーー!!」
こうしてボクたち一家、そしてウインとサム、コルメは黒い空間へ吸い込まれてしまったんだ···。
グロー歴526年12月34日 曇
今年も無事に終わりを迎えた。来年は孫のモンドくんとフーちゃんが成人かぁ〜。
ホント、あっという間に時間が過ぎていくなぁ〜。年取ると時間が加速するってよく聞くけど、若い時って『そんなバカな!某スタ○ド攻撃じゃあるまいし』って思ってたんだけど、実際には本当だったね。
それだけ充実した毎日だったんだろうね〜。子どもたちも独立し、孫も立派に成長した。
この世界では結婚可能年齢が10歳と、元の世界よりも早すぎる。これは魔獣被害によって平均寿命が元の世界の半分程度だったという事情があったけど、今は落ち着いたので人口爆発が起き始めてるんだよね。
ボクも今で34歳。もしモンドくんとフーちゃんが成人してすぐ結婚し、子どもが生まれちゃったら···、ボクは30代でひ孫までできちゃうってのも可能性としてあるんだよね···。
改めて異世界なんだなぁ〜って思うよ。
さて、今日はフユとナツが帰省してくるんだ。リオのところもリナとケン一家が帰省してくるんだ。年末年始はとっても賑やかになるね〜!
···そう。この時はこう思ってたんだ。まさかさらにゲストがやってくるなんて、思いもしなかったんだよ···。
昼前にフユたちは転移魔法で帰ってきた。リナたちは歩きで、ケン一家は高速飛行魔法で帰ってきた。
昼食はボクも仕込んでいたけど、ナツが大半は用意してくれていた。どうも今度出す新作をみんなに食べてもらって感触を探りたいんだってさ。
みんなうちにやって来た。リビングには入り切らないので、庭にテーブルとイスを広げて対応したんだ。なんせ全員で25人もいるから···。ちょっと寒いけど、今日は風がないから過ごしやすいよ。
さて、ボクの料理とナツの新作が配膳された。そして食べようとしたその時だった!!
ドォーーーーン!!
「な!?なに!?」
「うちの庭だぞーー!?」
リオの庭で大きな爆音がしたんだ!でも、爆発じゃない···?いったい何が起こったんだ···!?
慌ててボクたちはリオの家の庭へ向かった!そしてそこにいたのは···、見知らぬ人たちだったんだ!
「イタタタ···。あれ···?ここって···?」
「見たことない、場所···?おいライ、大丈夫か?」
「···ここって?」
「知らねえよ···。見る限り、よその家の庭っぽいけど?」
「って···、あら?あなたたちって···?」
そこにいたのは子どもを2人抱きかかえている青年と女性、そして···、神狼族みたいな格好の人と白銀竜と赤竜だった···。
「え〜っと···。キミたちは誰かな?どうしてこんなところに?」
ボクが尋ねると、子どもを抱きかかえている青年が答えた。
「ボクはライって言います···。ここにいるみんなは家族と仲間なんですけど···。突然現れた空間の亀裂に吸い込まれて、気づいたらここに···」
「空間の亀裂···。リオ、それってもしかして···」
「そうだなー、アキー。異世界から来た可能性があるなー」
ボクとリオが話をすると、さっきのライと名乗った青年がびっくりした表情でこう叫んだ!
「···えっ!?アキさんに···、リオさん!?」
「···えっ!?ボクたちを知ってるの!?」
「ということは···、まさか!?ここって過去〜〜!?」
···なるほど、そういう事か。この人たち、未来から来ちゃったんだ···。
これ、ものすごくやりたかったネタだったんですよ!同じ世界で時間軸が違うお話のキャラたちが登場するネタは!
ですので次回予告なしでした。予告したら思いっきりネタバレしちゃってましたのでね。
さて次回予告ですが、なぜ未来の世界からライくんたちがやって来たのか?が明らかになりませんし、アキくんは考えるのをやめて一緒に食事することにしました。未来の子孫たちとの交流をしますよ〜!
それではお楽しみに〜!




