前編-9.アクセプタ王国へ向かうぜ!
※2026/4/12追記
以下のまえがきは2025/12/23投稿時のものです。
この旅で別府八湯温泉道名人になるぞ!と気合入れて分単位でスケジュール組んだんですよね(笑)。
本日は夜勤明けで大阪南港ATCから商船三井さんふらわあさんのさんふらわあくれないに乗船しております!ただいま播磨灘沖を航行中の船内から投稿です。
夕食バイキングを腹いっぱいに食べました〜!もう食べるために乗船してると言っても過言ではないですね(笑)。
明日からは最後の別府八湯温泉道スタンプラリーやるので、夜明け前に着けるのはありがたいですね。
「「···ふっ!···はっ!···やっ!」」
翌日の早朝、おれとフーはいつも通り早起きして早朝トレーニングをやった。今日はかなりキツイ日になるだろうからな。しっかりと準備しておくに越した事はない。
トレーニングが終わったら、フーは朝食の仕込みにかかった。それとおれたちが潜入中のホールたちのお弁当も同時並行で仕込んでいた。さすがにこの後で高度な分身の術を使うので、調理中は分身なしでやっていた。
おれは精神を研ぎ澄まして技をなゆっくりなぞるトレーニングをやってたんだ。
すると、ホールたちが起きてきた。
「おはようございます···。なんだかいいにおいがしますね?食欲がそそられるというか···」
「おはよう、フー。おいしそうに思えるにおいだな···。初めてのにおいだぞ?」
「おっはよ~!今日は気合い入れて『朝かれー』だよ〜!はいど〜ぞ!」
「かれー···。初めて聞きましたわ···」
「うむ!フーの料理にハズレなどなかろう。いただくぞ!」
今日の朝食はガッツリメニューの朝かれーだったな。これからひと暴れ···、じゃなくて潜入するんだから、こういった腹持ちのいいメニューを選ぶあたり、フーも気合い入ってるって事だな!おれも特盛でいただくぜ〜!
「あら!?このちょっとした辛さがいいですわね!」
「うまい!余も朝からこれほど食べることはなかったぞ。さすがフーだ!」
「えへへ〜。トロンくんたちには今日のお昼と夜はお弁当作っておいたの。これ食べてね〜!」
「お弁当···?とはなんだ?フー?」
「お弁当はね〜、後で食べる料理なの〜。魔法で品質保持してるから、食べる直前にふた開けてね〜!」
「わかった。食べるのが楽しみだな!」
「わたくしも楽しみですわ!」
さて朝食も終えたので、行く準備だ。フーは目を閉じて集中していた。そして渾身の分身の術を展開した!
「フーが2人···!?」
「すごい魔法ですわね···」
「「ふぅ~···。これ、魔法じゃなくて暗殺技なの〜」」
2人に分身したフーが同時にしゃべった。それにもホールとトロン皇子はびっくりしてたな。
「じゃあフー2号!警備は任せたよ〜!」
「がってんしょうち!フー1号も無事に戻ってきてね〜!」
···分身だから1号とかで呼んでるのか?このあたり、スマホに入ってるじーちゃんの世界のあにめ?の影響っぽいな···。もしくはアトラに影響されたか?
まぁいいか!そんじゃあこれで準備は完了だな!お城の大まかな場所もわかってるしな。
昨日、寝る前にホールからお城の場所は聞いておいたんだ。地図アプリを見せたらびっくりしてたな。まぁ、スマホも神器だからな。驚くのも無理はねえぜ。
お城の場所はここから北へ300kmってとこだな。まぁ、数日間馬車で必死に逃げてたからな。これぐらいは離れてると思ってたぜ。
高速飛行魔法使えば30分程度で着ける。普通に旅人として入国して、状況確認すればいい。
ともかく情報を集めねぇとな。こっちには情報が少なすぎて判断できねえし。
「そんじゃあ、おれたちはアクセプタ王国のお城へ忍び込むか!」
「お〜!って、早めに帰ってこようね〜!」
「さすがに今日中はムリだぞ···」
「モンド!気をつけて下さいね」
「ああ!」
「フー!気をつけるのだぞ!」
「もち!心配しないでね!トロンくん!」
おれたちは高く飛び上がって、そこからおれが高速飛行魔法を展開して、アクセプタ王国へ向かった。フーはおれの背中に乗ってもらったぜ。
「···翼がないのに人って飛べるんですね」
「いくら魔法とは言え、余も見たことのないぞ···。とんでもないな。まぁ、もう慣れてきたぞ」
おれたちが高速飛行魔法使えるって知らなかったホールとトロン皇子はびっくりを通り越して呆れてたってのは、戻ってから聞いたけどな。
うちらって、ちょっと常識外れな魔法とか使えるからなぁ〜。じーちゃんやばーちゃん、リオじーちゃんがすごすぎるってのもあるけどな。
おれたちが飛び立って約30分。目の前には大きな街が見えて来た。
「フー!ここらへんから歩くぞ!」
「がってんしょうち!」
街に続く道の脇に降り立った。ここはちょっとした森だったので、誰にも見つかってないな。
そして街道の周囲を見回して誰もいないことを確認した。街道の脇から出て一路街へ向かった。
門に着いたが、いたって平和な雰囲気だな。門兵もいるし、防壁の上には見張りがいた。
戦争中だってのに兵士には余裕があるようだな···。大国間の戦争となればほぼ総力戦に近いはず。となると、よほど作戦が成功して一気に押し込めたって事か?
「フー、とりあえず戦力には余裕ありそうだぞ?」
「そだね〜。戦争中なのにね〜」
「まぁ、中には入ればわかるか···。行くぞ」
「お〜!」
門には並んでる人はいなかった。だからすぐに入国審査が始まった。まだ昼前だからか?
「やあ、おはよう。身分証の提示をお願いするよ。どういった目的で入国かな?」
「おはよう!おれたち、旅しながら冒険者やってんだ。ちょっと旅の資金稼ぎをしようって思ってるんだけど」
「へぇ〜!その若さで旅しながら冒険者ってすごいね!しかもこの大陸じゃないね···」
···うん?ボルタニア大陸出身ってとこで引っかかったぞ?どういう事だ?
「···うん。通っていいよ。今後ろに誰もいないから、この国の状況を伝えておくよ。ここはアクセプタ王国の王都ラティスって言う場所だ。今、アクセプタ王国は東にある大国のドナー帝国って国と戦争中なんだよ」
どうやら事情を知らないって事で説明するかの判断をしたようだったか。驚かせやがって···。
でもせっかくだし、引き出せそうな情報があれば引き出すとするか!ちょいと演技するぜ!
「戦争中だって!?」
「え〜!?ここはだいじょぶなの〜!?」
どうやらフーも同じ考えだな。同じように聞き出そうとしてるな。
「ははは!大丈夫だよ。一気に攻め込んだから損害もほとんどないし、あと帝都を攻め落とせたら戦争は終わりだからね」
「へぇ〜。大国と戦争なんて、全戦力投入しないと勝てないような気もするんだけど、おっちゃんたち兵士さんがちゃんといるって事は、本当に余裕なんだな」
「お〜、鋭いねぇ〜。やはり旅してるだけあって物知りのようだね」
「戦争仕掛けてきた国にも行ったことあるしな(じーちゃんたちと旅した時だけどな)。その国は見張りすら狩り出してたんでな」
「へぇ~、そうなんだ。それを考えればうちは余裕あるな」
「なんで戦争するんだ?仲が悪かったのか?」
「仲は悪くなかったさ。むしろ友好関係だったんだけど···。突然ドナー帝国が宣戦布告してきて、慌てて対抗したってわけさ」
···え?おかしいぞ?宣戦布告したのはアクセプタ王国のはずだぞ?
···どうなってやがんだよ?
ホール王女が言ってた情報とも違ってましたね。謎はどんどん深まるばかりですよ···。
モンドくんとフーちゃんはさりげない会話で情報を仕入れてますね!旅人で何も知らないという状況を上手に利用しています。
さて次回予告ですが、王都に堂々と入国したモンドくんとフーちゃんはさらなる情報を求めて冒険者ギルドへ向かいました。掲示板を覗いたりしてると、冒険者から声をかけられたので話をすると、意外な情報をゲットしますよ〜!どんな情報でしょうか?
それではお楽しみに〜!




