武者修行編-18.ギルド酒場で大暴れ!
※2026/4/10追記
以下のまえがきは2025/12/7投稿時のものです。
作者は毎年大学時代のサークルの同窓会に参加していまして、今回は『日帰り最遠記録出す!』というお題目を幹事から提案されて行ったんですよね~。
本日は同窓会兼忘年会で島根県の玉造温泉まで日帰りで行ってきました!はりまちほーからだとめっちゃ遠くて滞在時間がめっちゃ短かったですけど、おいしくカニをいただいて温泉に入ってきました〜。
「すごいわね···。まさかこの依頼を達成するなんて···。やっぱりハルさんのお孫さんなだけあるわね」
「いや、結構危なかったぜ?フーと一緒だったからなんとかなったけどな」
「たぶん、ばーばだったら最初の1発でやっちゃってるね〜」
「ばーちゃん、いつも対戦しても勝てないもんなぁ〜」
「なるほどね〜。やっぱりランク1位はすごいのね。今回は帝国政府から急ぎの案件だったから、この依頼も満点評価になるわ。ランキングが楽しみね〜!」
「どれぐらいなんだろうな?」
「絶対にばーばには勝てないよね〜」
「ところで、一応船を手配しておいたけど、本当にやるのね?」
「おう!で、船って誰か動かしてくれるのか?」
「いいえ。自分たちで操作して動かすのよ」
「えっ!?おれ船なんて動かしたことねえぞ!?」
「フーも···。誰か乗ってくれないの〜?」
「あのね···。誰だって死にたくないわよ?募集かけても手を挙げる人なんていないわよ」
「マジか···」
「ね?だからこの依頼はやめときなさい。今ならキャンセル扱いしないから」
「···あれしかないな」
「そだね〜、モンドくん。あれしかなさそうだね〜」
「えっ?何かあるの?」
「ああ。まぁ、やれるだけやってみるぜ」
船の運転···。馬車すら動かしたことねえのにできるわけねえって!
というわけで、おれたちにできることはある。高速飛行魔法だ!
ただし、時間制限がある。おれたちにはドラゴン族のような翼がねえ。だから魔法で再現するんだが、余計に魔力消費が激しいんだ。
飛べて2時間弱。これは蓄魔の腕輪に蓄えた魔力全部使ったらの話な。これで戦闘もやろうものなら1時間未満ってとこか?
まさに時間勝負ってとこだな。ばーちゃんでも勝てないとなると、真のトランス状態になった方がいいかもな。魔力無制限になるからだけど、こっちはこっちで状態を保つのがかなり厳しいんだよ。
真のトランスも万能じゃねえんだよ。神狼族の始祖であるレオさんクラスになれば無敵なんだろうけどな。
今日は魔獣討伐で疲れたぜ···。もう日も落ちて夜になってたんだ。ホテルに戻る前にフーがギルドの酒場でメシ食って帰ろうと言い出した。
「モンドくん!ここのお店行ってみよ〜!」
「フーの選んだ店ならハズレないだろうから、どこでもいいぜ〜!」
そう、フーが選ぶ店はハズレがないんだ。やっぱ飲食店やってるからか?
酒場では、今日の仕事を終えた冒険者たちが酒盛りをやってた。一応おれらも成人してるから酒飲んでもいいんだけど、明日はかなりキツイだろうから飲まねえけどな。
ちょうどピーク時間だったのですが、おれたちが席をおさえて満席となったな。危なかったぜ!
「モンドくん!何にする〜?」
「そうだな···。この『今日のシーフードのフライ定食』だな!特盛で」
「承り〜!」
そう言ってフーは注文しにカウンターへ向かった。その直後だった。
「おいおい!?満席じゃねえかよ!?」
「てこずって遅くなっちまったからな···」
「ちょっと!?私のせいだって言うの!?」
「やかましいわ!おい!そこのガキ!どけ!!そこはオレら席だ!」
冒険者パーティーがおれに絡んできたぞ?オレらの席···?予約制じゃねえだろ?
「ここって予約制なんですか?」
「やかましい!なりたてのガキ風情がオレ様に説教する気か!?」
「説教しませんけど、少し待ってもらえますか?食べたらどきますから」
「今すぐどきやがれ!!」
「···横暴すぎませんか?だったらお断りします」
「···なんだと?オレ様の言うことが聞けないのか!?」
「ええ。譲る理由がありませんから」
「···いい度胸だ!だったらオレが教育的指導してやる!!」
教育的指導って···。要するに暴力振るうんだろ?そんじゃあおれがこのおっさんを教育的指導してやればいいか。
おっさんは座ってるおれに思いっきり殴りかかってきた!ここに来るまでに頭に血がのぼってたのか、単純な動きだったな。
かわすまでもないな。そう思っておれは左手でおっさんのパンチを受け止めた。
「なっ!?」
「いい加減にして下さい。ここは食事するところですよ?」
「このガキぃーーー!!」
いざこざをやってると、周りが騒がしくなったぞ?どうもおれが勝つか、おっさんが勝つか?を賭け出したようだ。
誰も止めに来ないってことは、ここでは日常茶飯事なのかよ···?メシぐらい落ち着いて食わせろよ···。
「はぁ~、仕方ねえな。譲る気はねえからさっさとかかってきな。全員おれの左腕だけでやっつけてやるからさ。座った状態相手してやる」
「このガキぃーー!なめんなぁーーー!!」
「なめてんのはそっち」
まずは叫びながら殴りかかってきたおっさんの右ストレートぱんちを、おれの左腕で軽く外側へ弾いてから肘を曲げた。そしておっさんが突っ込んできた勢いで、おれの肘がみぞおちに勝手に当たった。
「ぐぼぉっ!?」
「おいおい···。この程度かよ?結局は口だけか?拍子抜けじゃねえかよ···。座ったままで左腕しか使ってないってのによ」
おっさんはおれの足元で倒れた。そのおっさんを蹴っとばして仲間の足元に移動させてやった。···あっ!?足使っちまったわ···。まぁいいか!
すると、パーティーメンバーはそのおっさんをそのままで退散してしまったわ···。仲間を助けねえのかよ···?そんなパーティーで大丈夫か?問題だらけだろ?
「モンドくん〜!お待たせ〜!」
「おう、フー。いい時に戻ってきたな」
「なんか絡まれてたね〜」
「せっかくおいしいメシ食おうって思ってたのになぁ〜!」
「それじゃあさっさと食べちゃおう〜!」
「そうだな!」
目の前には大きな魚のフライがいっぱいだったな!なんの魚かは知らん。
「あっつ!でもうめぇ〜!」
「おいしいね〜!」
そう言いながら食べてると、さっきのやりとりを見ていたほかの冒険者から声をかけられた。
「ボウズ!お前強いな〜!」
「あいつらって、ここ最近ここにやって来た連中でな。腕はそこそこなんだが、人間性が壊滅的でみんな白い目で見てたんだよ」
「今日はなんかスッキリしたわ〜!よく見るとかわいいじゃないの!ねえねえ!飲み物おごってあげるわ〜!」
「えっ!?ちょっと!?」
「お〜!?モンドくん、大人気〜!」
「フー!?止めてくれよ!」
「え〜?せっかく人気あるんだからいいじゃない〜?」
結局、おれたちはここの冒険者の皆さんからいろいろごちそうになってしまったんだよ。さすがにお酒を勧められた時はちゃんと断ったぞ!明日どうなるかわかんねえんだからな!
モンドくん、ちょっとお怒りモードでしたね。
まぁ、こういった傍若無人な行動をしていたらお仕置きしたくなってしまいますからね。モンドくんは相手のプライドもズタズタにするために片腕だけで相手するという行為に出ました。某有名な方と同じ対応でしたね!ちょっと蹴っ飛ばしてしまいましたけど。
さて次回予告ですが、次は海の魔獣討伐に向かいます。こちらは本編で2回登場してどちらも追い返すで精一杯でしたが、今回はどうなるのでしょうか?
それではお楽しみに〜!




