武者修行編-15.冒険者ランキング1位は···?
※2026/4/10追記
おはようございます。
本日は商船三井さんふらわあ様の『さんふらわあきりしま』の船内からの投稿です。現在日向灘沖の太平洋を航行中ですね~。
海上は大荒れで船内はめっちゃ揺れておりますが、一応立って歩けます。昔、別航路で6mの波でハイハイしないと動けない状況もありましたね。
志布志港には15分遅れでの入港見込みとのことですよ。
ここ最近、船旅しようとすると悪天候が多いですわ···。船マニアの知り合いによれば『毎度大荒れでうらやましいなぁ~!』だそうです。その気持ちはさっぱりわかりませんが(笑)!
カイジの町を出て4日。行商人一行は順調に進み、今は進行方向左側に海が見える景色のいい街道を進んでいた。
海から吹く潮風が気持ちいいな!王都は内陸だから、こういった潮の香りとかはまったくないからな!
この街道は結構人通りが多かった。片側が海なので、海側から魔獣に襲われる心配がないからだろうな。まぁ、おれとフーには関係ないけどな。超遠距離狙撃で倒してるし。
「暇だなぁ〜」
「暇だね〜、モンドくん。でも、護衛が暇ってのはいいことなんじゃない〜?」
「それもそうなんだけどなぁ〜。こう···、刺激的!ってな事がねえとなぁ〜」
「フーもそれは思うけど、今はお仕事中だからダメだと思うよ?」
「わかってるって!無事にエイテ帝国に着かせるのが仕事だからな」
「そうそう!もうちょっとで着くし、そこで刺激的な依頼を受けたらいいんだって!」
「どんな場所なんだろうな?パパたちは行ったことあるって言ってたけど」
「港町で、ナナマーマの住んでた青竜の集落があるアイム島に行く船が出てるらしいよ〜」
「船かぁ〜。乗ったことねえからなぁ〜。ウェーバー大陸行った時は飛んでったからな〜」
「船旅も面白そうだね〜!」
「そうだな···。時間あるし、ちょっと行ってみるか!クオンやロフィ、アトラもいるだろうしな!」
「それいいね〜!」
ナナマーマはリオじーちゃんの奥さんで青竜だ。ばーちゃんとコンビ組んでいろんなところへ一緒に仕事に出かけてるんだ。
クオンとロフィ、アトラはリオじーちゃんの息子のケンさんのお子さんだ。クオンが青竜の女の子、ロフィとアトラが金竜の男の子と女の子だ。おれたちがじーちゃんの家に遊びに行くと、一緒に来てる事が多いから仲いいんだぜ。
フーとそんな事を言い合いながら荷馬車は進んでいった。そしてさらに3日。ついにおれたちはエイテ帝国の首都レイスに到着したんだ。
「とても助かったよ。ここまで安心できる旅は初めてだった」
「そう言ってもらえると嬉しいぜ」
「楽しかった〜!」
「また機会があればよろしく頼むよ」
「そうですね。機会があれば!」
「それじゃあね〜!」
さてと···、護衛業務達成したので冒険者ギルドに向かうか!
ここレイスは港町というだけあって賑やかだった。町の中も通りには人がいっぱいだ。王都の大通りに近いぐらいだぞ!
お店も多かった!見たことのない商品が置いてあったから、これはこの大陸の品じゃないのか?見てるだけでも面白いぜ!
そんな大通りに冒険者ギルドはあった。結構大きいぞ!
おれとフーは中に入った。まだお昼過ぎだったからかなり空いてたな。窓口は1つだけ開いていた。
「すいません。護衛依頼達成したんで、報告に来ました」
「こんにちは。じゃあ依頼書を確認するわね。···へぇ~!すごいじゃない!」
「え?すごいって?」
「満点評価ね〜。なかなか出してくれない評価なのよ。これは冒険者ランキングに載るわよ〜」
「冒険者ランキング···?」
「あぁ、そこまで聞いてないか。まぁ、初心者にそこまで説明しないわよね。なかなかランキングに載るのは難しいしね。簡単に言えば、『腕が立って信頼できる冒険者』って事よ。毎年各ギルドのランキングを集計して前年のランキングが期間限定で張り出されるわ。それ以降は依頼者に聞かれたら有料で開示してるわね」
「へぇ~!そんなのがあるんだな!ちなみにランキング1位って誰なのさ!?」
「あはは!気になるわよねぇ〜。って、1位はここ25年変動ないわね。ハルさんと青竜のドラゴン族のナナさんのコンビよ」
「···マジ?ばーちゃんかよ!?」
「ばーば、すっごーーい!」
「えっ!?って事はキミたちは···?」
「そう!おれたちはハルばーちゃんの孫だぜ!」
「え〜!そうなのね!どうりで満点評価なわけね〜」
「いや···、それ関係なくね?ばーちゃんとおれらじゃ実力差ありすぎんだけど···」
「あ〜、そう言われるとねぇ〜。でも、これでキミたちもランクインはするから、ちょっとは自慢できるわよ〜」
「するつもりもねえけどな」
「謙虚ね···。まぁいいわ。はい!これが報酬ね。半分ずつ振込めばいいかしら?」
「おうっ!頼むぜ!」
そっか〜。ばーちゃんって凄腕って言われてたけど、まさか冒険者の頂点だったとは···。
でも、おれたちも今回の依頼達成でランクインするらしい。ちょっとでもばーちゃんに近づけるよう頑張らないとな!
さてと···。報酬をいただいて次はどうするよ?
「フー?このあとどうするよ?」
「依頼はあとにして、宿確保してからお昼にしよ〜!市場っぽいのもあるみたいだし、おいしい食堂あるかも〜?」
「そうだな···。そうすっか!」
宿は冒険者ギルドの近くにあった。かなり大きいぞ〜!?
「すいませ〜ん!シングル2部屋空いてますか?」
「いらっしゃいませ。空いてますが、チェックイン前ですので手続きだけ受付いたしますよ。何泊ご希望ですか?」
「え〜っと···。とりあえず3泊!」
「かしこまりました。延泊するようでしたら、前日の夕方までにお申し出下さい。それ以降ですとご希望に沿えない可能性がございます」
「わかったぜ!」
よし!宿確保!ちゃんとフーとは別の部屋にしてもらったぞ!
「よし!じゃあメシ行くぜ〜!」
「お〜!楽しみ〜!」
市場にやって来た。港町なだけあって、魚介類が多いぜ!王都じゃあ干物ぐらいしか見かけないからな。生魚なんて、じーちゃんたちと旅したウェーバー大陸の港町以来だぜ。
「お〜!新鮮なお魚がいっぱい〜!モンドくん!お昼ごはん食べたら買い物していい〜?」
「おうっ!お店用なんだろ?」
「もち!ちゃんとママから買付用のお金預かってるからね〜!」
「ちゃっかりしてるよなぁ〜、ナツママは。そんじゃあメシ行くぜ!」
「お〜!」
市場にはたくさんの飲食店が並んでいた。せっかくなので、ここでしか食べられないものにするぜ〜!
「はいよ!刺身定食だ!」
「おっちゃん!ありがとな!」
「いただきま〜す!おいし〜!」
「生の魚の切り身ってこんなにうめえんだな〜!」
「そうそう、モンドくん!ママから『おしょうゆ』つけるとさいこー!だって。これかけてみて〜」
「気が利くじゃん!どれどれ〜?うぉっ!?もっとうめぇぞ〜!」
「フーも!う〜ん!さいこー!」
「おっちゃん!もう一つ追加してくれ!」
「フーも〜!」
「はいよ!って、変わった調味料つけてんな。なんだそれ?」
「おしょうゆっていうお魚にあうんだよ〜」
「へぇ~、そんなのがあんだな。味見していいか?」
「どぞー!」
「どれどれ···。こ、これは!?嬢ちゃん!これはどこで売ってる!?」
「レオナード王国の王都リスタだよ〜。お豆を発酵させて作ってるんだって〜」
「そうか···。いい事聞いたぜ!ありがとな!」
そう、このおしょうゆはじーちゃんの世界の調味料らしいんだ。フーによると、今は王都でも出回り出してるらしい。
やっぱフーの家は飲食店だから、このあたりの情報には詳しいな。
行商人の護衛業務をしつつの移動は報酬も入って一石二鳥です。何の危なげなくたどり着けたということで多めにもらえましたね。
そしてこの時代の冒険者のランク付けは順位方式でした。未来ではSSS〜Fランク制でしたが、順位方式は結構ハードな内容ですね。露骨に差が出ちゃうので、収入に多大な影響があります。誰しも同じ金額なら腕がいい人に頼みたくなりますからね。
現在1位はやっぱりハルちゃんとナナちゃんペアでした。これにもちゃんと理由があって、『確実に成功する』、『遠方でもすぐに駆けつけてくれる』という、依頼に対する達成率と迅速な対応が評価されてるんですね。
ですので依頼が指名制だとしても大量に来るので、ギルドで優先順位を決めて発注してるという状況です。ナナちゃんならボルタニア大陸内なら高速飛行魔法でほぼ当日中に駆けつけれますからね。行動範囲がめっちゃ広いんですよ。···完全に出張族だなぁ〜。
さて次回予告ですが、今回のお話でホテルにチェックイン手続きしましたが、チェックイン時間になったので戻るとなぜか『ダブル』の部屋に宿泊する事になってましたよ!?シングル2部屋でサインしたはずなのにダブル1室でサインしてたのです···。いったい何が起こったのでしょうか?
それではお楽しみに〜!




