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【加筆修正完全版】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
番外編2 モンドとフーの武者修行?編

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武者修行編-9.アキじーちゃんの学校に行ってみよう!

「「ごちそうさまでした〜!」」


「うふふ、さすがに成長期ですわね〜!いい食べっぷりでしたよ」


「そうだな!よく食べてよく動く!これこそ体を作る基本だからな!」



 アイリさんとカーネさんとの夕食前の試合を終えて、おれたちはシャワーを浴びて汗を流したあとに夕食をいただいた。


 さすがにフーの家の料理ほどじゃねえけど、とってもおいしかったぜ!



「さて、明日ですけど日中はモンドさんとフーさんの相手ができませんの。仕事が立て込んでましてね」


「俺も日中は魔獣退治に出かけてるんでな。帰ってきてから今日のように相手するぞ!」


「明日は対戦相手を変えましょうか。今日はモンドさんを相手にしましたが、明日はフーさんとやりましょう」


「じゃあ俺はモンドとだな!」


「わかりました。よろしくお願いします!」


「お願いしま〜す!」


「せっかくですし、日中はアキさんの学園に行かれてはいかがですか?」


「じーちゃんの学校かぁ〜」


「じーじの学校って行ったことないね〜」


「そんじゃあ、明日はじーちゃんに内緒で行ってみるか!」


「お〜!じーじ、びっくりするよ〜!」



 そう、おれたちのじーちゃんはこの町まで転移魔法で通勤してアンペル学園という学校で先生をしてるんだ。


 おれたちもじーちゃんが作ってくれた教科書を使ってべんきょーしたぜ!算数ってのが苦手だけどな···。じーちゃんが休みの日にうちの道場に来てくれて、道場生で勉強したい人たちに授業もしてくれるんだ!


 だから、じーちゃんが学校でどういう授業やってるか?は見たことないんだよなぁ〜。アイリさんとカーネさんが言ってくれたので、明日はじーちゃんの学校に行くぞ〜!



 そして翌日···。


 フーとは別々の部屋だったので変に気を遣わずに済んだ。これが普通なんだけどなぁ〜。フーにとっては普通ではないらしい···。


 豪華な朝食をいただいてから、おれたちはじーちゃんの学校にやってきた!結構大きいな!



「そんじゃあ中に入ろうぜ!」


「モンドくんモンドくん!ここからは気配消してせんにゅーしよっか!」


「···は?フー、なんでだよ?」


「堂々と入ったらじーじがびっくりしなーい!」


「それって、こっそり入って驚かせるって事かよ?」


「そゆこと〜!」


「···まぁ、いいけどな。せっかくだし潜入の修行と思ってやるか!」



 というわけで急遽潜入任務スニーキングミッションをすることになっちまった···。まぁいいけどな。


 まずは気配を消して敷地内に入った。こういうのはフーは得意なんだが、おれも一応一通りはできるんだぜ。


 一番得意なのはばーちゃんだ。ばーちゃんがバレる事は今まで1度しかなかったらしいぜ?ばーちゃんもすげーんだよなぁ〜。


 まずは屋上へジャンプして上がった。建物の高さは5階建て。これぐらいなら身体強化魔法でどうとでもなるな!


 まずはじーちゃんの居場所を探す。屋上から見下ろすと、学生たちが次々と今いる建物に入っていった。この建物が校舎ってとこか?


 ほかには観客席があるような広場にも人だかりができてるな。あそこでも授業があるのか?



 キーンコーンカーンコーン!



 建物の上にあった鐘が鳴り響いた!どうやらこれから授業が始まるようだ。



「···あれ?じーちゃん見なかったな」


「建物の中に直接転移したんじゃない〜?」


「そういう事か···」


「じゃあ、建物のどこにじーじがいるか探しに行こー!」


「へいへい」



 おれたちは屋上から一つ下の階に降りた。扉はもちろん施錠されていたが、フーが鍵開け魔法である『◯バカ◯!』って唱えるとあっさり解錠した。開けたカギを内側から閉めておいたぞ。


 これってじーちゃんの世界にあった魔法らしい。じーちゃんの世界には魔法ないはずなんだけどなぁ〜。



 一つ下の階は教室だった。長い廊下があって、両側に教室があった。片側はいろんな器材がある部屋で、反対側には多くの机が並び、多くの学生が前にいる先生が行なっている授業を真剣に聞いてノートにメモしていた。


 後ろの方には寝てるヤツもいたな···。寝不足か?


 どうもこの階の教室ではなさそうだった。じーちゃんの姿はなかった。そんじゃあ次の階に行くぜ〜!


 次の階にもじーちゃんはいなかったな···。授業中は廊下には誰もいないんだが、たまに掃除道具持ったおばちゃんが通るぐらいだった。今のおれたちはよっぽどじっと見ないと気づかれないぐらい気配を殺してるから、そう簡単には気づかれないけどな。


 もう一つ下の階に降りた。ここは2階だな。この階は天井が今までの上の階に比べて結構高いな。



「(モンドくん!いた!)」


「(どれどれ〜?···うひゃ~!このデカい教室でじーちゃんは授業してるのかよ!?)」



 覗いた教室は1階と2階をぶち抜いたのか?ってぐらいの教室で、机が段状になっていたんだ!


 今までで見た教室の中では一番大きいぞ!?じーちゃんの授業って、人気高いんだなぁ〜。



「(モンドくん!中に入ってじーじの授業を受けようか!)」


「(いいぜ!どうせならじーちゃんを驚かせようぜ!)」


「(さんせー!じゃー、れっつごー!)」



 おれたちは教室の後ろにある扉からそっと入った。扉の開閉する音は防音魔法で消し、気配を消してるので誰も気付いてないな!


 少しずつ階段を降りつつ、前方へ向かう。みんなじーちゃんの授業に集中してるので、こっちを誰も見てないな。


 そうして最前列の脇に着いた。ここでじーちゃんの授業を見るぜ!



『皆さんがよく使う雷魔法だと、放電がほとんどですよね?あれが一瞬しか流れないのは、放電が安定しないからなんです。

 というのも、放電現象は電気の基礎でやったオームの法則に従ってないんですね。抵抗値は通常は正の値なんですが、放電の抵抗は負の値なんです。

 これを『負性抵抗』って言います。図で書くと···(カキカキ)、こんなかんじで電圧と電流の関係がオームの法則でやった右上向きの線ではなくて右下下がりなんです』



 ···なんだかものすごく難しい話だぞ!?黒板に書いてる図や数式はさっぱりわかんねー!



「(ふむふむ···。ということは、雷魔法を長く放つには抵抗ってのを『+』にしたらいいのかな〜?)」



 ···フーは理解してるようだぞ?どういう頭してんだよ?



『お気づきになりましたか?

 そう、抵抗値が正の値になるように魔力回路をイメージすれば、放電が安定するんですね~!これを『安定器』と言います。

 一般的に雷魔法で放つ放電は消費魔力量の多い『アーク放電』です。ただし、放電が安定して長時間放つと一気に魔力が底をついてしまうので、使用の際は十分気をつけましょうね!

 ちなみに明かりとして雷魔法を使用する場合は『グロー放電』という放電を使うと少ない消費魔力量で明るくできます。魔力そのものを光らせる光魔法よりもちょっと魔力量多いですが、魔法の灯りとしてはマニアックかなぁ~?

 ほかにも『エレクトロルミネセンス(EL)』って方法もありますよ。こちらの方が消費魔力量が光魔法より少ないんですが、理論が難しいので使ってるのはボクぐらいかなぁ~?』



 キーンコーンカーンコーン!



『おっと!?ちょうどいい時間なのでここまでにしますね〜!お疲れ様でした』


「「「「御指導ありがとうございました!!」」」」



 ···すげーな!これがじーちゃんの授業か〜!こうやってみんなべんきょーしてんだな〜。


 そしてじーちゃんが荷物をまとめだした。



「(モンドくん!じーじに突撃するよ〜!)」


「(おう!)」


「じーじ〜!」



 フーの声を聞いたじーちゃんはこっちを見て···、思いっきり驚いて後ろへひっくり返った!



「なっ!?モ、モンドくんにフーちゃん!?ど、どうしてここに!?」



 じーちゃんへのどっきりは大成功だぜ!

 アキくんの授業に潜入したモンドくんとフーちゃんでした。どっきり大成功でしたね〜。


 アキくんがやっていた講義は電気工学の中の高電圧工学ですね。放電の原理まで話すと文字数多くなりますし、あまりにも専門的になっちゃいますので概要だけご紹介しました。

 グロー放電を使う照明は蛍光灯なんですが、こちらは器具は製造終了し、2027年には球も製造終了してしまいます。この技術もロストテクノロジーになっちゃうなんて、すごい世の中になりましたね。

 エレクトロルミネセンスはLED照明の原理ですね。

 ちなみに蛍光灯からLED照明に切り替える時に器具そのままで使えるタイプと工事しないといけないタイプがありますので、お気をつけ下さいね。直管LEDにもいろんな種類ありますので、確認してから購入しましょうね。


 さて次回予告ですが、モンドくんとフーちゃんはアキくんに学園を案内してもらいますよ〜。


 それではお楽しみに〜!

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