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【加筆修正完全版】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
番外編2 モンドとフーの武者修行?編

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武者修行編-7.モンド、失言してしまう!

 行商人の護衛業務をしつつ、おれたちはエイテ帝国へ向けて順調に進んでいた。


 普段なら迫りくる魔獣に対応しつつらしいから、そんなに速く進めないらしいけど、今はおれたちが近づく前から超遠距離狙撃をしまくってるので、かなり速いらしいぞ。



「こんな楽ちんな移動は初めてだよ!最初にキミたちを見た時は『なんでこんな子どもを?』って思ってたけど、見た目で判断しちゃダメっていい勉強になったよ」


「まぁ、見た目が子どもってのは否定できねえけどなぁ〜。でも、ちゃんと鍛えてるから問題ないぜ」


「···鍛えてる以上にすごすぎるけど?何か秘密あるんじゃない?」


「いや、ないけどな」


「ははは!そうだよなぁ〜。才能あふれるってのはキミたちみたいな子なんだろうな!」


「才能ねぇ〜。人一倍努力はしてるぐらいだぜ?」



 この御者のおっちゃんは何か勘づいてるな···。まぁ、神狼族の事を説明する必要もねえしな。



 そしてその日の夜、ちょっとした騒ぎになってしまった···。



 護衛中の食事は行商人もちなんだ。ただ、寝床は用意されない。そのため、護衛の冒険者は馬車に寄りかかって寝たり地べたで寝るそうだ。



「悪いが寝床はないからな」



 行商人の隊長がぶっきらぼうに言った。それに対しておれが不用意にこう言っちゃったんだ···。



「いいですよ。テント持ってるので」


「は···?そんなもの持ってないだろ?」


「持ってます。ここに入ってるんで」



 そう言っておれは無限収納ポシェットからテントを取り出した。それに合わせてフーも無限収納ポシェットからテントを取り出した。



「ですから心配ないですよ?あと、防御結界張っときます。寝込みは襲われないんで」


「············」


「···え?どうしたんです?」


「···それ」


「へ?それって?」


「お前ら···、マジックバック持ちかよ!?」


「マジックバック···?あぁ、これの事です?」


「そうだよ!それを売ってくれ!!」


「えっ!?ダ、ダメですよ!これは大切なもらい物だから!」


「誰がそんな超レアなものを渡したんだ!?」


「言えません!なんで欲しいんですか!?」


「お前はバカか!?この行商人の一行の荷馬車見てなにも思わねえのかよ!?それは商人なら誰しも欲しがるものだぞ!!」


「えっ···!?」



 周囲がびっくりしてるぞ···?どういう事だよ?そんなに無限収納ポシェットが欲しいのかよ?そう思ってると後ろからフーがささやいた。



「モンドく〜ん、無限収納ポシェットあったらこの荷物全部入っちゃって移動が楽ちんでしょ?あと商品だったらいっぱい入れたら売れるじゃん!」


「···あ〜、そういう事ね。完全に理解したわ。···こりゃ見せるんじゃなかったなぁ〜」



 やっちまった···。パパから『神器はあんまり見せないように』って言われてたけど、無限収納ポシェットってずっと腰につけてたから気にしてなかったわ···。



「申し訳ないけど、これは誰にも譲れません。おれにとっても大切なものですから」


「···そうか。しかし、初めて見たな。入手する方法があるなら教えてくれ。金はいくらでも出す」


「ごめんなさい。もらい物なので教えられないです」



 最初は奪い取ろうと思ってる人もいたな。でも最初におれたちの実力を見せつけたせいか、手を出してくることはなかった。


 この日はおれとフーは別々の(・・・)テントで寝た。やっとひとりで落ち着いて寝られるぜ···。



 翌日以降は仕留めた魔獣をその場で解体してバーベキューを振る舞ってあげた。やっぱりフーは料理が上手だ。ただ単に肉焼いてるだけなんだけど、ちゃんと火が通って柔らかい!肉汁あふれる絶妙な焼き加減だし、ナツママ特製のタレが非常に人気だった!



「嬢ちゃん!このタレはどこで売ってるんだ!?これは売れるぞ!」


「ごめんね〜!ママ秘伝の味だからフーは知らないの〜」


「どこで食べれるんだ!?」


「王都からシヴ湖に行くと、道中にある『ハンティング・アイ』ってお店だよ〜!予約するか持ち帰りやってるよ〜!」



 さりげなくお店の宣伝もしてたな···。宣伝しなくても激しく混雑してるんだからしなくても問題ない。いや、混雑に拍車かかるな···。ヨウさんがまた嘆きそうだ···。



 そして王都を出て4日目の夕方。一行はカイジの町に到着した。


 ここで補給と休息で2泊するそうだ。それまでは自由行動とのことで、いったん解散したんだ。



「モンドくん!カーネさんとアイリさんにあいさつ行こっか!」


「そうだな···。久々に稽古もつけてもらうのもありだな!」


「そだね〜!じゃあれっつごー!」



 というわけで領主邸にやってきた。カーネさんとアイリさんはこの町の領主で、かつて世界を大魔王から救った整調者(ピースメーカー)という神様から力を貸し与えられた人たちなんだぜ!リオじーちゃんのパーティーメンバーでもあるな。


 引退しても神様から力を少しもらってるので、ものすごく強い!だからこそ稽古相手にはもってこいだぜ!


 入口に警備さんがいたので、あいさつに来た事を伝えた。



「ごめんくださ〜い!」


「こんばんは。こんな時間にどういったご用件かな?」


「王都に住んでいるモンドとフーと申します。近くに来たのでカーネさんとアイリさんにあいさつをと思いまして参った次第です」


「え〜っと···、アポなしかい?」


「はい···」


「申し訳ないけどアポなしはお断りなんだ。お引き取りいただけるかな?」


「えっ?いや、知り合いなんですけど···?」


「そうは言われてもね···」



 ありゃ?通してもらえないっぽいぞ?どうしようかな?と思ったその時だった。



「おや?キミたちは···?」



 後ろから声をかけられた。振り返るとそこにはカーネさんがいたんだ!



「カーネさん!ご無沙汰してます!フユの息子のモンドです!」


「こんばんは〜!フーだよ〜!」


「おおっ!?久しぶりだなぁ〜!ずいぶんと大きく立派になったなぁ〜!見違えたぞ!」


「いえ、おれたちはまだ成人したてでちっこいままですよ」


「そういう言葉遣いもできるだけで成長したというものだ。今日はどうしたのだ?」


「エイテ帝国までの行商人の護衛で明後日まで滞在するそうなので、あいさつをと思って」


「そうかそうか!だったら明後日までここに泊まるといい!ついでに腕試しするか?」


「もちろんです!今度は勝ちます!」


「そうこなくてはな!こんなところで立ち話もなんだ。中に入りなさい」


「「おじゃましま〜す!」」



 カーネさんに偶然会えた事で、おれたちは領主邸に入ることができた。どうもさっきの警備さんは新人さんらしく、おれたちの名前が出たら入れるということを知らなかったそうだ。



「失礼してしまったな···」


「いえ、気にしないでください。当然の対応ですから」



 そうしてカーネさんと一緒に執務室に入った。



「アイリ!帰ったぞ!」


「お帰りなさい、兄さん。あら···?もしかして、モンドさんにフーさんですか?」


「はい。こんばんは」


「こんばんは〜!」


「ふふっ!大きくなりましたわね〜!元気にされてるようですわね。今日はどうされたのですか?」


「仕事で行商人の護衛をやってて、道中に寄ったんです」


「まあ、そうですのね?せっかくですからここで泊まっていかれるといいですわ」


「お言葉に甘えさせてもらいます」



 こうしておれたちは領主邸でゆっくりと···、休ませてはもらえなかった!!

 作者の作品では当たり前になっている無限収納シリーズですが、実際にこんなものがあれば物流業界は壊滅です。しかもアキくん一家に関してはさらにクラウド機能まであるため、ノータイムで産地直送できちゃいますからね。

 ですから神器なんですが、そもそもまったく一般的ではありません。そりゃこんなものがあればみんな欲しいですよね〜!旅行でドでかいスーツケース持って移動だなんてめっちゃしんどいですからね。

 商人だと在庫を気にせずに売れちゃいますし、物流コストがなくなりますから、大金支払ってもまだ安い!って状況になっちゃいます。

 今回は相手がモンドくんとフーちゃんなので、返り討ちになるのがわかってますから、これで騒動は収まりましたね。


 さて次回予告ですが、カイジの町でカーネさんとアイリさんの領主邸に泊まったらもちろん手合わせしますよ〜!モンドくんとフーちゃんはどこまで食らいつけるでしょうか?


 それではお楽しみに〜!

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